HEICをPDFに無料で変換する3つの方法|GIMP・Foxit Reader・オンラインツール徹底解説
AppleがiOS 11およびmacOS High Sierra以降でHEIC画像形式を標準採用した当時、このフォーマットはほとんど知られていませんでした。今でもなお、それがHEICをPDFに変換する理由の一つとなっています。
より優れた圧縮率を実現する革新的なソリューションとしてJPGの後継を目指したHEICですが、各種プラットフォーム、画像処理ソフト、OS、Web全体との互換性の問題があり、すぐに置き換わることはないでしょう。当面の現実的な解決策は、HEICをより幅広くサポートされた形式へ変換することです。
本記事では、まずHEICとPDFそれぞれの形式の詳細、開き方、そしてどのような場面でHEICからPDFへの変換が必要になるのかを解説します。さらに、HEICをPDFに完全無料で変換できる3つの方法を紹介します。GIMP、Foxit Reader、またはオンラインツールConverter365の使い方をすぐに知りたい方は、該当セクションまでスキップしてください。
HEICファイルとは?
HEIC(HEIF)は「High Efficiency Image Container / Format(高効率画像コンテナ/フォーマット)」の略称である革新的な画像フォーマットです。静止画だけでなく、画像シーケンスやアニメーションも格納できます。最大の特長は、JPG写真の約半分のサイズに圧縮できる点です。また、16ビットの階調範囲に対応しているため、より豊かな色深度を実現し、画質も平均以上の水準を保ちます。
このデジタル画像フォーマットは2015年にMoving Picture Experts Group(MPEG)によって導入されましたが、一般ユーザーに広く知られるようになったのは2017年、Appleが採用してからのことです。比較的新しいフォーマットのため、主要プラットフォームや画像処理アプリすべてでの対応はまだ完了していませんが、状況は着実に改善しており、最近ではAndroid PieもHEIC対応リストに加わりました。
HEIC画像を開くには?
Windows 10の場合、まず無料の「HEIF画像拡張機能」がインストールされているかを確認しましょう。これがあれば、写真アプリなどでHEICファイルを開けるようになります。サードパーティ製アプリでは、GIMPやAdobe Photoshopなどでも表示可能です。ただし、現時点でHEICに対応したWebブラウザは存在せず、SNSでもサポートされていないため、扱いづらいフォーマットであることは否めません。
PDFファイルとは?
Portable Document Format、いわゆるPDFは1993年から存在するファイル形式で、その開発を手掛けたのはAdobeです。PDFの主な目的は、OSを問わずあらゆるデバイスで文書を同じレイアウトのまま閲覧できるようにすることにあります。この特性により、転送・共有・印刷が非常に容易になります。PDFにはテキストだけでなく、画像、インタラクティブ要素、レイヤー、メタデータ、添付ファイルなどを含めることも可能です。一方で、内容の編集や修正は簡単ではないという側面もありますが、現在もっとも利用されているフォーマットの一つです。
PDFファイルを開くには?
PDFファイルを開くのに困ることはまずありません。おそらく既に対応アプリを一つは持っているはずです。代表例としては、Adobe Acrobat Reader、Foxit Reader、PDF Reader Classic、Cool PDF Reader、GIMPなどが挙げられます。さらに、FirefoxやGoogle ChromeといったWebブラウザでも開けます。
HEICをPDFに変換すべき理由
画像形式のHEICを文書形式のPDFに変換するのは不自然に思えるかもしれません。しかし、この変換には明確な理由があります。
HEIC写真には多くの利点がある一方、Web上では表示できず、追加アプリや拡張機能なしにはさまざまなOSで読み取れません。送信や共有も面倒です。受け取った側がファイルを開くために、サードパーティ製アプリをインストールしなければならない可能性があるからです。
こうした理由から、PDFなど互換性の高い形式への変換が有効なのです。PDFは互換性が高いだけでなく、HEICよりも少ないストレージ容量で済みます。
AppleがHEICを普及させたのは、JPGよりファイルサイズと画質のバランスに優れているからですが、実はPDFの方がさらに小さくなります。PDFは印刷にも適しています。用途に応じて、最適な形式を選びやすくなったのではないでしょうか。
GIMPでHEICをPDFに変換する方法
GIMP(GNU Image Manipulation Program)は「無料版Photoshop」と呼ばれることもある高性能な無料画像編集ソフトで、多彩なフォーマットに対応しています。つまり、GIMPを使えばHEIC画像をPDFとして保存・書き出せるのです。
GIMPの主なメリット:
- 自由に配布されている無料プログラム
- TIFF、JPG、PNGなど多様な画像形式の編集に対応
- 多数の書き出しフォーマットをサポート
- ユーザー登録不要
- オフラインで使用可能
- Windows、Macなど複数のOS向けバージョンが存在
GIMPを変換に使う際のデメリット:
- インストールが必要
- 1回に1枚ずつしか変換できず、大量処理には不向き
HEICをPDFに変換する具体的な手順は以下の通りです。
ステップ1
GIMPでHEIC写真を開き、「ファイル」メニューから「名前を付けてエクスポート」を選択します。

ステップ2
エクスポートダイアログで、ファイル名の拡張子をPDFに変更します。保存先もここで指定できます。設定が完了したら「エクスポート」ボタンを押します。

ステップ3
「PDFとして画像をエクスポート」ダイアログが表示されます。レイヤーをページとして保存する、保存前にレイヤーマスクを適用するなどのオプションを選択できます。

書き出しが完了すると、最終結果は以下のようになります。

オンラインでHEICをPDFに変換する方法
信頼できる無料のオンライン変換ツールを見つけるのは決して簡単ではありません。数ある選択肢の中で何が重要なのか迷ってしまうものです。ここでは、おすすめの無料オンラインツール「Converter365」の機能を確認したうえで、自分に合っているか判断してみてください。
Converter365でHEICをPDFに変換するメリット:
- 1日あたりの無料変換回数が無制限
- 最大200MBの大きなファイルに対応
- 一度に最大10個のHEICファイルを変換可能
- Windows、Mac、LinuxなどOSを問わず利用可能
- インストール・登録ともに不要
- 画像、文書、音声、動画など多数のフォーマットに対応
- 操作が簡単で変換も高速
- ダウンロードリンクがサイト上に直接表示される
- 高品質な変換結果
- 変換後のファイルを各種SNSで共有可能
無料オンラインツールのデメリット:
- Converter365はオフラインでは動作しない
Converter365はモダンなユーザーインターフェースを備えており、変換作業はとても直感的です。無料オンラインHEICコンバーターを使った変換手順はシンプルで、以下の通りです。
ステップ1
Converter365の公式サイトにアクセスし、変換したいHEICファイルを追加します。

ステップ2
「Start Conversion」ボタンをクリックし、少し待ちます。
ステップ3
Converter365サイト上に表示されるダウンロードリンクから、PDFファイルを取得します。

変換されたPDFファイルは下図の通りです。元のHEIC画像とまったく同じ内容が、高品質のままPDF形式で再現されています。

Foxit ReaderでHEICをPDFに変換する方法
Foxit Readerは、PDFファイルを開くだけでなく、さまざまな形式のファイルをPDFとして「印刷」できる優れた無料アプリです。ここではその印刷機能を活用します。
Foxit ReaderでHEICをPDF化するメリット:
- 完全無料のアプリ
- Mac、Windows、Linuxなど複数OS向けバージョンあり
- ユーザー登録不要
- オフラインで使用可能
- さまざまな画像形式をPDFに印刷できる
Foxit ReaderをHEIC→PDFコンバーターとして使う際のデメリット:
- PCへの新規インストールが必要
- 印刷されたHEIC画像がページ全体に収まらない場合がある
- 複数ファイルの一括印刷は可能だが、個別に確認操作が必要
このアプリでHEICをPDFに変換する手順は非常にシンプルです。PCにFoxit Readerがまだ入っていない場合は、先にインストールしておきましょう。
ステップ1
PDF化したいHEICファイルを右クリックし、表示されたメニューから「印刷」を選択します。

ステップ2
開いたダイアログで、PDFファイルの保存先を指定します。

ステップ3
作成されたPDFファイルが自動的にFoxit Readerで開きます。

ご覧の通り、HEICをPDFへ「印刷」すると、通常の変換とは異なる結果になります。この例では画像が半ページサイズで印刷されました。Foxit Readerによる印刷は、あくまで変換とは別物だと認識しておきましょう。
まとめ
HEICはJPGに代わる次世代の画像標準になりつつありますが、完全な置き換えにはまだ至っていません。それまでの間、PDFなど互換性の高い形式へ変換しておけば、写真の互換性と可搬性を確保できます。
GIMPやFoxit Readerのようなアプリを使った変換は、オフラインで作業できるのが大きな魅力です。一方、オンラインツールは柔軟性が高く、どのOSからでも手軽に利用できる便利さがあります。
アプリとオンラインツールのどちらを選ぶかは、あなた次第です。それぞれの特徴をよく比較して、自分のニーズに最も合った方法を見つけてください。
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