クラッシュ・フリーズするMacアプリを直す6つの簡単な対処法
Macにインストールしたアプリは、さまざまなトラブルに見舞われることがあります。特定のファイルが開けない、作業中にクラッシュやフリーズが発生する、最悪の場合は起動時に落ちてしまう――こうした予期しない動作は、Macの使い勝手を大きく損ない、非常にストレスになります。
原因は外部環境にある場合もあれば、アプリ内部にある場合もあります。この記事では、macOSでよくあるアプリの問題を解決するための具体的な方法を順番に紹介します。
1. アプリを終了または強制終了する
作業中にアプリがフリーズすることがあります。数秒経つとマウスカーソルが虹色に回転するビーチボール(スピニングビーチボール)に変わり、アプリが応答していないことを示します。原因は、空きメモリ(RAM)の不足、CPU使用率の高騰、アプリ自体のバグなど、さまざまです。
多くの場合、他のアプリは正常に動作し続けます。ビーチボールが表示されるのは、問題のあるアプリのウィンドウ上にカーソルがあるときだけです。この問題を解決するには、使っていないアプリを終了して、貴重なシステムリソースを解放しましょう。
アプリを終了するには、そのアプリを前面に表示し(メニューバーにアプリ名が表示されている状態)、メニューから「終了」を選択します。ショートカットのcommand + Qでも同じように終了できます。
アプリが完全に固まってしまい、通常の「終了」コマンドが効かない場合は、強制終了が必要です。「Appleメニュー > 強制終了」を選ぶか、「option + command + Esc」を押してください。表示されたウィンドウで対象のアプリを選び、「強制終了」をクリックします。
強制終了を実行してもアプリが動き続ける場合は、もう一度試すと解決することがあります。
2. Macを再起動する
このシンプルな操作だけで、フリーズやクラッシュ、メモリリークなど、アプリに関連する多くの問題を解消できます。再起動するには、「Appleメニュー」から「再起動…」を選択し、確認ダイアログが表示されたら「再起動」ボタンをクリックします。
macOSはすべてのバックグラウンドアプリと実行中のプロセスを終了します。これによりメモリリークが解消され、RAMとCPUが解放され、ハードディスク上の仮想メモリのスワップファイルも減少します。
Appleメニューが開かない、あるいはMac全体が固まっている場合は、「control + command」を押しながら電源ボタンを押すと強制的に再起動できます。または、電源ボタンを約10秒間長押しする方法でも再起動可能です。
3. ソフトウェアアップデートを適用する
アプリが正常に動作しない場合は、利用可能なアップデートをダウンロードして適用してみましょう。「App Store」を起動し、「アップデート」をクリックします。アプリを更新するには、その横の「更新」ボタンをクリックしてください。
アップデートが配信されると通知が届き、App Storeのアイコンにバッジが表示されることもあります。
開発元のウェブサイトからダウンロードしたアプリは、自動更新機能を持つとは限りません。起動のたびに更新をチェックするものもあれば、定期的にチェックするもの、手動でのみチェックするものもあります。「ヘルプ」メニュー、「アプリケーション」メニュー、または「環境設定」ウィンドウで「アップデートを確認」のような項目を探してみましょう。
常に最新の状態を保つのは意外と大変です。そこで、可能な限り自動更新機能をオンにしておくのがおすすめです。開発者がX(Twitter)でマイナーアップデートやメジャーアップデートを告知することも多いので、リストに追加してフォローしておくのも有効です。
4. 互換性の問題を確認する
それでも問題が解決しない場合は、アプリがお使いのmacOSのバージョンに対応しているかを確認しましょう。「Appleメニュー > このMacについて」を開いて、OSのバージョンをチェックします。ほとんどの開発者はウェブサイトで互換性情報を掲載しているので、サポート状況を確認できます。
大多数のアプリでは問題になりませんが、必要に応じて開発元に自分のmacOSバージョンとの互換性を問い合わせてください。重大な互換性の問題については、開発者からユーザーへ告知があることもあります。
また、システム内に古い32ビットアプリがないかも確認しておきましょう。「Appleメニュー > このMacについて」を開き、「システムレポート…」ボタンをクリックします。
左側のペインを下にスクロールし、「ソフトウェア」セクションの「アプリケーション」を選択します。インストール済みアプリの一覧が作成されるまで数秒待ちましょう。右側のペインで「64ビット(Intel)」という列見出しを探します。列幅を調整し、見出しをクリックすると一覧を並べ替えられます。
「いいえ」は32ビットアプリ、「はい」は64ビットアプリを意味します。
WWDC 2018でAppleは、macOS Mojaveが32ビットアプリを正式にサポートする最後のバージョンであると発表しました。つまり、32ビットアプリに依存している場合は、代替アプリを見つけるか、開発元にアップデートを依頼する必要があります。
さらに言えば、ほとんどの開発者は新しいmacOSのリリースに合わせてアプリを準備していますが、リリース直後はバグに遭遇することもあります。サポートフォーラムなどのコミュニティで、同じ問題を抱えた人がいないか調べてみましょう。
5. 環境設定ファイルを削除する
環境設定ファイル(プリファレンスファイル)には、アプリの設定情報が保存されています。アプリが正しく動作するために必要なパラメータが含まれるため、非常に重要です。このファイルに不具合があると、アプリのクラッシュやフリーズ、最悪の場合はデータ破損につながることもあります。
ほとんどの環境設定ファイルは、次の「Library」フォルダに保存されています。
~/Library/Preferences または /Library/Preferences
~/Library/Application Support/[アプリ名または開発元名] または /Library/Application Support/[アプリ名または開発元名]
~/Library/Containers/[アプリ名]/Data/Library/Preferences
Appleの開発者ドキュメントによると、環境設定ファイルは「リバースドメインネーミング」と呼ばれる標準的な命名規則に従います。会社名、続いてアプリケーション識別子、最後にプロパティリストファイルの拡張子(.plist)で構成されます。例えば、com.apple.finder.plistはFinderの環境設定ファイルです。
独自の命名規則を使う開発者もいますが、アプリ名に注目すればたいてい見分けられます。例えば、org.idrix.Veracrypt.plistはVeraCryptアプリの環境設定ファイルです。
アプリの環境設定ファイルを探すには、まず起動中であればアプリを終了します。「Library」フォルダを開き、ウィンドウを「リスト表示」に切り替えて、「名前」列をクリックして五十音順・アルファベット順に並べ替えます。
検索フィールドにアプリ名を入力します。検索結果を絞り込むには、「+(プラス)」ボタンをクリックし、2行目の条件を「システムファイル」「含まれる」に設定します。
見つかった環境設定ファイルをデスクトップへドラッグします。バックグラウンドのサーバープロセスが環境設定の仕組み全体を管理しているため、古い設定情報が残らないようキャッシュをクリアする必要があります。そうすることで、アプリが古い環境設定ファイルを使い続けるのを防げます。
そのためには、「Appleメニュー > ログアウト」を選択して再度ログインします。次に「ターミナル」を開いてkillall cfprefsdと入力し、「return」キーを押します。
環境設定ファイルを削除する別の方法もあります。AppCleanerは、Macアプリをデータを残さずアンインストールできる無料ユーティリティですが、アプリ本体には触れずに環境設定ファイルだけを削除することもできます。
AppCleanerにアプリ名を入力し、クリックして結果を読み込みます。アプリ本体のチェックを外し、その他の項目すべてにチェックを入れて「Remove」をクリックしましょう。
クリーンアップアプリといえば、Mac用クリーニングアプリを選ぶときにはいくつか考慮すべきポイントがあります。いずれにせよ、CleanMyMac XはMacを最高の状態に保つのに役立つツールです。また、Macのライブラリをさらに深く知りたい方は、CoreServicesフォルダの解説記事も参考にしてください。
6. キャッシュを削除する
すべてのMacアプリはキャッシュを使用します。キャッシュファイルには頻繁に使う情報が保存されており、アプリの動作を高速化します。
何らかの理由でキャッシュファイルが破損すると、アプリがそのファイルを読み込む際にクラッシュしたり誤動作したりすることがあります。macOSは破損したキャッシュを削除しようとしますが、これらのファイルは隠しファイルであるため、破損したキャッシュが原因の問題は発見が難しいものです。
キャッシュファイルは、次の「Library」フォルダに保存されています。
~/Library/Caches または /Library/Caches
~/Library/Containers/[アプリ名]/Data/Library/Caches/[アプリ名]
~/Library/Saved Application State
命名規則は環境設定ファイルと同じです。アプリを終了し、上記の場所から該当するキャッシュファイルやフォルダを探します。見つかったらゴミ箱へドラッグしてください。アプリは次回起動時にキャッシュを自動的に再生成します。
アプリの表示に問題がある場合は、システムレベルのフォントキャッシュをクリアすると改善することがあります。「ターミナル」を開いて次のコマンドを入力します。
sudo atsutil databases -remove
「return」キーを押し、プロンプトが表示されたら管理者パスワードを入力します。処理が完了したらMacを再起動しましょう。
ただし、キャッシュをむやみに削除してはいけません。キャッシュはMacの快適なパフォーマンスを支えているからです。削除するとコンピュータはキャッシュを作り直すことになるため、問題が発生したときだけ削除するようにしましょう。
Macのトラブルシューティングをさらに進めるには
理想的には、上記のいずれかの手順でアプリの問題は解決するはずです。それでも直らない場合は、アプリをアンインストールして、新しく再インストールしてみましょう。
こうした一般的な対処法以外にも、より深刻な問題に対しては個別のトラブルシューティングが必要になることがあります。その場合は、ログファイルを調査したり、開発元に直接サポートを問い合わせたりする必要があるでしょう。
その他のmacOSの問題については、よくあるMacのトラブルへのクイックフィックスを試してみるのもおすすめです。Macでゴミ箱を空にできずにお困りなら、その問題に特化した解決記事もご用意しています。
Mac全体のパフォーマンスを向上させたいなら、ベンチマークアプリでパフォーマンステストを行うところから始めてみましょう。
画像クレジット:SIphotography/Depositphotos
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