Macは「スタインゲート」の影響を受けている?症状の見分け方と自宅・Appleでの対処法を徹底解説
MacBookやMacBook Proの画面に、拭いても消えない不思議なシミができたことはありませんか?拭き取ろうとしたら、むしろシミが広がってしまった——そんな経験があるなら、あなたのMacは「スタインゲート」と呼ばれる症状に悩まされているのかもしれません。
2015年、Appleは反射防止コーティングに不具合が発生した複数のMacBookモデル向けに、公式の修理プログラムを発表しました。この問題の影響を受けたユーザーは、Appleに無料で反射防止コーティングを交換してもらうことができます。
スタインゲートとは?
スタインゲート(別名:コーティング剥離/デラミネーション)とは、画面表面の反射防止コーティングが劣化して剥がれ、シミのような見た目になってしまう現象です。MacBookシリーズで広く知られている問題で、通常使用を数ヶ月〜数年続けた後に発生しやすい傾向があります。
スタインゲートを悪化させる代表的な要因は、MacBookを閉じた際にキーボードやトラックパッドが画面に与える圧力です。また、洗浄剤やマイクロファイバークロスの繰り返し使用によっても、コーティングの劣化が進むことがあります。
反射面が剥がれ始めると、放置すれば画面全体へと広がっていきます。見た目の問題だけでなく、Webカメラの映りや色の再現性にも影響を及ぼす可能性があります。完璧な表示品質が求められるプロフェッショナルの方にとっては、症状を見つけたら早めの対処がおすすめです。
自分のMacBookは無料修理の対象になる?
お使いのMacに反射コーティングの問題があるかどうか確信が持てない場合は、Appleに問い合わせて正式な診断を受けましょう。Appleでは、お使いのデバイスがリコールプログラムの対象に含まれているかどうかも確認してもらえます。
執筆時点で、Appleによる無料ディスプレイ交換の対象モデルは以下の通りです。
- MacBook Pro(13インチ、Early 2013)
- MacBook Pro(15インチ、Early 2013)
- MacBook Pro(13インチ、Late 2013)
- MacBook Pro(15インチ、Late 2013)
- MacBook Pro(13インチ、Mid 2014)
- MacBook Pro(15インチ、Mid 2014)
- MacBook Pro(13インチ、Early 2015)
- MacBook Pro(15インチ、Mid 2015)
- MacBook Pro(13インチ、2016)
- MacBook Pro(15インチ、2016)
- MacBook Pro(13インチ、2017)
- MacBook Pro(15インチ、2017)
- MacBook(12インチ、Early 2015)
- MacBook(12インチ、Early 2016)
- MacBook(12インチ、Early 2017)
なお、無料修理の対象となるには、購入から4年以内であることに加え、正規サービスプロバイダ以外で分解・改修された履歴がないことも条件となります。
自己負担で反射防止コーティングを修理する場合、モデルにもよりますが費用は500ドル〜800ドル程度かかることがあります。非正規の修理店ならもう少し安く済ませられる場合もありますが、Appleはトラブルを防ぐ観点から画面全体の交換を推奨しています。
Appleでのスタインゲート修理の予約手順
ジーニアスバーでの修理を予約するには、まずAppleサポートページにアクセスします。「Mac > ハードウェアの問題 > 持ち込み修理」を選択し、Appleアカウントにログインしてください。
次の画面で、登録済みのMacBookを選択するか、シリアル番号を手動で入力します。続いて現在地を設定すると、Appleが最寄りの正規サービスプロバイダやApple Storeを提案してくれます。あとは希望する修理日時を選ぶだけです。
アメリカ在住のユーザーであれば、Siriに「I need Apple support(Appleサポートが必要です)」と声をかけることでも予約を進められます。Siriが手続きの流れを案内してくれるほか、電話のホットラインから直接問い合わせることも可能です。
以前にApple正規の修理窓口で反射コーティング交換の費用を支払ったことがある方も、返金対象となる場合があります。ただし判断は個別のケースごとに行われるため、ジーニアスバーの担当者に相談して該当するかどうかを確認しましょう。
MacBookの保証状況を確認した後の選択肢は2つあります。AppleCareを利用して実費負担を抑えるか、あるいは全額自己負担で修理するかです。寿命が近づいているかもしれない端末にお金をかけたくない場合は、自宅でできる応急処置という選択肢もあります。
自宅でスタインゲートを直す方法
見た目の問題を除けば、MacBook画面のコーティング剥離が日常的な使用に大きな支障をきたすことはあまりありません。シミがそこまで気にならないのであれば、DIYでの修理を決断する前に、リスクとメリットをよく比較検討してください。
ただし、もうシミに耐えられないという方のために、ネット上で話題となっている「試せるかもしれない」解決策をいくつかご紹介します。あくまで自己責任で行うことを前提としてください。
1. 重曹を使う方法
物質の硬さを表すモース硬度では、ガラスは5.5〜7、一方で重曹(炭酸水素ナトリウム)は2.5です。そのため、重曹がディスプレイガラスに傷をつけることは理論上まずありません。その一方で、画面に残ったコーティングを擦り落とすには十分な研磨力を持っています。
手順としては、まず重曹に水を加えてペースト状にします。それを指先や柔らかい布で、画面に軽く押し当てながら円を描くように塗布します。次に、水で濡らした布でペーストを丁寧に拭き取ります。最後に、爪楊枝や乾いた歯ブラシを使って、画面の縁に溜まった重曹の残りを取り除きましょう。
作業中は液体がMacBook本体に入り込まないよう、細心の注意を払ってください。
2. ウェットティッシュを使う方法
重曹の代わりに、汎用のウェットティッシュを使う方法もあります。ただし、効果は製品のブランドや成分構成によって大きく異なります。ウェットティッシュで画面を円を描くように拭いた後、残った湿り気をマイクロファイバークロスで拭き取ってください。
ネット上には他にも様々な裏ワザが紹介されていますが、同じブランドでも国によって配合が異なる場合があるため、安易に真似するのは危険です。そもそも画面クリーニング専用として設計されていない製品を使うこと自体、一定のリスクを伴うことを忘れないでください。
自宅で除去する際の注意ポイント
スタインゲートの除去は、一度に全部を仕上げようとする必要はありません。何回かに分けて少しずつ作業することで、画面を傷めてしまうリスクを減らせます。
マウスウォッシュや歯磨き粉など、画面に腐食性のある洗浄剤の使用は避けましょう。どうしても使いたい場合はごく少量にとどめてください。画面の品質を損なう恐れがあります。慎重を期したいなら、画面全体に使う前に、目立たない小さな箇所でテストするのがおすすめです。
水であってもクリーナーであっても、大量の液体を画面に直接かけるのは絶対にNGです。基本的に必要なのは、軽く湿らせた布だけです。液体が画面の縁から浸入しないよう常に意識し、垂れたらすぐに拭き取りましょう。
スタインゲート対策後の画面保護方法
残念ながら、Apple認定の正規修理を受けた場合であっても、スタインゲートは数年以内に再発した事例が報告されています。しかし、日常の使い方を工夫することで再発のリスクを大幅に下げることができます。
まず、必要以上に画面に直接触れないようにしましょう。MacBookを開閉するときは、画面ではなく本体側のヒンジ部分を持つのがおすすめです。また、使用していない間はフタを完全に閉めず少し開けた状態にしておくと、キーボードが画面に与える圧力を軽減できます。さらに、掃除のしすぎにも注意が必要です。強力な洗浄剤の使用は避け、優しい力で拭くことを心がけましょう。
コーティングの除去に成功した後は、代わりにスクリーンプロテクター(保護フィルム)を貼るのがおすすめです。外光の映り込みから目を守れるだけでなく、画面そのものをさらなるダメージから守る効果も期待できます。
最後にひとつ。もしMacBookに画面以外にも不具合が多くなってきているなら、そろそろ新しい機種への乗り換えを検討するタイミングかもしれません。
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