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アプリ不要!ADBを使ってAndroidのシステムフォントを安全に変更する方法

なぜAndroidのフォント変更は面倒なのか

Android端末のデフォルトのシステムフォントを変更するのは、本来なら最も簡単な操作であるはずですが、実際には多くの端末で意外と複雑です。その原因は、純正Androidにはシステムフォントをカスタマイズする機能が標準で搭載されておらず、この機能は一部の端末メーカーが独自にROMへ組み込んでいる点にあります。さらに、SamsungやHTC、LGなどの一部メーカーはフォント変更機能を提供していますが、多くの場合テーマストア経由となっており、気に入ったフォントを購入しなければなりません。

フォント変更アプリにはリスクがある

Androidユーザーなら、数多く存在するフォント変更アプリをご存じでしょう。FontFixやiFontはその代表例です。しかし、これらのアプリには端末を文鎮化(ブリック)させてしまうリスクがあります。開発者はどちらも非常に使いやすいアプリを提供していますが、インストール後にフォントへ正しいシステム権限が付与されないことによるトラブルは、残念ながら起こり得ます。

そこで本記事では、ADBを使ってシステムフォントを変更する方法を紹介します。やや技術的な知識が必要になりますが、端末が文鎮化するリスクを大幅に減らせるのが大きなメリットです。

注意:使用できるのはTrueTypeフォントファイル(拡張子が.ttfのもの)のみです。

フォントの入手先

多くのフォント変更アプリは、オンラインのフォントディレクトリからフォントを取得しています。これらのディレクトリはPCからでも同じように閲覧でき、ダウンロードしたフォントファイルをAndroidスマホへ転送できます。以下は、特におすすめの無料フォントディレクトリです。

  • Google Fonts
  • Font Squirrel
  • DaFont
  • Urban Fonts
  • 1001FreeFonts

必要なもの

  • ADB(Windowsへのインストール方法は別途ガイドを参照)
  • root化済みのスマホ
  • [任意] Auto Font Unbricker(復旧用ツール)

ADBを使ったAndroidのフォント変更手順

ステップ1:フォントをダウンロードして転送する

まず、使いたいフォントをPCのデスクトップにダウンロードします。

次に、USB接続でフォントファイルをスマホの外部ストレージに転送し、「Roboto-Regular.ttf」にリネームします。この作業は非常に重要です。Androidシステムを欺いて上書き対象として認識させるために必要だからです。

ステップ2:ADBターミナルでコマンドを実行する

ADBターミナルを開き、以下のコマンドを順に入力します。

adb shell
su
mount -o remount,rw /system
cd /system/fonts

これでADBがAndroid端末のフォントディレクトリ内に入りました。Androidのスマホは通常、システム全体でRobotoフォントを使用しており、メニューや通知バーなど用途ごとに異なるバリエーションが使われています。主なファイルは以下の通りです。

  • Roboto-Regular.ttf(標準)
  • Roboto-Bold.ttf(太字)
  • Roboto-Italic.ttf(斜体)
  • Roboto-BoldItalic.ttf(太字斜体)

ここではまずRoboto-Regularを置き換えますが、同じ手順で太字・斜体・太字斜体のバージョンも、選んだフォントの対応するバージョンに置き換えることができます。

ステップ3:元のフォントをバックアップする

作業を続ける前に、万が一の事態に備えて元のRoboto-Regularフォントのバックアップを作成しましょう。ADBターミナルに以下を入力します。

mv Roboto-Regular.ttf Roboto-Regular.ttf.bak

ステップ4:カスタムフォントをコピーする

次に、カスタムフォントをシステムフォルダへコピーします。

cp /sdcard/Roboto-Regular.ttf /system/fonts

ステップ5:ファイル権限を設定する

続いて、フォントファイルのパーミッション(アクセス権限)を設定します。この作業は極めて重要です。フォント置き換えアプリで端末が文鎮化する原因の大部分は、この権限設定のミスにあります。

chmod 644 Roboto-Regular.ttf
exit

ステップ6:端末を再起動する

以上で完了です。Android端末の電源を入れ直すと、設定メニューや通知バーなど、システムUIの大部分に新しいフォントが適用されているはずです。

トラブルが発生した場合の復旧方法

端末がブートループ(起動ループ)に陥ると、多くの初心者ユーザーはパニックになってしまいます。ブートループからの復旧方法は原因によって異なりますが、幸い、フォント改変が原因のブートループであれば、元のRobotoフォントをシステムに戻すだけで復旧できます。ADBターミナルで以下のコマンドを入力してください。

adb devices
su
mount -o remount,rw /system
cd /system/fonts
rm Roboto-Regular.ttf
mv Roboto-Regular.ttf.bak Roboto-Regular.ttf
chmod 644 Roboto-Regular.ttf
exit

その後、端末の電源を入れれば正常な状態に戻るはずです。まれにこの方法でもブートループが解消されない場合は、「Auto Font Unbricker」という専用ツールが役立ちます。

Auto Font UnbrickerをPCにダウンロードし、USBで端末を接続してプログラムを起動すれば、画面の指示に従うだけで復旧作業が行えます。

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