Androidスマホに本格的なLinuxディストリビューションをインストールする方法
Androidスマートフォンの上で完全なデスクトップOSを動かしてみたいと思ったことはありませんか?特に、ノートPCやタブレットを持ち歩きたくない技術好きなユーザーにとって、Android端末にフル機能のLinux OSをインストールするのは現実的な選択肢です。実は、root化されたAndroidなら、誰でも比較的簡単にこの環境を構築できます。
この作業にはroot化済みの端末が必要です。まだroot化していない場合は、お使いのデバイスに対応したroot化ガイドを検索して事前に準備しておきましょう。root化さえ済んでいれば、あとの手順はそれほど複雑ではありません。
必要なもの
- BusyBox
- VNC Viewer
- Linux Deploy
ステップ1:BusyBoxをインストールする
まずはBusyBoxを導入します。Google Playストアから直接インストールするか、MagiskSUでroot化している場合はMagiskのBusyBoxモジュールを利用しましょう。

Playストア版を使う場合は、アプリをダウンロードして起動し、アプリ内の「Install」ボタンを押すだけで完了です。

MagiskSUでroot化している場合は、Magisk Managerを起動して「設定」を開き、「Enable Busybox」を有効にします。これにより、Magiskが内蔵しているBusyBoxが自動的に利用されるようになります。
BusyBoxは、通常のAndroidでは使えないLinuxコマンドをシステム上で利用可能にするツールで、多くのrootアプリがこれに依存しています。BusyBoxの準備ができたら、次はLinux Deployを起動します。
ステップ2:Linux Deployでディストリビューションを設定する

Linux Deployのメニューから「Download」を選択すると、設定画面が表示されます。ここでインストール前の各種設定を行います。重要な項目は以下の通りです。

- Distribution(ディストリビューション) – インストールしたいLinuxディストロを選択します。選択肢は非常に豊富ですが、初心者にはUbuntuが最も扱いやすいでしょう。
- Distribution suite(バージョン) – 上で選んだディストロのバージョンを指定します。
- Architecture(アーキテクチャ) – 端末に応じて自動選択されるため、変更しないでください。
- Image size (MB)(イメージサイズ) – デフォルトは512MBですが、空き容量に応じて大きめの数値に変更することをおすすめします。ただし4095MBを超えないようにしてください。
- SSH Settings(SSH設定) – デフォルトポート22は変更が必要です。Androidでは1024以上のポートしか使用できないため、一般的には2222番ポートがよく使われます。
- Custom mounts(カスタムマウント) – Linux環境内からAndroidのファイルシステムへアクセスしたい場合は、「Mount points」で必要なパスを選択します。内部ストレージを有効化できない場合は、デフォルトのマウント先 /storage/emulated/0 を /data/media/0 に変更してください。
ユーザー名は「root」に設定しておくと、Linux環境内で常にスーパー・ユーザー権限を持てるので便利です。すべての設定が完了したら「Install」ボタンを押してインストールを実行します。完了後、「Start」ボタンで起動できますが、この状態ではchrootによるコマンドライン環境しか立ち上がりません。GUIを表示するには、次のVNC Viewerが必要になります。
ステップ3:VNC ViewerでGUIに接続する
VNC Viewerを起動し、アドレスに「localhost:5900」を入力して、設定したパスワードを入力します。これで、Androidスマホ上に完全に動作するLinuxデスクトップ環境が完成しました。
あとはLinuxターミナルから好きなアプリケーションをインストールしていきましょう。まず入れておきたい定番アプリをいくつか紹介します。
- LibreOffice(オフィススイート) – apt-get install libreoffice
- Firefox(ブラウザ) – apt-get install iceweasel
- Python IDLE(開発環境) – apt-get install idle
- GIMP(画像編集) – apt-get install gimp
- Dropbox(クラウド連携) – apt-get install nautilus-dropbox
ペネトレーションテスト用途に興味がある方は、AndroidにKali Linuxをインストールするガイドもぜひ参考にしてみてください。
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