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Red Hat Enterprise Linuxを無料で構築する方法|開発者サブスクリプション活用ガイド

Red Hat Enterprise Linuxを無料で構築する方法|開発者サブスクリプション活用ガイド

Red Hat Enterprise Linux(RHEL)は、ベンダーによる正式サポートを求める企業ユーザーにとって定番のエンタープライズ向けLinuxディストリビューションです。Red HatはRHELをサポート契約とセットで企業向けに販売しているため、費用をかけずにRHELサーバーやワークステーションを導入したい個人ユーザーにとってはハードルが高く感じられます。しかし実は、Red Hatは開発者向けに完全無料の「開発者サブスクリプション」を提供しており、登録さえすれば誰でもRHELを利用できます。本記事では、開発者サブスクリプションを使ってRed Hat Enterprise Linuxシステムを無料で構築する手順を解説します。

はじめに:押さえておきたい注意点

多くの方はすでにご存じかもしれませんが、CentOSはRHELとバイナリ互換のあるディストリビューションです。つまり、RHELと同等の機能を本番環境での利用制限なしに無料で使いたい場合は、CentOSを選ぶのがおすすめです。このガイドは、あくまでRHELそのものを体験したい・開発したいという方向けの内容となっています。

なぜRed Hatがこのような仕組みを許可しているのか疑問に思う方もいるでしょう。その理由は、Red Hatが「開発者プログラムに含まれるシステムは本番用途に使用してはならない」と明確に定めているためです。家庭内での検証や開発は自由に行えますが、業務上の重要なサービスを稼働させる用途には使えません。加えて、開発者プログラムのリポジトリではすべてのセキュリティ脆弱性が即座に修正される保証がないため、そもそも本番運用には適していません。

Red Hat開発者アカウントの作成

まず、developers.redhat.com/register にアクセスしてRed Hat開発者アカウントを作成します。ページを開くとアカウント作成画面へリダイレクトされるので、ログインID、メールアドレス、職種、パスワードを入力し、エンタープライズ契約および開発者プログラムの規約に同意してください。

Red Hat Enterprise Linuxを無料で構築する方法|開発者サブスクリプション活用ガイド

アカウントを作成したら、登録したメールアドレス宛てに届く確認リンクをクリックして、メール認証を完了させましょう。

Red Hat Enterprise Linuxを無料で構築する方法|開発者サブスクリプション活用ガイド

認証が済むと、Red Hat開発者アカウントのホームページが表示されます。上部ナビゲーションバーの「Linux」をクリックするとRHELのページへ移動できます。「Download RHEL」ボタンをクリックしてダウンロードを開始してください。

Red Hat Enterprise Linuxを無料で構築する方法|開発者サブスクリプション活用ガイド

ダウンロードページでは複数の選択肢が用意されています。フルサイズのバイナリDVD、Boot ISO、そしてそれぞれのArm版から選択可能です。おすすめはBoot ISOです。Anacondaインストーラーから直接システムを登録できるため、約8GBもある巨大なISOファイルをダウンロードせずに済みます。任意のオプションを選ぶと、氏名などの追加情報の入力を求められることがあります。すべての入力を終えたら、保存先を指定してダウンロードを実行してください。

無料のRed Hat Enterprise Linuxシステムを構築する

次に、物理マシン(ワークステーションやサーバー)へインストールするか、仮想マシンとして構築するかを決めます。物理マシンにインストールする場合は、balenaEtcherなどのツールを使って起動用メディアを作成しましょう。仮想環境に構築する場合は、Virtual Machine Managerが便利です。

どちらの方式を選ぶ場合でも、インストール時にシステムをRed Hatへ登録することをおすすめします。Boot ISOからのインストール中にRed Hat CDNへアクセスしてソフトウェアを取得できるほか、インストール後にsubscription-managerコマンドで登録作業を行う手間も省けます。インストール完了時点ですべての準備が整った状態になるのが大きなメリットです。

Red Hat Enterprise Linuxを無料で構築する方法|開発者サブスクリプション活用ガイド

AnacondaインストーラーでRed Hatに登録する際は、ユーザー名とパスワードが必要です(メールアドレスは使用できないため、必ずユーザー名を入力してください)。登録が完了したら、お好みに合わせてインストーラーの各項目を設定し、インストールを完了させましょう。

以上が、RHELシステムを無料でセットアップする手順です。本番環境での利用を避けている限り、開発や検証を思う存分行えます。さらに理解を深めたい方は、RHEL・CentOS・Fedoraの違いを比較してみたり、RHELの標準デスクトップ環境であるGNOME Shellについて調べてみるのもおすすめです。

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