Ubuntu 26.04が従来ツールを置き換える──新しいデフォルトアプリが重要な理由
公開日:2026年2月19日(米東部時間 午後4時)
筆者のAfamは2018年にMake Tech Easierでテック系記事の執筆を開始して以来、Windows、Linux、オープンソースツールを中心に、高品質なガイド、レビュー、Tips、解説記事を数多く発表してきました。Technical Ustad、Windows Report、Guiding Tech、Alphr、Next of Windowsなどの主要サイトでも執筆経験があります。コンピュータサイエンスの学位を持ち、データプライバシーとセキュリティの強い提唱者として、Fuzo Tech YouTubeチャンネルでも多数のチュートリアルを公開しています。仕事以外では家族との時間、サイクリング、ガーデニングを楽しんでいます。
Ubuntuは、Linux初心者にとっても優れたディストロです。今年4月にはUbuntu 26.04 LTSが登場し、GNOME 50を搭載して提供されます。Ubuntuを長く使ってきた人なら、この移行は突然の変化ではなく、ここ数年のアップデートで十分に予感できていたものだと感じるでしょう。最近のUbuntuリリースではすでにGTK4とlibadwaita対応アプリが導入され始めており、GTK3アプリは徐々に退潮しています。26.04はこの流れの延長線上にあり、動画プレイヤーはTotemからShowtimeへ、システムモニターはGNOME System MonitorからResourcesへと置き換わります。
筆者はこれらの新しい代替アプリの一部をFlatpak経由でインストールして試しましたが、正直なところ旧ツールを惜しむ気持ちはありません。あえて懸念を挙げるなら、それは新しいツールそのものではなく、この方向性が何を意味するのかという哲学的な問題です。
20年の時を経て、ついにその時が来た
Totemは場違いに感じられていた

筆者は約10年間、Totem(GNOME Videos)を使ってきましたし、気に入ってもいました。しかし現実には、TotemはGTK3のまま取り残されており、アップストリームでの大きな動きも見られません。2023年にUbuntuがこれを拡張インストールの選択肢としたときも、驚きはありませんでした。
もちろん、より多機能な動画プレイヤーは他にもあります。しかしTotemが時代遅れに感じられる本当の理由は、Ubuntuデスクトップの他の部分がより速いペースで進化していることにあります。GNOMEがGTK4とlibadwaitaを統合して以来、インターフェースは間隔、タイポグラフィ、アダプティブレイアウトの面で大きく生まれ変わり、その中でTotemだけが浮いた存在になってしまったのです。
Ubuntu 26.04では、新しいGNOME向けのモダンな動画プレイヤーとしてShowtimeがデフォルト採用されます。フェードする再生コントロール、画面回転、再生速度変更、スクリーンショット、複数の音声・字幕トラックに対応しており、Totemからの明確なアップグレードといえます。現代のメディア再生ニーズには、こちらの方が適した選択です。
なお、ShowtimeはUbuntu 26.04では「Video Player(動画プレイヤー)」という名前に変更される予定です。
Resourcesが示すのは、見た目ではなく価値の選択
アクセシビリティが決め手になる

GNOME System Monitorも、その役割は果たしているツールでした。しかし、これは停滞気味のGNOME Coreアプリであり、最新ハードウェアに対応するための革新はほとんど行われていません。Ubuntu 26.04 LTSはこれをResourcesに置き換えますが、実際に使ってみると、その違いはすぐに実感できます。
ResourcesはCPU、メモリ、ストレージ、ネットワーク、GPU使用率といった中核的なシステム指標を監視できます。さらに、AI対応の最新ハードウェアについてはNPUの稼働状況まで追跡可能です。旧GNOME System Monitorでは確認できなかったバッテリーの健康状態についても、充放電サイクル数、設計容量、メーカー情報を表示できます。ResourcesはGTK4とlibadwaitaで構築されており、新しいGNOMEスタックとのシームレスな統合を実現しています。
加えて、Resourcesは強力なアクセシビリティサポートを備えたGNOME Circleアプリでもあります。Mission Centerのようなサードパーティ製Linuxシステムモニターと比較しても、キーボードナビゲーションやスクリーンリーダーとの互換性はResourcesの方が優れています。Ubuntu 26.04はLTSリリースであり、少なくとも5年間使い続ける可能性が高いことを考えれば、これは非常に重要なポイントです。
実用面での不満を挙げるなら、セッションをまたぐたびに列レイアウトとソート設定をやり直さなければならない点です。しかしUbuntuにとってこれは哲学的な選択です。単にモダンな外観を目指すのではなく、アクセシビリティ、ハードウェアへの意識、一貫性により適合したデフォルト体験を作ろうとしているのです。
本当に地盤が動くのは「ソフトウェアとアップデート」
表面の簡素化が、Ubuntuの対象ユーザーを変えるかもしれない
Ubuntu 26.04における最も重大な変更は、「ソフトウェアとアップデート(Software & Updates)」をデフォルトインストールから削除することです。今後このパッケージを利用するには、手動でインストールするしかありません。
多くのUbuntuユーザーと同じように、筆者にとってSoftware & Updatesは、Ubuntuがソフトウェアソースをどう扱うのかを学ぶ入り口となるツールでした。PPA、リポジトリ、ダウンロードミラーを管理し、プロプライエタリなソースやNVIDIAドライバーなどドライバーの選択まで担っていたのです。Canonicalの開発者は次のように述べています。
「これらのコントロールの多くは、ほとんどの人にとって有用ではないか、誤って設定しやすいものです……」
この理屈はもっともです。操作対象の複雑さを減らせば、誤った設定をしてしまうリスクも下がります。しかし、ここには哲学的な対立があります。Ubuntuの評判は、ターミナルを使わずに強力なツールへアクセスできる手軽さの上に築かれてきたからです。ドライバー管理やPPAの可視性を見つけにくくなるようなデフォルト体験は、一体誰のために設計されているのでしょうか。これはユーザーがUbuntuから離れる要因になり得るのでしょうか。
Ubuntu 26.04は近年のどのLTSよりも「意図的」だ
Ubuntu 26.04 LTSは現在プレリリースの不安定な開発段階にあり、筆者が実際にテストできているのはデイリービルド経由のみです。それでも、いくつかの結論は導き出せます。特に際立っているのは、Ubuntuがもはや「異なる時代のアプリの寄せ集め」に見えなくなったという点です。GTK4とlibadwaitaの採用により、余白の一貫性、アダプティブレイアウト、そして挙動がより均一になったダークモードが実現されています。
とはいえ、パワーユーザーには依然としてVLCを選ぶ人が多いでしょう。VLCは今なお最高のオープンソースメディアプレイヤーであるだけでなく、ShowtimeがGStreamerベースであり、特定のハードウェアデコードのシナリオでは必ずしも理想的ではないためです。また、GNOME 50はX11セッションのコードを削除しており、このUbuntuリリースはWayland専用デスクトップになります。唯一の懸念は、古いハードウェアや一部のプロプライエタリドライバーがLTS期間全体を通じて特別な配慮を必要とする可能性があることです。

Linuxを使ってみて改めて感謝するようになったWindowsの5つの機能
Linuxを使うことで、Windowsがドライバー、設定、アプリ、ゲームにおいて、絶え間ないチューニングを要求せずに静かに優れていることを再認識しました。
-
Windowsユーザーでも使える!Linuxマシンの賢い活用法5選
他のOSが次々と進化する中でも、Windowsは今なお世界で最も利用されているオペレーティングシステムの座を守り続けています。企業から個人ユーザーまで幅広く支持される巨大なエコシステムを持つWindowsを使い続けるという選択は、Linuxユーザーの筆者から見ても十分納得のいくものです。とはいえ、普段使いの環境がWindowsだからといって、ほかのOSに触れてみてはいけない理由はどこにもありません。実験用途であれば、Linuxほど柔軟で低コストなOSは存在しません。わざわざ高価なMacを購入して別のOSを試す人はまずいないでしょうから。では、WindowsユーザーはLinuxマシンをどう活用す
-
Linuxを本物のWindows代替にする方法 ― Ubuntuで快適デスクトップ環境を構築する完全ガイド
Windows 8がPC業界に大きな影を落とし、ValveがLinuxベースのゲームPC開発に本格的に乗り出した今こそ、Linuxを使い始める絶好のタイミングです。多くのユーザーにとって、Linuxデスクトップはついに実用レベルに達しました。数多くのアプリケーションがクラウドへ移行し、ハードウェアサポートも向上し、デスクトップ環境は大きく洗練されています。Netflixの視聴やSteamでのゲームプレイも可能になり、かつての大きな弱点だった2つの穴がようやく埋まったのです。 Ubuntuのインストール このチュートリアルでは、Ubuntu 12.10をベースに進めます。Ubuntu 12.10