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うっかりネクセンタ――OpenSolarisベース「Nexenta 3.0」の残念すぎる現実

とうに姿を消したSolaris(安らかに眠ってほしいものだ)に、なぜ自分がこれほど愛着を抱いているのか、正直よく分からない。それでも何かにつけ「Linux並みに良くなるはず」という期待を抱いてしまうのだが、リリースを重ねるごとにその期待は裏切られてきた。ここでいわゆる「無駄骨のジレンマ」が生じる。OSを試しに動かしてみて、2時間後に挫折させられたとき、プロジェクト全体を切り捨てるべきか、それともどれだけ酷い結果でも、見つけたことを書き留めるべきか。

Nexenta Core Platformは、OpenSolarisをベースに、Ubuntu系のアプリケーション基盤と柔軟で強力なAPTパッケージ管理を組み合わせたシステムだ。聞く限りは素晴らしいアイデアである。しかし、私は以前にも同様のコンセプトを持つシステムを試して、あまり良い結果を得られなかった。とはいえ、男たるもの希望を捨ててはならない。Nexenta 3.0に何ができて、何ができないのか、見てみよう。期待は高く、不安はさらに高い。

起動とインストール

シンプルなGRUBメニューが表示されると、そのままインストールへ直行する。ライブ環境での試用はできないため、ハードウェア互換性を事前に確認したい人にとっては好ましくない。さらに厄介なことに、Nexentaはディスク全体へのインストールを前提としており、他のOSが入っていると上書きされる恐れがある。このため、今回は物理マシンへのインストールは避け、仮想マシンでテストすることにした。

インストーラはテキストベースで、考えられるあらゆる質問を次々と投げかけてくる長々としたウィザードだ。どこか2005年頃にタイムスリップしたような感覚である。しかもGRUBメニューのエントリには「Hardy」(Ubuntu 8.04のコードネーム)と表示され、下部のロゴにはDebianの文字が。何かおかしいと感じるのは当然だろう。第一、3年前のアプリケーションベースを使うこと自体、必ずしも悪いわけではないが、なぜそんなことをするのか? Red Hatのように顧客へ何十年ものレガシーサポートを約束しているわけでもあるまいに。第二、なぜDebianが別途名前を連ねているのか?

まあ、それはさておき。質問、質問、また質問。

そして、インストール完了をひたすら待つことになる。この待ち時間が非常に長い。進行バーが20分近くも0%のまま固まり、途中で中断してテストを切り上げようかとさえ思ったが、やがてゆっくりと動き始めた。結局、インストール全体でほぼ2時間。CDイメージ1枚に収まるようなシステムとしては、ありえないほど長い時間だ。

インストールが完了したので、再起動する。

GUIなし!

Nexentaの起動は、最終的にコマンドラインインターフェースで終わった。なるほど、そういうことか。ランレベル5で起動しようとするとシステムが再起動してしまったので、どうやら自分の予想とは少し違う仕組みのようだ。まあいい、ネットで情報を探そう。

調べてみると、NexentaはUbuntuサーバー版のように、グラフィカルインターフェースなしでインストールされるらしい。ただし、リポジトリにはGNOMEやXfceも用意されているという。ところが、それらを入手することができなかった。aptを使うと404エラーが大量に返ってくるのだ。リポジトリの設定が間違っているか、そもそも存在しないかのどちらかだ。つまり、デスクトップ環境を導入して本格的なテストを行うことは不可能だった。とはいえ、ここまでの経験を考えると、大きな損失とも思えない。

この時点で気づいた。1934年に逆戻りするような土曜の午後は、自分が思い描いていた過ごし方ではない。そこで実験を切り上げ、この記事を書くことにした。心躍る内容ではないし、おそらく時間の無駄だったのだろうが、それでも一つのレビューではある。

まとめ

Nexentaは、私がこれまで試したSolarisフォークの中で断トツに最悪の体験だった。OpenSolaris 2008.05よりも劣っていると言っても過言ではない。それだけにNexentaの出来栄えが如何ほどか、察していただきたい。そしてOracleが公式にこのプロジェクトを葬り去った今、選ぶならOpenIndianaの方がはるかにましだ。Linuxほど親しみやすく、人気があり、移植性が高いわけではないが、着実な進歩の兆しが見え、実際に動作するし、いつの日かデスクトップユーザーにとって価値あるものになる可能性もある。

一方のNexentaは、異なるOSの世界から持ち込まれた中核概念をごちゃ混ぜにしたもので、その統合度はアルファ品質にとどまっている。もし死んだプロジェクトなら諦めもつくが、ニュース記事や日付、リリース番号を見る限り、開発は続いているように見える。それだけに、この出来栄えはますます不可解だ。こうして最初のジレンマに立ち返る。ほぼ完全に否定的な結果しか得られなかった場合でも、レビューを書くべきなのか? 答えはイエスだと思う。Linuxディストリビューションでも何度か同じことをしてきたのだから、Solarisフォークが例外である理由はない。バッシングに聞こえるかもしれないが、事実は事実として書くしかない。

Nexentaは実用に耐える製品ではない。こう言うのは残念でならないが、一般ユーザーが望むもの、必要とするものが何ひとつ揃っていない。さらに言えば、UNIXフォークがOS市場で意義のある地位を築けるかもしれないという夢の棺に、もう一発の弾丸を撃ち込む結果にもなった。オープンソースがお好きなら、素直にLinuxを選ぶのが賢明だろう。

以上で終わり。どうぞご自愛ください。

ではまた。

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