Windowsで起動可能なUbuntu USBメモリを作成する方法|Rufus・UNetbootinの使い方を解説

WindowsからLinuxへの完全な移行は、いきなり行うのはハードルが高いものです。そこでUbuntuでは、まずライブCD(またはUSB)で試用して使用感を確かめてから、本格的にシステムへインストールできるようになっています。この記事では、Windows環境で起動可能なUbuntu USBメモリを作成する方法を詳しく解説します。このメディアがあれば、どのパソコンでもUbuntuを直接起動して作業でき、元のOSには一切変更を加えずに済みます。
事前に準備するもの
このガイドに沿って作業を進めるには、以下の3点が必要です。
- 必要なツールをダウンロードするためのインターネット接続
- USBフラッシュドライブ(推奨容量は8GB以上)
- 公式のUbuntuダウンロードページから入手した最新版のUbuntu ISOイメージ
Rufusを使って起動可能なUbuntu USBを作成する
起動可能なUbuntu USBメモリを作成する最も簡単な方法は、定番ツール「Rufus」を使うことです。比較的新しいバージョンのRufusでは、USBドライブに永続化(persistence)領域を設定する機能もサポートされています。
1. USBドライブをWindowsパソコンに挿入し、Rufusを起動します。「選択」ボタンをクリックして、ダウンロードしておいたUbuntuのISOファイルを指定しましょう。
2. 永続化ファイルのサイズを設定します。ここで指定した容量分だけ、再起動後も設定やファイルが保持されます。
3. パーティション構成(GPT/MBR)を選択します。UEFI搭載の最近のPCならGPT、古いBIOSのPCならMBRを選ぶのが基本です。

4. 「スタート」ボタンをクリックすると、ISOの書き込みが始まります。
書き込みが完了したら、PCを再起動してUSBからUbuntuを立ち上げてみましょう。
UNetbootinを使って起動可能なUbuntu USBを作成する
Windowsで起動可能なUbuntu USBメモリを作成するもう一つの定番手段が「UNetbootin」です。
1. 公式サイトからUNetbootinをダウンロードします。

2. UNetbootinを起動します。「ディストリビューション」オプションを選べば、対象のディストロを指定するだけでUNetbootinが自動的にISOをダウンロードしてくれる便利な機能があります。ただし今回は、すでにUbuntuのISOをダウンロード済みなので「ディスクイメージ」オプションを使用します。
3. 「…」(三点リーダー)ボタンをクリックし、保存したUbuntu ISOの場所へ移動します。

Ubuntu ISOを選択して、UNetbootinに読み込みます。
4. ISOをUSBに書き込む前に、永続化の設定を行います。「再起動後もファイルを保持するために使用するスペース」の項目を調整し、必要な容量をMB単位で指定してください。

注意: 古いバージョンのUbuntu ISOを書き込む場合、この自動設定がうまく機能しないことがあります。その際は、後述の手順で手動設定を行ってください。
5. 画面下部の「タイプ」ドロップダウンで「USBドライブ」が選択されていることを確認し、隣の欄でUSBドライブのドライブ名を指定します。「OK」をクリックすると処理が開始され、数分で完了します。
これで、どこへでも持ち運べるポータブルなUbuntu環境のできあがりです。
起動用USBに永続化を手動で追加する
環境によっては、UNetbootinによる永続化の追加に失敗することがあります。そんなときは、以下の手順で手動設定が可能です。
1. 公式リンクから「Casper-RW-Creator」をダウンロードします。
2. ダウンロードしたファイルを起動し、対象のUSBドライブを選択します。
3. 永続化ファイルを設定します。
注意: Ubuntu 20.04以降のイメージでは、永続化ファイルの名称が「writeable」に変更されています。一方、古いイメージの場合は「casper」を選択してください。

4. 永続化ファイルに割り当てるサイズを指定し、「Create」をクリックします。

5. 処理が完了すると、ドライブのルート直下に「writeable」または「casper」という永続化用ファイルが作成されているはずです。

次に、Ubuntuにこの永続化ファイルを認識させるため、「/boot/grub/grub.cfg」にある設定ファイルを編集します。
まず、以下のエントリを探してください。
menuentry "Ubuntu" {
set gfxpayload=keep
linux /casper/vmlinuz file=/cdrom/preseed/ubuntu.seed maybe-ubiquity quiet splash ---
initrd /casper/initrd
}このエントリにcasperモジュールの指定を追加します。編集後は次のようになります。
menuentry "Ubuntu" {
set gfxpayload=keep
linux /casper/vmlinuz file=/cdrom/preseed/ubuntu.seed maybe-ubiquity quiet boot=casper quiet splash persistent ---
initrd /casper/initrd
}最後にファイルを保存し、PCを再起動してUbuntuセッションを起動します。ブートメニューで「Ubuntu」を選択すれば、永続化ファイルが有効になります。
まとめ
これで、どこにでも持ち運べる起動可能なUbuntu USBドライブが完成しました。セキュリティの観点でも非常に優れた選択肢で、他人のPCや公共のPCを使う際に自分のデータを残す心配がありません。ただし万全を期すなら、Ubuntuドライブ自体にパスワード保護をかけておくことをおすすめします。
まっさらな状態から準備したい方は、WindowsでUSBドライブをフォーマットする方法を参考にしてください。また、Windows 10の標準ツールでは行えないFAT32形式でのフォーマット手順も別途紹介しています。
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