KDEダッシュボードとウィジェットでワークフローを改善する5つの方法
KDEのダッシュボードには、日々のワークフローを改善できる便利なウィジェットが数多く揃っています。本記事で紹介するヒントとテクニックを活用すれば、あなたのLinuxデスクトップを強力な生産性ツールへと変身させることができます。
Linuxデスクトップの潜在能力を引き出そう
Linuxユーザー、特にKDEファンにとって、Plasma 5の登場は待ち望まれたニュースでした。とはいえ、さまざまな理由からまだ移行をためらっているユーザーも少なくありません。確かにKDE 4.14は非常に安定しており、「Linuxで最もカスタマイズ性の高いデスクトップ環境」という称号にふさわしい完成度を誇ります。
実際、KDEには選択肢が多すぎるほどで、何年も使い続けていても実用的な機能をすべて発見できないくらいです。その代表例が「アクティビティ」と「ウィジェットダッシュボード」。この2つの機能は多くのユーザーが存在を知りながら、そのポテンシャルを十分に引き出せていません。
このうち、より強力なのがアクティビティです。「仮想デスクトップの拡張版」と誤解されがちですが、実際はそれ以上のもの。アプリケーションを目的やワークフローごとにグループ化し、ファイルやアプリケーションの状態を保存し、グループごとに異なる壁紙を設定することもできます。ある意味、複数のコンピュータを同時に操作しているような感覚で作業できるのです。
一方、そこまで大掛かりな仕組みは不要というユーザーには、ウィジェットダッシュボードがおすすめです。これはデスクトップ上に重ねて表示されるオーバーレイで、キーボードショートカット(デフォルトではCtrl+F12)を押すか、パネルに「ウィジェットダッシュボードを表示」アプレットを追加することで呼び出せます。
ダッシュボードにウィジェットを追加する前に、システム設定 > ワークスペースの挙動 > ワークスペースで設定を調整し、ダッシュボードが独自のウィジェットセットを表示するようにしておきましょう。こうすることで、ウィジェットはダッシュボード上にのみ表示され、通常のデスクトップには現れなくなります。
似たような効果は、仮想デスクトップごとに異なるウィジェットを許可することでも実現できます。その場合、ダッシュボードを開く代わりに、専用のショートカットキーやマウスのスクロールで別の仮想デスクトップへ切り替えるだけで済みます。
ダッシュボードを単なるウィジェットの置き場として使うことも可能ですが、特定の目的に合わせて整理し、補助的なデスクトップとして活用する方が賢い使い方です。本記事で紹介するウィジェットはKDE 4.14.2で動作確認したもので、特記がない限り、plasma-widgets-addonsおよびplasma-widgets-workspaceパッケージに含まれています。
準備はいいですか?それでは、ダッシュボードをクリエイティブに活用するための5つのレシピを紹介します。材料(ウィジェット)を手に入れたら、さっそく料理を始めましょう!
1. ファイルを管理する
「受信トレイゼロ」という言葉はよく聞きますが、「デスクトップゼロ」についてはどうでしょうか?生活を整理するにはデスクトップの掃除も欠かせません。ダッシュボードを活用すれば、散らかったファイルを目につかない場所にまとめられます。
すべてのファイルをデスクトップフォルダに保存する習慣をやめる必要はありません。デスクトップの設定ダイアログでレイアウトオプションをデフォルトのデスクトップに設定したうえで、ダッシュボードに「フォルダビュー」ウィジェット(5)を追加し、デスクトップフォルダを表示するよう指定しましょう。これで、すっきりとしたデスクトップと、1か所からアクセスできるすべてのファイルを手に入れられます。
その他に便利なファイル整理ウィジェットは以下の通りです。
- アクティビティ(1)とページャー(2):それぞれ別のアクティビティや仮想デスクトップへ素早く切り替えられる
- プレビューア(3):ドラッグ&ドロップしたファイルの中身をすぐにチェックできる
- ファイルウォッチャー(4):任意のファイルの変更を監視。ログファイルの監視に特に便利
コマンドラインを頻繁に使う方は、ウィジェット形式の完全なターミナル「Plasmacon」も検討してみてください。
2. 生産性をトラッキングする
このダッシュボード構成では、タスクと予定をひと目で把握でき、ニーズによってはスタンドアロンの生産性アプリを置き換えられるかもしれません。
異なるタイムゾーンにクライアントがいる場合は、時計ウィジェット(1)を複数追加しましょう(Adjustable ClockやMinimalistic Clockがおすすめ)。イベント付きのカレンダーウィジェット(2)で週の計画を立て、シンプルなタイマー(3)で特定タスクの残り時間をカウントダウンできます。ポモドーロ・テクニック用の「Tomatoid」や、シンプルな時間計測に便利な「Task Timer」もあります。
簡単なToDoリストなら付箋ウィジェット「Sticky Notes(5)」や「Remember The Milk(6)」で管理できます。もうひとつ注目したいのが「Paste(4)」。常設クリップボードとして機能し、テキストの断片を保存してワンクリックで貼り付けられるので、繰り返しの多い文章作業に最適です。
3. 自分をモチベートする
生産性の話ばかりしていると、疲れ切ってモチベーションが必要になることもあります。しかし、時間を浪費するWebサイトへのアクセスを禁止しているなら、休憩がてら子猫の画像を見に行くわけにもいきません。でも、絶望するのはまだ早い!
KDEダッシュボードがあれば、モチベーションを高めるポスターや名言を集めたり、ペットや子供の写真を飾ったり、バケットリストにある旅行先のスライドショーを表示したりできます。「Blackboard」「Leave a Note」「Picture Frame」といったシンプルなウィジェットを組み合わせれば、先延ばし地獄から抜け出させてくれるビジョンボードが完成します。要するに、自分だけのためのオフライン版Pinterestを作るようなものです。
4. 型破りに考える
古くさい決まり文句ですが、真実です。クリエイティブであるとは、型破りなアイデアを生み出すこと。ミニマリズムの時代とも言われる現在、アイコンやドック、アプリのショートカットを一切置かない、完全にすっきりしたデスクトップに魅力を感じる人もいるでしょう。そんなときは、たった1つのウィジェット「Quicklaunch」だけでドックを作り、アプリケーションランチャーをダッシュボードにまとめられます。こうすればダッシュボードはスタートメニューのような役割を果たします(UnityのDashホームに似ていますが、検索機能はありません)。
仕事中にネットサーフィンはNGなのに、Redditをチェックせずにはいられない――そんな人は「Webブラウザ」ウィジェットを試してみてください。どんなサイトでも読み込めて、ブックマーク作成にも対応した、シンプルながら十分使えるミニブラウザです。上司が近づいてきたら、ショートカットキー一発でダッシュボードを隠せます。
似たウィジェットとして「Web Slice」(上の画像の背景に表示)もあります。CSSセレクターを利用してウェブサイトの一部だけを表示できるので、期間限定のセール情報をチェックするなどの用途に便利です。
5. ニュースとアップデートをキャッチアップする
RSSはまだまだ現役です。ダッシュボードには高機能なフィードリーダーはありませんが、設定ダイアログでそれなりに細かい調整ができるシンプルなRSSウィジェット(2)がいくつかあります。メールはあらゆるワークフローに不可欠なので、メールウィジェット(1)も複数の選択肢があります。Gmail専用のものもあれば、すべてのPOP3アカウントに対応しているものもあります。
もちろん、ウィジェットは自由に組み合わせてOK。Webブラウザや天気予報ウィジェットも、最後の構成にうまく溶け込むでしょう。優秀なシェフがレシピのアレンジを勧めるように、いろいろなウィジェットを試してみることを恐れないでください。
結局のところ、これは特に目新しいアイデアではありません。お気に入りのダッシュボード構成を持っている方も多いはずです。ぜひコメント欄で教えてください。あなたが手放せないPlasmaウィジェットはどれですか?新しく見つけたおすすめウィジェットの提案も歓迎します。
画像クレジット:KDEロゴはKDE e.V.の商標です。KDE「Blue Curl」壁紙:Nuno Pinheiro作。
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