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Raspberry PiでUbuntuを動かす方法!Ubuntu MATEとServerの導入手順を徹底解説

Raspberry Piの定番OSといえば「Raspbian(Raspberry Pi OS)」ですが、より本格的なLinuxコンピューティング体験を求めているなら、別のOSを選んでみるのも良いでしょう。

Raspberry Pi向けには多数のOSが提供されており、その中にはあの「Ubuntu」も含まれています。「Ubuntuはデスクトップ用OSでは?」と思うかもしれませんが、答えはイエスであり、ノーでもあります。

実はUbuntuにはデスクトップ版とサーバー版の両方が存在し、どちらもRaspberry Pi 2や3で動作します。SDカードへのインストール方法はいくつかあり、この記事ではそれぞれの手順を詳しく見ていきます。

Ubuntu MATEとは?

Raspbianの代わりにRaspberry Pi上でUbuntuを動かしたい場合は、ubuntu-mate.org/raspberry-pi/から専用の「Ubuntu MATE」を入手する必要があります。名前から想像できる通り、これはMATEデスクトップ環境を採用した、Raspberry Pi向けにビルドされたUbuntuです。

Raspberry PiでUbuntuを動かす方法!Ubuntu MATEとServerの導入手順を徹底解説

デスクトップ環境にはMATE以外にもGNOME 2.0系などの選択肢がありますが、MATEはシステムリソースの消費が少なく、スペックが限られるRaspberry Piでも快適に動作する点が大きな魅力です。

まずは新しいmicroSDカードを用意しよう

最初に必要なのは、Ubuntu MATEを快適に動かせるmicroSDカードです。Class 6またはClass 10のmicroSDHCカードで、容量は6GB以上のものを選びましょう。動作速度やデータ補正の観点から、品質の良いカードを用意することが重要です。

Raspberry PiでUbuntuを動かす方法!Ubuntu MATEとServerの導入手順を徹底解説

おすすめ製品: SAMSUNG EVO Select 32GB(microSDHC・読み取り95MB/s・U1対応、フルサイズアダプター付属)― Amazonで購入可能です。

カードの準備ができたら、デスクトップPCやノートパソコンに挿入し、Ubuntu MATEの書き込み準備を整えましょう。

Ubuntu MATEのダウンロード

準備が整ったら、Ubuntu MATEをダウンロードしてディスクイメージをmicroSDカードに書き込みます。ubuntu-mate.org/download/からUbuntu MATE 16.04.2 LTSを入手でき、Raspberry Pi 2/3用のイメージが用意されているので、こちらを選択してください。直接ダウンロードのほか、BitTorrent経由でのダウンロードも可能です(BitTorrentという技術自体は完全に合法的なものです)。

※なお、16.04.2 LTSは記事執筆当時のバージョンです。現在ではより新しいLTS版がRaspberry Pi向けに公式提供されているため、可能であれば最新版の利用をおすすめします。

ダウンロード後は、圧縮ファイルを展開し、ディスクイメージをmicroSDカードに書き込む作業に進みます。

microSDカードへの書き込み方法

ディスクイメージの書き込み方法は、使用しているOSによって異なります。Windowsの場合は「Win32DiskImager」ツールが最適で、以前の記事でもRaspberry Pi用OSのインストールに使う方法を紹介しました。

Raspberry PiでUbuntuを動かす方法!Ubuntu MATEとServerの導入手順を徹底解説

LinuxやmacOSを使用している場合は、ddコマンドを使います。Linuxユーザーならgddrescueユーティリティ(ddrescueコマンド)も利用できます。xz-utilsと一緒にインストールし(1行目)、ファイルを展開し(2行目)、microSDカードへ書き込みます(3行目):

sudo apt-get install gddrescue xz-utils
unxz ubuntu-mate-16.04.2-desktop-armhf-raspberry-pi.img.xz
sudo ddrescue -D --force ubuntu-mate-16.04.2-desktop-armhf-raspberry-pi.img /dev/[sdx]

microSDカードのマウント位置はlsblkコマンドで確認できます。通常はsdaまたはsdbとして認識されます。

ddコマンドの詳細については、LinuxでのSDカード管理に関する記事をご参照ください。また、CUIが苦手なLinuxユーザーにはGUIツール「GNOME Disks」がおすすめです。以下のコマンドでインストールできます:

sudo apt-get install gnome-disk-utility
Raspberry PiでUbuntuを動かす方法!Ubuntu MATEとServerの導入手順を徹底解説

どの方法を選んだ場合でも、イメージの書き込みが完了したらプログラムを終了し、カードを安全に取り外してRaspberry Piに挿入してください。

Ubuntu MATEの初回起動

無線LANの設定をスムーズに行うため、まずはRaspberry Piをディスプレイに接続しましょう。HDMIやRGBケーブルでテレビにつないでも構いませんし、公式のRaspberry Piタッチディスプレイでも問題ありません。この段階ではマウスとキーボードも手元に用意しておきましょう。

起動したら、通常のUbuntuセットアップ(MATEデスクトップ仕様)を進めます。地域設定の構成や、ユーザー名・パスワードの登録などを行います。

Raspberry PiでUbuntuを動かす方法!Ubuntu MATEとServerの導入手順を徹底解説

これで完了です。Ubuntu MATEがRaspberry PiのOSとして使用できる状態になりました。細かい調整が必要になった場合でも、コマンドラインからRaspberry Pi設定ツール(raspi-config)を引き続き利用できます!

Raspberry Pi 2/3向けUbuntu Server

デスクトップOSを動かすのも楽しいですが、サーバー用途としてはどうでしょうか?

Raspberry Pi 2とRaspberry Pi 3それぞれに専用のバージョンが用意されています。ただし注意点として、Canonicalが公式にサポートしているのはPi 2向けイメージのみです。

インストール手順は上記のUbuntu MATEと同じです。microSDカードへの書き込みが完了したらPiを起動し、いくつかのカスタマイズを行いましょう。

カスタマイズの多くは非公式PPAから入手でき、主なものは以下の通りです:

  • libraspberrypi-bin ― raspistillなどを含むVideoCoreユーティリティのコレクション
  • libraspberrypi-bin-nonfree ― 非オープンソースのVideoCoreユーティリティ
  • xserver-xorg-video-fbturbo ― ウィンドウ移動・スクロールに限定した高速化X.orgビデオドライバー

PPAは以下のコマンドで追加できます:

sudo add-apt-repository ppa:ubuntu-raspi2/ppa
sudo apt-get update

サーバーOSなので、これらのパッケージやその他アプリケーションのインストールは、SSH経由で接続して行うことになります。

デスクトップ環境が必要なら

コマンドラインだけの操作に物足りなさを感じたら、デスクトップ環境を追加しましょう。幸い、Raspberry Pi上のUbuntu Server向けにいくつかの選択肢があります。xubuntu-desktop、lubuntu-desktop、kubuntu-desktopのいずれかをインストールしてみてください。例えばXubuntuなら次のコマンドです:

sudo apt-get install xubuntu-desktop

なお、Kubuntuは「システム設定」で「デスクトップ効果」を無効にしないと動作が重くなるので注意が必要です。また、現時点でRaspberry Piに適したデスクトップ環境はこの3つのみです。UnityやUbuntu-GNOMEはRaspberry Piでは動作しません(3Dコンポジット処理が必要になるためと考えられます)。

Raspberry PiでUbuntuを試してみよう!

Raspberry PiでUbuntuを動かすのがこんなに簡単だったなんて、意外だったのではないでしょうか?しかもデスクトップ版とサーバー版の2つの選択肢があり、どちらも手軽にインストールできます。あなたはRaspberry PiでUbuntu MATEを試しましたか?それともUbuntu Serverを選びましたか?

Raspberry PiでのUbuntu体験がどんなものだったとしても、ぜひコメント欄でお聞かせください。

画像クレジット: goodcat via Shutterstock.com

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