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Ubuntu 21.10の新機能6選:デスクトップユーザーが知るべき注目ポイント

Ubuntu 21.10「Impish Indri」は、Ubuntuの最新リリースです。Canonicalはクラウドや開発者向け分野にますます力を注いでいますが、日常的にUbuntuデスクトップを活用している多くのユーザーにとって、このバージョンには見逃せない大きな変更点が数多く含まれています。

ダウンロードが完了する前に、押さえておきたい新機能をチェックしておきましょう。

Ubuntu 21.10の新機能6選:デスクトップユーザーが知るべき注目ポイント

1. GNOME 40がついにUbuntuに初登場

GNOME 40は2021年前半に登場した大幅デザイン刷新版で、機能面よりも視覚的な変化が印象的なバージョンです。Canonical側の調整が間に合わず21.04では導入を見送られましたが、ついに21.10でUbuntu初のお披露目となりました。

おなじみのUbuntuらしさとして、ドックは画面左側に常時表示されたままですが、GNOME 40由来の変更も多数取り込まれています。たとえばアクティビティ画面を開くと、ワークスペースが横方向にパンするようになり、アプリドロワーを開いたときにもワークスペースが確認できるようになりました。

ドック自体にも変化があります。よく使うアプリと起動中のアプリが仕切り線で区別されるようになり、ゴミ箱アイコンもデスクトップ上からドックへ移動しました。

さらに、タッチパッドのマルチタッチジェスチャーでワークスペースの切り替えやアプリへのアクセスができるようになった点も大きな進化です。

2. FirefoxがSnap形式で提供されるように

Ubuntu 21.10の新機能6選:デスクトップユーザーが知るべき注目ポイント

Mozillaの要望により、Ubuntuにデフォルトで搭載されるFirefoxは従来のDEBパッケージではなく、Canonical独自のSnap形式で提供されるようになりました。これにより、MozillaはUbuntuユーザーへアップデートを届けるタイミングを直接コントロールできるようになります。

その結果、新しいバージョンのFirefoxがリリースされてから自分のシステムに更新が届くまでの遅延は短くなると期待できます。また、Snap形式はコンテナ化によってFirefoxがアクセスできるシステム領域が制限されるため、セキュリティ面でもメリットがあります。

Snapのみでの配布となるブラウザはFirefoxが最初ではありません。最初はChromium(プロプライエタリなGoogle Chromeの基盤となるオープンソース版)でしたが、Chromiumはデフォルトブラウザではありませんでした。

なお、この変更は最新版だけでなく、長期サポート版(ESR)のFirefoxにも適用されます。

3. Yaruライトテーマがデフォルトに

Ubuntu 21.10の新機能6選:デスクトップユーザーが知るべき注目ポイント

21.10はGTK4を初めて採用したUbuntuであり、その移行に合わせてYaruテーマのライト版がデフォルトになりました。ヘッダーバーの色が黒から明るいグレーへと変わり、アプリ開発者が意図した見た目に近づいています。

とはいえ、独自アイコンや「最小化」「最大化」ボタンの維持といったUbuntuならではのカスタマイズは残されているため、上流のGNOMEとの違いは引き続き存在します。

4. Linuxカーネル5.13でセキュリティとデバイス対応が強化

21.10にはLinuxカーネル5.13が搭載されています。実行時にメモリエラーを検出する「KFENCE(Kernel Electric-Fence)」や、他のLinux Security Modules(LSM)と併用してプロセスのアクセス範囲をきめ細かく制御できる新しいセキュリティモジュール「Landlock」など、新たなセキュリティ機能が追加されました。

ハードウェア面では、Amazon Lunaのゲームコントローラーへの対応が加わり、Apple Magic Mouse 2などの周辺機器サポートも改善しています。さらに、各種Microsoft SurfaceノートPCをお使いの方も、このリリースでハードウェア対応の向上を実感できるかもしれません。

5. WSLでLinux GUIアプリが標準サポートに

厳密にはWindows側の機能ですが、Canonicalが特にアピールしているのが、Windows Subsystem for Linux(WSL)におけるGUIアプリケーションの標準サポートです。これにより、Windowsユーザーはコマンドラインツールだけでなく、本格的なネイティブLinux GUIアプリを、デュアルブートや仮想マシンを用意することなく実行できるようになります。

WSL登場直後から有志がGUIアプリを動かす方法を見つけていましたが、それは正式サポートされた機能ではなく、複雑な手順を踏む必要がありました。今やその手間は不要です。ただしCanonicalは、一般のWindowsユーザーにLinuxアプリを勧めるためのものではなく、Windows開発者向けの機能だと位置づけています。

6. NVIDIAクローズドソースドライバーがWaylandに対応

21.04でUbuntuは、対応可能なデバイスにおいて再びWaylandをデフォルトのディスプレイサーバーとして採用しました。IntelやAMDグラフィックス搭載マシンでは概ね快適に動作していましたが、大きな課題となっていたのがNVIDIAです。オープンソースドライバーならデスクトップは利用できるものの、プロプライエタリドライバーを有効にするとX.Orgへ戻されてしまう状態でした。

21.10では、プロプライエタリグラフィックドライバー環境でもWaylandを使用できるようになりました。WaylandはX.Orgより多くのセキュリティ上の利点を備えた、Linuxの今後の方向性です。ただし、機能面でまだ100%の対等性があるわけではない点には注意が必要です。WaylandとNVIDIAのクローズドコードが完全に連携するには、さらなる作業が残されています。

Ubuntu 21.10は中間リリースであることを忘れずに

Ubuntuは6か月ごとに新バージョンがリリースされます。そして4回ごとのリリースはLTS(Long Term Support)版となり、それ以外の中間リリースよりも長期間にわたってサポートが提供されます。

大多数のUbuntuユーザーはLTS版を利用しているため、大規模なシステムアップグレードは2年に1度、あるいはフルサポート期間が終わるのを待てばそれ以上の間隔で済みます。

21.10のような中間リリースは、より新しいシステムを体験できるだけでなく、次期LTSに取り込まれる内容を先取りできる絶好のチャンスでもあります。

Ubuntu 21.10をダウンロードすべき?

Ubuntuの中間リリースは安定性が高く、LTSと同様に優れたデスクトップ環境を提供します。より新しいGNOMEを使いたいのであれば、それこそが20.04ではなく21.10を選ぶ最大の理由になるでしょう。また、Snap形式の豊富なアプリとHWE(Hardware Enablement)スタックのおかげで、LTSでも新しいハードウェアで動作させながら、アプリを最新の状態に保つことが可能です。

もし今回のリリースをスキップする場合は、次のUbuntuは22.04、つまり次期LTSとなります。

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