「この更新プログラムはお使いのコンピューターには適用されません」エラーの原因と対処法【Windows Update】
Windows Update Catalogから手動でダウンロードしたセキュリティ更新プログラム KB4103723 を、Windows 10 1607 のコンピューターにインストールしようとしたところ、「この更新プログラムはお使いのコンピューターには適用されません(The update is not applicable to your computer)」というエラーが表示されて失敗する、という相談をいただきました。
MSU形式の更新ファイルを実行すると、「Windows Update スタンドアロン インストーラー:このコンピューターの更新プログラムを検索しています」という画面が表示され、2分ほど待った後にエラーがポップアップする状態です。自動更新が使えない隔離ネットワーク環境のため、手動インストールが必要な状況とのこと。さらに、この更新プログラムが入っていないとRDP接続時に「CredSSP encryption oracle remediation」のエラーが発生してしまうため、早急に解決したいところです。
「適用されません」エラーが発生する主な原因
特定の更新プログラムが適用できない理由を一概に断定することはできませんが、Windows 10 / 8.1 / 7 で wusa.exe(Windows Update スタンドアロン インストーラー)を使って MSU ファイルを手動インストールした際にこのエラーが出る主な原因は以下の通りです。
- 再起動が長期間行われていない場合:最新の更新プログラム適用後に再起動していない、または長時間シャットダウン・再起動をしていない場合は、まずWindowsを強制的に再起動してみてください。
- OSのバージョン・エディション・ビルド・アーキテクチャ・言語の不一致:たとえばx64版のWindowsにx86用の更新プログラムをインストールしようとしていないか確認してください。また、システム言語がUIの表示言語と異なるケースもあるため、注意が必要です。自分の環境に合った更新ファイルをダウンロードし直しましょう。
- すでに同一またはより新しい更新プログラムが適用済み:対象のKBページにある「パッケージの詳細(Package Details)」欄に「この更新プログラムは次の更新プログラムに置き換えられています」という記載がないか確認してください。適用済みの更新一覧は
wmic qfe listコマンドやPowerShellモジュールPSWindowsUpdateでも取得できます。 - 前提条件を満たしていない:たとえばWindows 7向けの多くの更新プログラムはSP1の適用が、Windows 8.1やWindows Server 2012 R2向けはUpdate 1の適用が必須です。KB情報ページの要件をよく読み、必要に応じて先に別の更新プログラムをインストールしてください。
- Windows Updateサービスの不具合:トラブルシューティングツール(設定 → 更新とセキュリティ → トラブルシューティング → Windows Update →「トラブルシューティングツールの実行」)を試すか、Windows Updateエージェントのリセットスクリプトの実行を検討してください。
- ダウンロード元がサードパーティでファイルが破損している可能性:その場合は、公式のWindows Update Catalog(https://www.catalog.update.microsoft.com)からMSUファイルを再度ダウンロードしてください。
- システムファイルの整合性チェック:
Dism.exe /Online /Cleanup-Image /Restorehealthまたはsfc /scannowコマンドでWindowsシステムファイルの破損を確認・修復しましょう。
WUSAを使わずCABファイルからDISMでインストールする方法
どうしてもWUSA.exe経由でインストールできない場合は、MSUファイルを展開してCABファイルを取り出し、DISMコマンドやPowerShellの Add-WindowsPackage コマンドレットで直接Windowsイメージに適用する方法があります。手順は以下の通りです。
- MSUファイルを展開します:
expand -f:* "C:\Temp\windows10.0-KB4103723-x64.msu" C:\Temp\KB4103723 - C:\Temp\KB4103723 フォルダ内に「Windows10.0-KB4103723-x64.cab」という名前のCABファイルが生成されます。
- DISM.exe(
DISM.exe /Online /Add-Package /PackagePath:c:\Temp\Windows10.0-KB4103723-x64.cab)またはPowerShell(Add-WindowsPackage -Online -PackagePath "c:\Temp\Windows10.0-KB4103723-x64.cab")を使ってCABファイルをインストールします。
今回のケースへの具体的なアドバイス
必ずしもKB4103723そのものをインストールする必要はありません。これは2018年5月リリースのWindows 10 1607 x64向け累積更新プログラムであり、以降の累積更新プログラムには過去の修正がすべて含まれています。そのため、たとえば2019年1月のWindows 10 1607向け更新プログラム KB4480961 など、より新しい累積更新プログラムをインストールすれば問題を解決できます。
イベントビューアーとCBS.logでのエラー調査
インストール失敗の具体的なエラーコードを調べるには、イベントビューアーが役立ちます。イベントビューアー → Windows ログ → Setup の順に開き、ソースが「WUSA」のイベントを探してください。以下のようなエラーイベントが記録されているはずです。
ソース:WUSA
イベントID:3
レベル:エラー
エラー2149842967により更新プログラムをインストールできませんでした(コマンドライン:"C:\Windows\system32\wusa.exe" "C:\Downloads\Updates\windows10-kb4103723.msu")
このエラーコードをキーワードにインターネットで検索すると、解決策のヒントが見つかることがあります。また、更新プログラムのインストールに関する詳細なログは %systemroot%\Logs\CBS\CBS.log ファイルにも記録されているため、自分のKB番号でエラー箇所を検索してみてください。
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