Windows 10でWSUSからアップグレードパッケージをダウンロードできない(エラー0x80244019)原因と対処法
WSUSでWindows 10のアップグレードが配信できない問題
Windows Server 2012以降のWSUS(Windows Server Update Services)は、Windows 10に対して通常のセキュリティパッチだけでなく、大規模なアップグレードパッケージ(Microsoftの用語では「Upgrades」)のインストールもサポートしています。しかし、この機能は初期状態のままでは動作しません。これらのアップグレード(Windows 10の開発コードでは「Redstone」と呼ばれます)が、クライアント側でダウンロードできないのです。本記事では、この問題の原因と解決手順を詳しく解説します。
手順1:WSUSサーバーにKB 3095113を適用する
Windows Server 2012のWSUSには、「Upgrades」という新しい更新プログラムの分類が追加されました。WSUSコンソールの「オプション」→「製品と分類」→「分類」で設定できます。ここで必要となるのが「Upgrades」オプションです(無効になっている場合でも、すぐに有効化しないでください!)。
このオプションを有効にしても、WSUSサーバーはエラーを返し、アップグレードをダウンロードできません。WSUSがアップグレードパッケージをダウンロードできるようにするには、WSUSサーバーに個別の更新プログラム「KB 3095113」をインストールする必要があります。
注意:以前に「Upgrades」分類を有効化して同期を実行していた場合は、KB 3095113のインストール後、以下のPowerShellコマンドでWSUSデータベースをクリーンアップする必要があります。
- 分類を無効化する:
Get-WsusClassification | Where-Object -FilterScript {$_.Classification.Title -Eq "Upgrades"} | Set-WsusClassification –Disable - WSUSデータベースからアップグレード情報を削除する:
$wsus = Get-WsusServer
$wsus.SearchUpdates("version 1511, 10586, 1607") | foreach { $wsus.DeleteUpdate($_.Id.UpdateId) } - 分類を再度有効化する:
Get-WsusClassification | Where-Object -FilterScript {$_.Classification.Title -Eq "Upgrades"} | Set-WsusClassification - 同期を実行する:
$subsc = $s.GetSubscription()
$subsc.StartSynchronization()
手順2:IISでESDファイルのMIMEタイプを許可する
しかし、これは問題の一部にすぎません。サーバーにKB 3095113をインストールした後でも、クライアントにはアップグレードパッケージが表示されません。Windows 10のPCのWindowsUpdate.logを確認すると、エラー「0x80244019」が記録されています。
ログには、サーバーからESDファイル(OSイメージを配布するための新しい形式)「7C/6FCFDF07883BAE0E36654F3222603EAF377707B7C.esd」をダウンロードしようとした記録が残っています。このURLをブラウザで開くと、404エラーが返されます。原因は、このファイル形式がIISの設定で許可されておらず、転送がブロックされていることにあります。
WSUSサーバーがESDファイルを転送できるようにするには、「インターネット インフォメーション サービス (IIS) マネージャー」を起動し、「WSUS Administration」サイトの「Content」ディレクトリを選択します。次に、IISの設定で「MIMEの種類」セクションを開きます。
新しいMIMEタイプを追加します(「追加」をクリック)。
- 拡張子:.esd
- MIMEの種類:application/octet-stream
ヒント:同じ設定は、以下のコマンドでも実行できます。
cd %windir%\system32\inetsrv
appcmd set config /section:staticContent /+"[fileExtension='.esd',mimeType='application/octet-stream']"
動作確認と補足
IISを再起動し(iisreset)、クライアント側で同期を再実行します。これでWindows 10クライアントは.esdファイルのダウンロードを開始し、アップグレードパッケージをインストールできるようになります。
注意:参考までに、Windows Server 2008 R2上のWSUS v3.2では、Windows 10向けのアップグレードを配布することはできません。Microsoftが近いうちにこの問題を修正する予定はないようです。
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