Windows Updateが「パッケージを更新キャッシュにコピー」中にスタックする場合の対処法
現象:更新プログラムのインストールが途中で止まる
Windows Server 2016に更新プログラムを適用した際、奇妙な問題に遭遇しました。ホストサーバーはWSUSサーバーから更新プログラムを受信し、自動インストールを試みるものの、進行状況が数パーセントのまま固まってしまうのです。wuauservサービスの再起動、サーバー全体の再起動、WindowsUpdate.logのエラー調査などを行いましたが、いずれも解決には至りませんでした。
手動インストールでも同じ箇所で停止
次に、Microsoft Updateカタログから累積更新プログラム(CU)を手動でダウンロードし、WUSA(Windows Update スタンドアロン インストーラー)を使ってMSUパッケージを直接インストールしてみました。しかし、この方法でも毎回 Copying packages to the Windows Update cache(パッケージをWindows Updateキャッシュにコピーしています)の段階で処理が停止し、インストールが完了しないまま延々と待ち続ける状態になってしまいました。

解決策:Windows Updateのローカルキャッシュをリセットする
最終的に問題を解決できたのは、ローカルのWindows Updateキャッシュを初期化する方法でした。まず、管理者権限でコマンドプロンプトを開き、以下のコマンドを順番に実行して、更新に関連するサービスをすべて停止します。
net stop wuauserv
net stop cryptSvc
net stop bits
net stop msiserver
wuauservプロセスがハングアップしていないか確認する
サービス停止後は、wuauservのプロセスが完全に終了しているかどうかを必ず確認してください。プロセスがハングアップしたまま残っていると、キャッシュの削除に失敗することがあります。以下のPowerShellコードを使えば、サービスのプロセスIDを取得して状態を簡単にチェックできます。
$id = Get-WmiObject -Class Win32_Service -Filter "Name LIKE 'wuauserv'" | Select-Object -ExpandProperty ProcessId
$process = Get-Process -Id $id
もしプロセスがまだ稼働している場合は、次のコマンドで強制的に終了させます。
$process | Stop-Process

キャッシュファイルの削除とサービスの再起動
続いて、以下のコマンドでダウンロードキューや更新キャッシュ、証明書データベースのコピー、ログファイルを削除し、先ほど停止しておいた各サービスを再起動します。
del /f /q "%ALLUSERSPROFILE%\Application Data\Microsoft\Network\Downloader\qmgr*.dat"
del /f /s /q %SystemRoot%\SoftwareDistribution\*.*
del /f /s /q %SystemRoot%\system32\catroot2\*.*
del /f /q %SystemRoot%\WindowsUpdate.log
net start wuauserv
net start cryptSvc
net start bits
net start msiserver
キャッシュクリア後の確認
キャッシュのクリーンアップが完了したら、更新プログラムの検索を再度実行してください。今度はWindows Updateが正常に動作し、更新プログラムが問題なくインストールされるはずです。
この「キャッシュをクリアしてインストール停止を解消する」手法は、Windows 10やWindows Server 2019など、他のバージョンのWindowsでも同様に有効である可能性が高いです。同様の症状でお困りの場合は、まず試してみる価値のある対処法と言えるでしょう。
なお、別の事例として、プロキシ環境下ではWindows Server 2016が更新プログラムをダウンロードできないケースも報告されています。キャッシュクリアで改善しない場合は、プロキシの設定内容も併せて確認することをおすすめします。
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