Windows 10の起動エラー「winload.efiが見つからないか、エラーが含まれています」の修正方法
今回は、winload.efiファイルの破損または欠落によって発生する、よくあるWindows 10の起動エラーについて解説します。この問題が発生すると、WindowsはBSOD(ブルースクリーン)で起動が停止し、起動画面に以下のようなエラーメッセージが表示されます。
Recovery
Your PC needs to be repaired
The application or operating system couldn't be loaded because a required file is missing or contains errors.
File: \Windows\system32\winload.efi
Error code: 0xc000000f
You'll need to use the recovery tools on your installation media. If you don't have any installation media (like a disc or USB device), contact your system administrator or PC manufacturer.
Press Enter to try again
Press F8 for Startup Settings
Press ESC for UEFI Firmware Settings

補足: エラーコードは「Error code: 0xc0000225」や「0xc0000001」と表示される場合もあります。
このエラーは、システムの起動ファイルである \windows\system32\winload.efi が存在しない、あるいはファイル構造が破損している場合に発生します。主な原因としては、不適切なシステム更新の実行、ディスクやファイルシステムの破損、サードパーティ製ツールによるディスクの再パーティション化、ウイルス対策ソフトの更新、Windowsイメージを別ドライブへクローンした際の問題、マザーボード交換などの大規模なハードウェア変更などが挙げられます。
Winload.efiとは、EFI環境の実行ファイルであり、環境を初期化してWindowsの起動を開始する役割を持つブートローダーです。このファイルが破損・欠落していたり、ブート構成(BCD)に存在しないボリューム上のwinload.efiへのパスが記録されていたりすると、Windows 10は正常に起動できなくなります。
対処法は、問題発生前にUEFIモードとレガシー(Legacy)モードのどちらで起動していたかによって異なります。以下では、このエラーを修正してWindows 10やWindows Server 2016を正常に起動させるための基本的な手順を順番に紹介します。
レガシーブートモード(CSM)を有効にし、Secure Bootを無効にする
UEFI対応のほとんどのパソコンは、GPTパーティションテーブルのディスクからも、従来方式のMBRディスクからも起動できます。
UEFIメニューに入るためのキーは機種メーカーによって異なり、一般的にはF2、F8、Delete、Escなどです。エラー画面が表示されている状態で、そのままEscキーを押す方法でもアクセスできる場合があります。

- UEFI設定でCSM Boot(互換性モード)を有効にしてみてください。UEFIファームウェアのバージョンによっては「Legacy Boot」という名称になっています。
- UEFI設定内でSecure Bootを見つけて無効にします。設定の場所はファームウェアによって異なりますが、通常は「Security」「Authentication」「Boot」などのセクションにあります。HPノートPCでは「Security」セクション配下にあります。「Secure Boot」を「Disabled」または「Off」に変更してください。
ヒント: winload.efiファイルが利用できないことに起因する起動エラーは、Secure Bootを無効化するだけで解消するケースがあります。 - ブートデバイスの優先順位を確認し、Windowsがインストールされているハードディスクが第一起動デバイスとして選択されていることを確かめます。
- 変更を保存してコンピューターを再起動します。
- 起動時にUEFIブートメニューが表示される場合は、「OS Boot Manager (UEFI) – Windows Boot Manager」を手動で選択してみてください。

自動スタートアップ修復でWindowsブートローダーを修復する
自動システム修復ツールを使って、このエラーの修正を試みましょう。手順は以下の通りです。
- Windows 10のインストールメディア(またはUEFI起動可能なUSBフラッシュドライブ)から起動します。
- 「コンピューターを修復する」をクリックするか、Rキーを押します。

- 「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ修復」を選択します。

- 回復ウィザードが起動したら、画面の指示に従って操作します。
Windowsのインストールディスクをお持ちでない場合は、電源ボタンを使ってコンピューターを3回連続で強制再起動し、WinRE(Windows回復環境)の画面を表示させてください。「詳細修復オプションの表示」を選択し、以降は上記の手順に従います。

Windows 10でELAM(早期起動アンチマルウェア保護)を無効にする
これまでの方法でwinload.efiの読み込みエラーが解決しない場合は、Windowsブートローダーに対して既定で有効になっているELAM(Early Launch Anti-Malware:早期起動アンチマルウェア)保護を無効にしてみましょう。
補足: ELAMは、認定済みのウイルス対策ソフトをサードパーティ製ソフトウェアよりも先に起動できるようにする機能です。ウイルス対策ソフトは早期にスキャンを実行し、ドライバーやその他のソフトウェアの起動を制御できます。
手順は以下の通りです。
- 解決策2の手順1と2を実行します。
- 「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ設定」を選択します。
- 「再起動」ボタンをクリックしてコンピューターを再起動します。
- 再起動後、自動的に「スタートアップ設定」画面が開きます(ちなみに、この画面からWindowsをセーフモードで起動することも可能です)。
F8キーを押して、「8) 早期起動アンチマルウェア保護を無効にする(Disable early launch anti-malware protection)」を選択します。

ファイルシステムのエラーを修正し、システムファイルの整合性チェックを実行する
まずディスクにエラーがないかを確認しましょう。winload.efiファイルが格納されたパーティションに、ディスクやファイルシステムのエラーが潜んでいる可能性があります。すべてのディスクのエラーを確認して修復するには、次のコマンドを実行します。
chkdsk /f /r
続いて、sfcツールによるシステムファイルの整合性チェックも行うことをおすすめします。sfcをオフラインモードで使うには、システムドライブとWindowsフォルダーへのパスを指定する必要があります。Windowsパーティションに割り当てられているドライブ文字は、次のコマンドで確認できます。
Bcdedit /enum | find "osdevice"
たとえば結果がD:ドライブだった場合、整合性チェックのコマンドは次のようになります。
sfc /scannow /offboot=d:\ /offwindir=d:\windows

さらに、DISMを使ってWindowsコンポーネントストアのオフラインチェックも実行します。現在のイメージと、お使いのWindows 10ビルドのオリジナルwimインストールファイルを照合します(ここではwimイメージがE:ドライブにあるものと仮定します)。
Dism /image:D:\ /Cleanup-Image /RestoreHealth /Source:E:\sources\install.wim
ヒント: WinPE環境で各ボリュームに割り当てられているドライブ文字を確認するには、次のコマンドを順に実行します。DiskpartList vol
ボリュームのラベルやサイズをもとに、Windowsがインストールされているパーティションのドライブ文字を特定できます。
UEFIデバイスの場合:BCDとWinload.efiファイルを修復する
Windows 10がGPTディスク上にネイティブなUEFIモードでインストールされている場合は、UEFIデバイス向けのWindows 10 EFIブートローダーを再作成する手順を実施することをおすすめします。以下に簡単なガイドをまとめます。
リカバリー/インストールメディアからデバイスを起動し、コマンドプロンプトを開きます。
- 次のコマンドを実行します:
diskpart - ディスク上のパーティション一覧を表示します:
list volume - サイズ約100MBで「ESP」または「EFI」というラベルの付いたパーティションを探します(サイズや名前はWindowsのバージョンによって異なることがありますが、重要なのはファイルシステムが必ずFAT32であるという点です)。誤ってEFIパーティションを削除してしまった場合は、別途復元手順で再作成できます。
- そのパーティションを選択します:
select volume 2 - ドライブ文字を割り当てます:
assign letter=Z
- diskpartを終了します:
exit - ブート構成を再作成します。Windowsディレクトリからブートファイルをコピーします:
bcdboot c:\Windows /s Z: /f ALL(c:\の部分は、Windowsが実際にインストールされているドライブ文字に置き換えてください)。正しく実行されると「Boot files successfully created」というメッセージが表示されます。 - デバイスを再起動し、winload.efiファイルに関する起動問題が解消されたかどうかを確認します。
BootrecとBcdeditでBCDとマスターブートレコード(MBR)を再構築する
WindowsがレガシーBIOSモード(UEFIモードではなく)でインストールされている場合は、bootrecツールを使ってブートレコードとMBRブートローダーを再構築できます。
- 解決策2の手順1と2を実行します。
- 「トラブルシューティング」→「コマンドプロンプト」を選択します。
- コマンドプロンプトで、以下のコマンドを順番に実行します。
bootrec /FixMbr– システムパーティションにMBRを書き込みます。bootrec /FixBoot– システムパーティションに新しいブートセクターを書き込みます。bootrec /ScanOs– ディスク上にインストールされているOSをスキャンします。bootrec /RebuildBcd– ブートローダー構成(BCD)を再構築します。
- コマンドプロンプトを
exitで閉じます。 - コンピューターを再起動します。

それでも問題が解決しない場合は、回復コンソールのコマンドプロンプトで、MBR用のブート構成データ(BCD)を再構築します。
bcdedit /set {bootmgr} device boot
bcdedit /set {default} device boot
bcdedit /set {default} osdevice boot
bcdedit /set {default} device partition=c:
bcdedit /set {default} osdevice partition=c:
bcdedit /set {default} path \windows\system32\winload.efi
コンピューターを再起動し、問題が解消されたかどうかを確認してください。
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