CHKDSKでファイルが消える?削除の仕組みとデータ復元方法を徹底解説
CHKDSKコマンドは、ストレージドライブの問題を検出・解決するために頻繁に利用されるツールです。しかし、CHKDSKスキャンの実行後に一部のファイルが消えてしまうことに気づくユーザーは少なくありません。CHKDSKは本当にファイルを削除するのでしょうか?また、消えたファイルを取り戻す方法はあるのでしょうか?本記事では、これらの疑問について詳しく解説します。
CHKDSKコマンドとは?
CHKDSK(Check Disk)は、ストレージドライブ上の論理的な問題、主に不良セクタを検出し、可能であれば修復するためのコマンドラインツールです。コマンドプロンプトから「chkdsk」を実行するか、GUI版にあたる「エラーチェック」機能を使用できます。定期的なCHKDSKスキャンは、後々発生しうるディスクエラーを未然に修正し、ディスクの健康状態を維持するうえで役立ちます。
CHKDSKは、NTFSおよびFATファイルシステムでフォーマットされたドライブでのみ動作します。RAWドライブでは使用できないため、ファイルシステムが欠損している場合や、認識不能なほど破損しているケースには対応できません。
CHKDSKコマンドの実行後、特に「/r」パラメータを使用した場合に一部のデータが失われるのは、よくある現象です。これはいわば副次的な被害です。CHKDSKは不良セクタを検出して使用不可としてマークするため、不良セクタにインデックスされていたファイルや、断片が不良セクタに保存されていたファイルは、削除されるかアクセス不能になります。
CHKDSKの実行中に「インデックス エントリを削除しています」というメッセージが表示されることがあります。多くのユーザーは、これが自分のファイルを削除しているのだと誤解しがちですが、実際にはこの時点でCHKDSKが削除しているのはファイルの記録(レコード)であり、ファイル本体はすでに破損しているか失われています。HDDを一冊の本に例えると、ファイルは各章、インデックスエントリは目次ページの章名に相当します。章が失われれば、目次からその章名が削除されるのと同じ仕組みです。
CHKDSKによるデータ損失を防ぐ方法
理想的には、CHKDSKスキャンを実行する前にドライブをバックアップしておくべきです。ファイルを手動でコピーするほか、Windowsの「ファイル履歴」や「バックアップと復元(Backup & Restore)」を利用したり、対象ドライブのディスクイメージを作成したりする方法があります。また、「/r」パラメータの代わりに「/f」パラメータを使えば、エラーを自動修復せず、問題の検出と一覧表示のみを行うことも可能です。
ドライブがエクスプローラーからはアクセスできないものの、ディスクの管理には表示されている場合は、データ復元ソフトウェアでスキャンしてファイルを救い出すのが最善策です。こうしたツールはウェブ上に多数存在するため、実績があり、操作が簡単で、NTFSとRAWドライブの両方を認識できるものを選びましょう。
Disk Drillは、まさにその条件を満たすデータ復元ソフトの一つです。モダンでミニマルなUIと高度なデータ復元アルゴリズムにより、スムーズで成功率の高い復元を実現します。あらゆる種類のストレージドライブに対応し、ファイルシステムを持たないRAWドライブでも動作します。さらに、ドライブのディスクイメージを作成できるため、ドライブの状態が悪化してもデータの安全を確保できます。ディスクイメージを作成しない場合は、Disk Drillで直接ドライブをスキャンすることも可能です。
以下、CHKDSKによるデータ損失を防ぐ具体的な手順を説明します。
ステップ1:ドライブのディスクイメージを作成する(任意)
ディスクイメージとはドライブのソフトウェア的な複製であり、実際のドライブが故障したりさらなるデータ損失が発生したりした場合に備えて、イメージ側から復元可能なデータをスキャンできます。唯一の欠点は、イメージの保存先として別ドライブが必要になることです。ディスクイメージのサイズは、CHKDSKでスキャンする予定のディスクの総容量と同じになります。
Disk Drillでディスクイメージを作成する手順は以下の通りです。
- Disk Drillをダウンロードしてインストールします。データを復元予定のドライブではなく、別のドライブにインストールするのが安全です。
- Disk Drillを起動し、左側のナビゲーションバーにある「Drive Backup(ドライブのバックアップ)」をクリックします。
- CHKDSKでスキャンする予定のドライブを選択し、「Byte-to-byte Backup(バイト単位バックアップ)」をクリックします。

- ディスクイメージの保存先を指定して「OK」をクリックします。

- Disk Drillがディスクイメージの作成を開始します。ドライブの容量によっては時間がかかる場合があります。
ステップ2:ディスク/ディスクイメージをスキャンして復元可能なデータを探す(必須)
- Disk Drillを開き、「Storage Drives(ストレージデバイス)」タブが表示されていることを確認します。ディスクイメージを作成した場合は、「Attach disk image(ディスクイメージを接続)」をクリックし、イメージファイルを探してダブルクリックすると、ストレージデバイスの一覧に追加されます。

- ディスクまたはディスクイメージを選択し、「Search for lost data(失われたデータを検索)」をクリックします。

- 「Review found items(見つかった項目を確認)」をクリックすると、復元可能なすべてのファイルが表示されます。特定のファイル形式だけを確認したい場合は、画像・動画・音声・書類・アーカイブ・その他の各タイルをクリックしてください。

- 「Existing(既存)」セクションを展開すると、現在ディスクに保存されているファイルが確認できます。復元可能な削除済みファイルを見るには、「Deleted or lost(削除または紛失)」と「Reconstructed(再構築)」の各セクションを展開します。

- 復元したいファイルを選択します。Disk Drillは選択中のファイルのプレビューを自動表示しますが、ファイル名の横の目のアイコンをクリックすれば、任意のファイルを個別にプレビューすることもできます。選択が完了したら「Recover(復元)」をクリックします。

- ファイルの復元先を指定して「Next(次へ)」をクリックします。ここでも、CHKDSKでスキャン予定のドライブではなく、必ず別のドライブに保存してください。

- Disk Drillが選択されたファイルを復元します。無料トライアル版では、最大500MBまでのデータを無料で復元できます(Windows版のみ)。
CHKDSKによって削除されたファイルを復元する方法
データを事前に退避させずにCHKDSKでドライブをスキャンしてしまった場合でも、データ復元ソフトウェアの使用、FOUND.000フォルダの確認、バックアップからの復元といった方法でファイルを取り戻せる可能性があります。バックアップを作成していなかった場合、最も信頼性が高いのはサードパーティ製のデータ復元ツールの利用です(前のセクションで解説しました)。
ここでは、CHKDSKスキャン後のファイル復元方法として、残りの2つの方法を紹介します。
方法1:FOUND.000隠しフォルダからファイルを復元する
CHKDSKスキャンの後、WindowsはC:ドライブに「FOUND.000」という名前の隠しフォルダを作成します。このフォルダには、CHKDSKが回収したファイルや、不良セクタに保存されていたファイルの断片が格納されます。成功する可能性は高くありませんが、このフォルダ内を探してみる価値はあります。ただし注意点として、このフォルダ内のファイルはすべて「.chk」という拡張子に変更されています。
削除されたファイルの元の拡張子がわかっている場合は、「.chk」ファイルを正しい拡張子にリネームしてみてください。ファイルが開けるようになり、別の場所へコピーできる可能性があります。ただし、FOUND.000フォルダに何百ものファイルが存在する場合は、手作業での確認は非効率です。そのようなケースでは、データ復元ツールの利用をおすすめします。
方法2:バックアップからファイルを復元する
Windowsには「ファイル履歴」と「バックアップと復元(Windows 7)」という2つの主要なバックアップ機能があります。データ損失が発生する前にいずれかを設定していた場合は、バックアップからファイルを復元できます。
以下は、Windowsのファイル履歴を使って、CHKDSKスキャン後に失われたファイルを復元する手順です。
- ファイル履歴の設定に使用したドライブがPCに接続されていることを確認します。
- Windows検索(Windowsキー + S)に「ファイル履歴」と入力し、検索結果から「ファイル履歴でファイルを復元」をクリックします。
- CHKDSKが削除したファイルが含まれていたフォルダへ移動し、目的のファイルが見つかるまでバックアップの時期を切り替えて確認します。
- 復元したいファイルを選択し、緑色の復元ボタンをクリックします。

まとめ
CHKDSKスキャンの後にストレージドライブで多少のデータ損失が発生するのは、珍しいことではありません。スキャン前にデータをバックアップしておくのが理想ですが、万が一実行後でも、データ復元ツールの活用、隠しフォルダFOUND.000の確認、バックアップからの復元といった方法でファイルを取り戻せる可能性は十分にあります。
FAQ
CHKDSKは失われたファイルを復元できますか?
いいえ、CHKDSKは失われたファイルを復元しません。ドライブの論理的な問題をチェックして修復を試みるツールです。むしろ、CHKDSKスキャン後に一部のファイルが消えていることに気づく場合もあります。
CHKDSKはファイルを削除しますか?
CHKDSKは一部の破損ファイルを削除することがあります。具体的には、FOUND.000フォルダに保存できなかったファイルが該当します。
CHKDSKでディスクを修復するにはどうすればよいですか?
CHKDSKを使ってディスクを修復するには、以下の手順に従ってください。
- 管理者としてコマンドプロンプトを起動します。
- コンソールに「chkdsk X: /r」と入力してEnterキーを押します。「X」はスキャンしたいドライブ文字(C:、D:など)に置き換えてください。
- CHKDSKがドライブのスキャンを完了するまで待ちます。
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