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Amazonの格安PCセールに潜む罠――「お得」に見えるWindows PCが実は詐欺まがいだった理由

お得な買い物は誰もが好きです。しかし、Amazonで見つけた信じられないほど魅力的なWindows PCのセールは、実はそれほどお得ではないかもしれません。最近、「大容量ストレージ込み」を謳ったWindows PCの手口が横行しており、多くの購入者が騙され、損をしています。

細かい注意書きに隠された「OneDrive」の罠

Amazonで新しいPCのお得なセールを探すのは本来、楽しいものです。スペックを比較し、候補を絞り込み、新品のPCが届く日を心待ちにする。普段なら心配するのは、配送中の破損くらいのものでしょう。

しかし今、新たな懸念材料が登場しました。広告内容とまったく違う実態しかないWindows PCの手口です。その取引は実質ボッタクリであり、巧妙な注釈(ファインプリント)のせいで、消費者側にはほとんど対抗手段がありません。

Amazon側は「詳細は技術的には開示されている」という理由で出品を削除しません。しかし実際に届くのは、宣伝されていた大容量ストレージではなく、12ヶ月分のOneDriveサブスクリプションと小さなSSDだけ。初年度が終わればストレージ代金を払い続けることになるため、決して良い取引とは言えません。

例えば、Amazonで「1.1TBのストレージ搭載」と記載されているHPノートパソコンがあります。ところが実際は、内蔵ストレージはわずか128GBで、残りの1TBはOneDriveのクラウドストレージという構成です。

Amazonの格安PCセールに潜む罠――「お得」に見えるWindows PCが実は詐欺まがいだった理由画像出典:Amazon

OneDriveの1TBストレージはMicrosoft 365とセットで提供されます。出品ページで謳われている1TBを使い続けるには、最安プランでも年間70ドル(約1万円)が必要です。一般的にノートパソコンは2〜4年は使うものなので、その期間中ストレージ代だけで70〜210ドル(約1万〜3万円)が総額に上乗せされる計算になります。

さらに厄介なことに、こうした出品の多くは商品説明のメイン部分にOneDriveについて触れていません。記載があるのは、ページ末尾の細かい仕様欄だけなのです。

低スペックPCは価格に見合っていない

先ほどのHPの例では、基本的なブラウジング程度しかこなせないローエンドPCが対象でした。CPUはIntel N100で、日常用途には一応十分ですが、RAMが4GBしかないため、ブラウザのタブを複数開くだけでも動作が重くなります。

そんなPCに300ドル(約4.5万円)の価値があるでしょうか?答えはノーです。しかも、2〜3年分のOneDrive利用料を考慮すると、実質価格は最大210ドル程度上がります。

「お得だと思っていた格安ノート」は、結局のところ最大500ドル(約7.5万円)を投じる時代遅れのマシンになってしまいます。その予算があれば、マルチタスクやライトゲームにも快適に対応でき、内蔵ストレージが2〜3倍あるミドルレンジのノートパソコンが購入できるのです。

もうひとつの問題は、ほぼオンライン前提で使うことになる点です。オフラインでできることが極端に限られ、ストレージの大部分がOneDriveであれば、インターネットに接続していないとファイルの大半にアクセスできません。

多くの販売者・ブランドがこの手口を利用している

この問題はHPだけにとどまりません。調査してみると、主要なWindows PCメーカーのほぼすべてで、このOneDriveバンドル方式の出品が見つかりました。特に目立ったのはHPとLenovo(レノボ)です。

Amazonの格安PCセールに潜む罠――「お得」に見えるWindows PCが実は詐欺まがいだった理由

もちろん、こうした怪しい販売者はAmazonに限定していません。Newegg、eBayなど、サードパーティ出品を許可するあらゆるマーケットプレイスで同様の商品が売られています。

スペックをよく確認すれば詐欺は回避できる

注意深く見ていなければ、誰でもこの手口に引っかかる可能性があります。技術的には情報が開示されているのだから「詐欺」と呼ぶのはフェアではない、という意見もあるでしょう。しかし、OneDriveに関する記述は見落としやすく、OneDriveが継続課金のサブスクリプションだと知らないまま購入する人も少なくありません。

Windows 10のサポートが終了し更新が受けられなくなったPCの安価な代替品を急いで探している方も多いでしょう。まずは設定からWindows 11へのアップグレードを試すか、Flyby11などのツールでアップグレードできないか検討してみてください。

私のアドバイスは、すべての詳細を入念に確認することです。概要だけ流し読みせず、仕様欄まで必ず目を通しましょう。多くの出品では、OneDriveとSSDの容量が合算されて「1.1TBのストレージ搭載」のように表示されていますが、実態は1TBのOneDrive+128GBのSSDです。

Amazonの格安PCセールに潜む罠――「お得」に見えるWindows PCが実は詐欺まがいだった理由

チェックすべきポイントは以下の通りです。

  • 端数のあるストレージ容量 – 怪しい出品では、キリのいい数字を使いません。「1.1」「1.3」「1.4」などの表現を見かけたら要注意。小数点が出てきた時点で、ストレージの大部分はOneDriveだと考えて間違いありません。
  • 出品ページ内でOneDriveを検索 – 商品説明にOneDriveと明記している販売者もあれば、そうでない販売者もいます。ページ内検索でOneDriveを探しましょう。ヒットした場合、それは使える内蔵ストレージではなく、サブスクリプション契約を買うことになります。
  • レビューを確認 – 「詐欺だ」「怪しい」と指摘するレビューがないか探してください。お得だと喜んで買ったのに、実際は損をしたという声が見つかることもあります。
  • 価格を慎重に吟味 – 「安すぎて嘘っぽい」と感じたら、低スペック+OneDriveによる水増しストレージの可能性があります。

確かに、注文したPCそのものは届きます。しかし多くの購入者は満足していません。一度払えば済むと思っていたのに、まともなストレージ環境を保つために毎年料金を払い続けることになるからです。

そもそもWindows自体が小さなSSDのかなりの容量を消費します。期待していた商品と違ったとしても、Linuxにフォーマットして切り替えれば、限られたストレージを最大限に活用できるかもしれません。


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