Windows 10の「Webサイト用アプリ」とは?仕組みと使い方を徹底解説
最近Windows 10の設定アプリをじっくり眺めたことがある方なら、「Webサイト用アプリ(Apps for websites)」というカテゴリーに気づいたかもしれません。しかし、そこにはほとんど、あるいはまったくアプリが表示されておらず、この機能が実際に動作する場面を見たことがないという人も多いでしょう。実は「Webサイト用アプリ」は、Anniversary Update(周年アップデート)で導入された、便利でありながらあまり知られていないWindows 10の隠れた機能なのです。

「Webサイト用アプリ」の基本的な仕組み
設定ページでは、この機能について「一部のWebサイトはアプリまたはブラウザーで開くことができます」と簡潔に説明されています。ただ、この説明は必ずしも分かりやすくなく、機能の全体像までは伝えてくれません。
実際のところ、「Webサイト用アプリ」とは、開発者が自社のアプリとWebサイトを関連付けるために利用できる機能です。関連付けが登録されると、ユーザーがブラウザーでそのWebサイトやWebアプリにアクセスした際に、OSが自動的に対応アプリへと誘導してくれます。アプリの方がよりリッチな体験を提供できると想定されているためです。
対応アプリを確認・追加する方法
デフォルトでは、対応アプリを一度も使ったことがなければ、「Webサイト用アプリ」のページは空の状態になっています。機能を試してみたい場合は、GrooveミュージックやMicrosoft To-Doといった対応アプリをインストールして起動してみてください。すると、それぞれのアプリに割り当てられたWebサイトのアドレスとともに、リストに表示されるはずです。

例えばGrooveミュージックの場合、「mediaredirect.microsoft.com」というドメインにリンクしていることが確認できます。これはGrooveのオンライン音楽ページを提供するために使われているドメインです。この関連付けのおかげで、オンライン上で楽曲カタログを閲覧している最中に、アルバムやアーティスト、特定の曲を直接Grooveアプリで開けるようになります。
同様に、To-Doが「to-do.microsoft.com」にリンクしているため、Webサイトのホームページにアクセスすると、自動的にTo-Doアプリが起動する仕組みになっています。
実際の動作を試してみよう
機能を実際に体験するには、お気に入りのブラウザーで該当するWebサイトのいずれかにアクセスしてみましょう。すると、ブラウザーからWebサイトに関連付けられたアプリへ切り替えてよいかを尋ねるプロンプトが表示されます。
ポイントは、この接続がアプリやWebサイト自身ではなく、Windowsによって管理されている点です。そのため、モダンなWebブラウザーであればどれを使っていても機能します。プロンプトの見た目や操作感はブラウザーによって多少異なりますが、いずれの場合も「アプリを起動する」か「ブラウザーでの閲覧を続ける」かを選択できるはずです。

この機能のメリット
「Webサイト用アプリ」は、PC上でリッチな体験へスムーズにアクセスできるようにすることを目的とした、Windows 10の利便性向上機能です。一般的に、ネイティブアプリはWeb版よりも機能が充実しています。この機能を活用すれば、オンラインで情報を閲覧している途中でも、ワンクリックで完全な機能を備えたWindowsアプリへ切り替えられます。
なお、不要だと感じた場合は、設定ページの「Webサイト用アプリ」にあるトグルボタンを使えば、アプリごとにこの機能を個別に無効化することも可能です。
現状の課題:対応アプリの少なさ
残念ながら、「Webサイト用アプリ」は他の多くのWindows 10 UWP機能と同じ問題を抱えています。それは、アプリ側のサポート不足です。この機能を採用しているサードパーティ製アプリは、確認できている範囲ではごくわずかしかありません。
Microsoft自社製品の中でも、Webサイトとの関連付けを持っているのはGrooveとTo-Doのみです。例えばOutlook.comとWindows 10メールアプリ、MSNとニュースアプリ、Xbox.comとXboxアプリ、SkypeのWebサイトとSkypeアプリなど、連携があってもおかしくない組み合わせがいくつも欠けているのが現状です。今後対応アプリが増えれば、より実用的な機能になる可能性を秘めています。
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