Windows 10でプロセッサーのシステム冷却ポリシーを変更する方法(アクティブ/パッシブの違いと設定手順)
デスクトップPCでもノートPCでも、電力消費を抑えることは重要です。その手段の一つが「システム冷却ポリシー(System Cooling Policy)」の活用です。特にバッテリー駆動のノートPCでは、電力節約の必要性が高くなります。Windows 10では、プロセッサーの冷却ポリシーとして「パッシブ(受動的)」と「アクティブ(能動的)」の2種類が用意されており、用途に応じて切り替えることができます。本記事では、両者の違いと具体的な変更手順をわかりやすく解説します。
プロセッサーのパッシブ/アクティブ冷却ポリシーとは?
設定を変更する前に、まずそれぞれの冷却ポリシーの仕組みを理解しておきましょう。
- パッシブ(Passive):ファンの回転数を上げる前に、まずプロセッサーの動作クロックを下げて発熱を抑えます。
- アクティブ(Active):プロセッサーの性能を落とす前に、先にファンの回転数を上げて冷却します。
パッシブ方式は処理性能が一時的に低下するものの、省電力性に優れています。一方、アクティブ方式はファンを強く回すため消費電力が増え、騒音も大きくなりがちです。そのため、デスクトップPCならアクティブ、バッテリー駆動のノートPCならパッシブを選ぶのが基本の目安となります。
なお、これらのポリシーはOSが必要に応じて自動的に作動させます。OSに搭載されたACPI機能により、ベンダーはセンサーを通じて温度を常時監視でき、温度がサーマルゾーン(熱許容範囲)を超えると、OSが自動的に冷却動作を行います。
Windows 10でシステム冷却ポリシーを変更する手順
- [設定] を開き、[システム] > [電源とスリープ] の順に進みます。
- [追加の電源設定] をクリックします。
- 使用中の電源プラン(バランス/高パフォーマンスなど)の右にある [プラン設定の変更] をクリックします。
- [詳細な電源設定の変更] を開き、一覧から [プロセッサーの電源管理] > [システム冷却ポリシー] を探して展開します。
- ドロップダウンメニューから [アクティブ] または [パッシブ] を選択し、[OK] をクリックして設定を保存します。
機種によって選べない場合がある点に注意
ハードウェアベンダーによっては、特にモバイルデバイスにおいてアクティブ冷却を実装していない場合があります。ファンを搭載するとコストと筐体サイズが増大し、バッテリー消耗や騒音の原因にもなるためです。多くのノートPCでは、熱の発生自体を抑えるためにプロセッサーの動作を抑制(スロットリング)する方式が採用されており、これは合理的な設計といえます。
これらの手順と解説を参考に、アクティブ/パッシブ冷却の違いを理解し、ご自身の使用環境に合ったシステム冷却ポリシーへ適切に変更してみてください。
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