Windows 10のシステム冷却ポリシーとは?アクティブ・パッシブの違いと設定変更方法を解説
本記事では、Windows 10におけるシステム冷却ポリシーの仕組みや、アクティブ冷却とパッシブ冷却のどちらが良いのかを解説し、目的に応じて設定を有効化・無効化できるようにご案内します。
第1部:Windows 10のシステム冷却ポリシーとは?
第2部:システム冷却ポリシー――アクティブかパッシブか?
第3部:Windows 10でプロセッサの電源管理におけるシステム冷却ポリシーを変更する方法
第4部:電源オプションにシステム冷却ポリシーが表示されないときの対処法
第1部:Windows 10のシステム冷却ポリシーとは?
システム冷却は、PCを安定して動作させるために不可欠な要素です。内部パーツの温度が制御されずに上昇すると、ハードウェアにダメージが蓄積し、最悪の場合はPCそのものが故障してしまうこともあります。Windows 10のシステム冷却機能は、PC内部のパーツが規定値以上の温度に達しないよう自動的に管理しています。
この冷却の動作方式には、「アクティブ冷却」と「パッシブ冷却」と呼ばれる2種類があります。それぞれの違いについては、記事の後半で詳しく説明します。
第2部:システム冷却ポリシー――アクティブかパッシブか?
システム冷却ポリシーには「アクティブ冷却」と「パッシブ冷却」の2種類があり、どちらが優れているかは常に議論の的となっています。まずは、それぞれの仕組みを確認しましょう。
1. アクティブ冷却(Active)
アクティブ冷却は、冷却ファンを使用する方式です。プロセッサの動作クロックを少し落としながら、冷却ファンの回転数を上げて積極的に排熱します。プロセッサの速度低下は日常的な操作ではほとんど体感できませんが、ファンが高速回転するため多少の動作音が発生します。一定の熱量が発生し続ける状況で、システムを継続的に冷やすのに適した方法です。
2. パッシブ冷却(Passive)
パッシブ冷却では、冷却ファンを使用しません。代わりに、過熱しているパーツ(主にプロセッサ)の動作速度を引き下げることで発熱量そのものを抑え、温度を下げる方式です。この方式は、熱が限界値を大幅に超えた場合にのみ作動します。
通常、PCの冷却にはこれら2つの方式が組み合わせて使用されます。ただし、両方が同時に働くわけではなく、どちらを優先するかを選択できます。たとえば「アクティブ冷却」を優先に設定した場合、アクティブ冷却だけでは対応しきれないほど温度が上がった際に、パッシブ冷却がフォローとして機能します。「パッシブ冷却」を優先に設定した場合も同様の考え方です。
第3部:Windows 10でシステム冷却ポリシーを変更する方法
前述のとおり、ユーザーはどちらの冷却方式を優先するかを選択できます。アクティブ冷却かパッシブ冷却かの方針を決めたら、以下の手順に従ってWindows 10の電源管理設定を変更しましょう。
1. PCの「電源プランの詳細設定」画面を開きます。

2. 「プロセッサの電源管理」の前にある「+」記号をクリックして項目を展開します。
3. 展開されたメニューの中から「システム冷却ポリシー」を探し、こちらも「+」記号をクリックして展開します。
4. 展開されたメニューで、使用したい冷却方式として「アクティブ」または「パッシブ」を選択します。
5. さらに、「バッテリー駆動」と「電源に接続」のそれぞれに対して、個別に冷却方式を設定することも可能です。

6. 「OK」をクリックして変更内容を確定・保存します。
第4部:電源オプションにシステム冷却ポリシーが表示されないときの対処法
まれに、Windowsの電源オプション内に「システム冷却ポリシー」の項目が見つからないことがあります。コントロールパネルの電源オプションに該当項目がない場合は、レジストリ設定に問題がある可能性があります。以下の手順でレジストリを修正しましょう。
1. キーボードの「Windowsキー + R」を押して「ファイル名を指定して実行」を起動します。
2. 「ファイル名を指定して実行」ボックスに「notepad」と入力し、メモ帳を起動します。

3. メモ帳に次のコードを入力するか、コピー&ペーストしてください。
Windows Registry Editor Version 5.00
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Power\PowerSettings\54533251-82be-4824-96c1-47b60b740d00\94D3A615-A899-4AC5-AE2B-E4D8F634367F]
"Attributes"=dword:00000002
4. このファイルを拡張子「.reg」形式で保存します。
5. 作成した.regファイルをダブルクリックして、設定をレジストリにインポートします。確認ダイアログが表示されたら「はい」をクリックしてください。

6. コントロールパネルを開き、システム冷却ポリシーの項目が表示されているか確認します。
7. 逆に、システム冷却ポリシーの項目を非表示にしたい場合は、同じ手順で以下のコードを使用してください(先ほどのコードとの置き換えになります)。
Windows Registry Editor Version 5.00
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Power\PowerSettings\54533251-82be-4824-96c1-47b60b740d00\94D3A615-A899-4AC5-AE2B-E4D8F634367F]
"Attributes"=dword:00000001
なお、システム冷却の不具合は、さまざまな起動トラブルに関連している場合もあります。そのようなケースでは、専門的な修復ツールが必要です。幸い、Windows Boot Geniusという起動修復ソフトを使えば、クラッシュ、ブルースクリーン、突然の再起動、起動不能など、Windowsに関するあらゆる起動トラブルを解消できます。
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