Windows 10でLoadLibrary関数がSTATUS_DLL_NOT_FOUNDエラーを返す原因と対処法
本記事では、Windows 10の偽装(Impersonation)スレッド上でLoadLibrary関数を呼び出した際に、STATUS_DLL_NOT_FOUNDエラーが返される原因について詳しく解説します。あわせて、この問題を回避するための対処法もご紹介します。

偽装(Impersonation)とは
偽装(Impersonation)とは、スレッドがそのスレッドを所有するプロセスとは異なるセキュリティ情報を使用して実行できる機能のことです。これにより、スレッドは別のユーザーやプロセスのセキュリティコンテキストで動作することが可能になります。
STATUS_DLL_NOT_FOUNDエラー(0xC0000135)について
エラーコード:0xC0000135 – STATUS_DLL_NOT_FOUND
Windows 10環境で偽装スレッドを使用している際に「STATUS_DLL_NOT_FOUND」というエラーメッセージが表示される場合があります。このエラーは、LoadLibrary関数を使ってDLL(ダイナミックリンクライブラリ)を読み込むときに、プロセストークン自体にそのDLLへのアクセス権限が付与されていないことが主な原因です。
エラーが発生するシナリオ
通常、Windowsベースのオペレーティングシステムでは、プロセストークンが参照するDLLへのアクセス権限を持っていることが前提とされています。しかし、ここで説明した条件に関わらず、この問題は以下のOSで特に発生しやすいことが確認されています。
- Windows 10
- Windows Server 2016
- Windows Server 2019
- Windows Server バージョン1909
これらのバージョンでは、以前のWindowsバージョンと比較して、このエラーが発生する頻度が高くなっています。
一般的なソフトウェアでエラーが出た場合の対処法
特定のアプリケーションの実行時にこのエラーが表示される場合は、まずそのソフトウェアを再インストールしてみてください。破損したDLLファイルや不足しているファイルが修復され、問題が解決する可能性があります。
この動作は仕様(By Design)である点に注意
重要なポイントとして、この挙動はWindowsの仕様(設計によるもの)であることに留意してください。つまり、バグではなく、セキュリティ機構に基づく正常な動作です。
Microsoftが推奨する回避策
この問題を回避するために、Microsoftは以下の対策を推奨しています。
- プロセスが読み込むすべての実行可能ファイル(EXEやDLLなど)に対して、プロセストークンがアクセス権限を持っていることを確認する
- 必要に応じて、ACL(アクセス制御リスト)を適切に設定し、プロセストークンから対象ファイルへアクセスできるようにする
アプリケーション開発者の場合は、偽装スレッド内でLoadLibraryを呼び出す前に、対象DLLへのアクセス権限がプロセストークンに付与されているかを事前にチェックすることをおすすめします。
本記事がお役に立てば幸いです。
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