Windows 10のファイルエクスプローラーを便利に使うためのヒントとテクニック8選
Windows OSには標準でファイルエクスプローラーが搭載されており、多くのユーザーが毎日利用しています。サードパーティ製の代替アプリも数多く存在しますが、シンプルで直感的に操作できるため、標準のエクスプローラーが最も使われ続けています。しかし一方で、Windows 10において最も活用されていないアプリでもあります。実はファイルエクスプローラーには、まだ知られていない便利な機能がたくさん隠れています。この記事では、ファイル管理に役立つおすすめのヒントとテクニックを紹介します。
関連記事: Windows 10でファイルエクスプローラーを開く方法
Windows 10 ファイルエクスプローラーの便利技
以下のテクニックを活用すれば、Windows 10のファイルエクスプローラーを最大限に使いこなせるようになります。この記事で紹介する内容は次のとおりです。
- Windows 10のアプリとファイルを即座に共有する
- ファイルに対応した他のアプリを探す
- 「PC」を既定の起動画面にする
- 最近使ったファイルの履歴を削除する
- 好きな名前で複数ファイルを一括リネームする
- 必要なときだけサイドバーにごみ箱を表示する
- エクスプローラー内の広告を無効化する
- 新しいファイル形式を作成できるようにする、ほか
1. Windows 10のアプリとファイルを即座に共有する
Windows 10にはネイティブの共有機能が備わっており、1つまたは複数のファイルをTwitter、Facebook、Messenger、Fresh Paint、OneNote、Paint 3Dなどのアプリと簡単に共有できます。

- 複数のファイルを選択して右クリックし、「共有」をクリックします。
- 共有メニューが開き、よくやり取りする連絡先や、共有に対応しているアプリの一覧が表示されます。
- 共有したいアプリや連絡先を選択すると、そのアプリがすべてのファイルを添付した状態で起動します。

メニューに目的のアプリが見つからない場合は、「ストアで検索」を選んでアプリをダウンロードできます。ただし、この機能に対応しているアプリのみが一覧に表示されます。
また、複数のファイルをまとめてメールで送りたいときにも最適な方法です。興味深いことに、Windows 10はOutlook本体を起動するのではなく、小さなウィンドウ内で完結するインライン形式の操作を提供しており、ストレスなく送信できます。

TIP: 暗号化ファイルや圧縮ファイルを色分けして表示する方法もチェックしてみましょう。
2. ファイルに対応した他のアプリを探す
Microsoft Storeには、Windows 10にプリインストールされている標準アプリよりも多機能なアプリが多数登録されています。たとえばメモ帳よりも優れたテキストエディタを探したい場合は、次のように操作します。
- ファイルを右クリックします。
- 「プログラムから開く」から「別のアプリを選択」または「ストアで検索」を選びます。

すると、そのファイル形式に対応したアプリがMicrosoft Storeで検索されます。説明文や評価を参考に、試してみたいアプリを選びましょう。
関連記事: フォルダー内の項目数を数える方法
3. 「PC」を既定の起動画面にする
かつては、エクスプローラーのアイコンをクリックすると「マイコンピューター」が開き、ハードディスクドライブやCD-ROM、接続デバイスの一覧が表示されていました。しかし現在の既定設定では「クイックアクセス」が表示され、よく使うファイルやショートカットが並びます。これらも便利ですが、タスクバーのエクスプローラーアイコンを右クリックすればいつでもアクセスできるため、起動時はドライブ一覧を見たいという方も多いはずです。

そこで、エクスプローラーの起動時に「PC」を開くように変更する手順を紹介します。
- ファイルエクスプローラーを開き、左側パネルの「クイックアクセス」アイコンを右クリックして「オプション」を選択します。

- 「フォルダーオプション」ウィンドウが開きます。
- 「全般」タブにある「エクスプローラーで開く」という項目を探します。
- ドロップダウンから「PC」を選択します。
- 「OK」をクリックして保存・終了します。

これで、エクスプローラーを起動すると、すべてのハードディスクのパーティションやフォルダーが表示される「PC」画面が開くようになります。
TIP: 右クリックメニューに「フォルダー内容の削除」を追加する方法もあります。
4. 最近使ったファイルの履歴を削除する
家族など複数人で同じPCを共用している場合、最近使ったファイルやよく使うフォルダーの履歴を消しておくのは良い習慣です。本来なら自分用のユーザーアカウントとゲストアカウントを分けるのが理想ですが、それが難しく家族があなたのアカウントにログインできる状況なら、プライバシー保護のためにも設定を見直しましょう。

- 前述の手順で「フォルダーオプション」を開きます。
- 「プライバシー」セクションを探します。
- ここには2つのオプションがあります。
- クイックアクセスに最近使ったファイルを表示する
- クイックアクセスによく使うフォルダーを表示する
- 両方のチェックを外します。
これで何も履歴として表示されなくなります。さらに、これまでの履歴をすべて消したい場合は「クリア」ボタンをクリックして、エクスプローラーの履歴を削除してください。
TIP: Altキーを押しながらエクスプローラー内のファイルをダブルクリックすると、プロパティダイアログを直接開けます。
5. 好きな名前で複数ファイルを一括リネームする
Windowsを長年使っている方ならご存じのとおり、複数のファイルをまとめてリネームすると、最初に選んだファイル名に括弧付きの連番が付加されます。下の画像のようなイメージです。

では、複数のファイルにそれぞれ異なる名前を付けたいとき、いちいち右クリックメニューやF2キーを使わずに済む方法はあるのでしょうか? 実は可能です。手順は以下のとおりです。
- 最初のファイルを選択し、F2キーを押すか、右クリックから「名前の変更」を選びます。
- 名前を入力し終えたら、EnterではなくTABキーを押します。
- 次のファイルが自動的に「名前変更モード」になるので、続けて好きな名前を入力できます。
- 完了するまでTABキーを押し続けます。スキップしたいファイルがあれば、そのままTABキーを押せば飛ばせます。

TIP: コマンドプロンプト(CMD)を使えば、ファイル名や拡張子を一括で変更することも可能です。
6. 必要なときだけサイドバーにごみ箱を表示する
Windows 10では、ごみ箱を含むいくつかのフォルダーが、エクスプローラー左側のナビゲーションウィンドウに表示されないようになっています。「削除キーを押す方がドラッグ&ドロップより楽だ」と考える方もいるかもしれませんが、ドラッグ&ドロップですぐにごみ箱へ移動できたり、削除したファイルを復元したいときに素早くアクセスできたりと、表示しておくメリットは十分にあります。
- ナビゲーションウィンドウの空いている部分を右クリックします。
- 「すべてのフォルダーを表示」を含むオプション一覧が開きます。
- 選択すると、ごみ箱が表示されるようになります。
唯一の難点は、不要なフォルダーまで一緒に表示されてしまうことです。非表示に戻したい場合は、同じ手順でもう一度オプションを切り替えればOKです。
TIP: 「PC」フォルダーにごみ箱を表示したり、クイックアクセスにピン留めしたりすることもできます。
7. エクスプローラー内の広告を無効化する
Microsoftは自社アプリをユーザーに宣伝しており、スタートメニューや通知パネルだけでなく、ファイルエクスプローラーにも広告が表示されることがあります。意図は善意だとしても、作業中には気が散ってしまうものです。幸い、エクスプローラー内の広告は無効化できます。
- 「フォルダーオプション」を開き、「表示」タブに切り替えます。
- 「詳細設定」の一覧を下にスクロールし、「同期プロバイダーの通知を表示する」というチェックボックスを探します。
- チェックを外して「OK」をクリックすれば、広告はすべて消えます。

TIP: フォルダーやデスクトップに大量のファイルがある場合、目的のファイルの頭文字(たとえば「B」)のキーを押すと、Bで始まるファイルがハイライトされます。押し続けると、次々と該当ファイルへフォーカスが移動します。
関連記事: Windows 10でCMDを使ってファイルやフォルダーを管理する便利なコマンド
8. 新しいファイル形式を作成したい? レジストリ編集の裏ワザ
以前のバージョンのWindowsには、画像ファイルやテキストファイルなどを右クリックメニューから素早く新規作成できる機能がありました。ちょっとしたメモを取るときに非常に重宝していた方も多いでしょう。用途は人それぞれですが、この利便性を知っていると戻れません。Windows 10ではこのオプションが削除されましたが、レジストリを編集することで、右クリックメニューの「新規作成」に新しいファイル形式を追加できます。
警告: レジストリの仕組みを理解している方向けの内容です。よく分からない場合は試さないでください。
- メモ帳を開き、以下を貼り付けます:
- Windows Registry Editor Version 5.00
[HKEY_CLASSES_ROOT\.XXX\ShellNew] "NullFile"=""
- 「.XXX」の部分を、.pngや.docxなど追加したい拡張子に置き換えます。
- ファイルを「ADD PNG.reg」という名前で保存します。確認を求められるので承認してください。
- 保存後、このregファイルをダブルクリックすると、「新規作成」メニューに拡張子が追加されます。
必要なファイル形式を追加すると、下の画像のような状態になります。

Windows 10以降、ファイルエクスプローラーはOSの他の機能との統合が進み、モバイル端末のような体験に近づいています。現代のユーザーのニーズにもしっかり応えてくれる存在と言えるでしょう。
追加のヒント: ファイル管理をもっと効率化する
既定のフォルダーを活用してファイルを整理する
Windows 10をインストールすると、既定で次の4つのフォルダーが用意されています。
- ドキュメント
- ピクチャ
- ミュージック
- ビデオ
これらは「ライブラリ」とも呼ばれ、ファイルを元の場所から移動することなく、タグ付けや登録ができるのが特徴です。ここでは、実際にこれらのフォルダーへファイルを保存する運用について解説します。
フォルダー名から中身が一目で分かるようになっているため、ファイルの種類に応じて適切なフォルダーに保存することをおすすめします。Word文書なら「ドキュメント」へ、音楽ファイルなら「ミュージック」へ、といった具合です。
既定フォルダーを使った管理の唯一の欠点は、これらのフォルダーがユーザープロファイルごとに紐付いている点です。ユーザープロファイルが破損すると、ファイルを失うリスクがあります。そのため、Windowsの再インストールやアップグレードの前には、必ずこれらのフォルダーのバックアップを取っておきましょう。
システムドライブとは別のドライブを使い、整理されたフォルダー構造を作る
個人的には、システムファイルと一時ファイル以外のデータをシステムドライブに保存することはおすすめしません。重要なデータファイルは、別のドライブに保存しましょう。そうすれば、万が一ユーザープロファイルが破損しても、バックアップしていなくてもファイルは無事です。実際、筆者はOutlookのPSTファイルも別ドライブに保存しています。こうすればMicrosoft Officeを再インストールしても、過去のメール、連絡先、リマインダー、タスクを失うことがなく、PSTファイルをOutlookに追加するだけですべて復元できます。
Windowsでは、ファイル名やフォルダー名に最大255文字(スペースや一部の特殊文字を含む)を使用できます。この特性を活かして、一目で内容が分かる明確なフォルダー名を付けましょう。たとえば経理業務を行っているなら、「Accounts」という親フォルダーを作成し、その中に年度ごとのフォルダー、さらにその中に「April」「May」「June」などの月別フォルダーを作ります。クライアントが複数いる場合は、各クライアント用のサブフォルダーをさらに作成します。つまり「2019-2020」という年度フォルダーの中に「May」という月フォルダーがあり、その中に「client1」「client2」といったクライアント別フォルダーが入る構造です。階層的なフォルダー構造の例は以下の画像をご覧ください。

逆に、クライアント名を最上位フォルダーとし、その中に年度・月別のフォルダーを作る方法もあります。優先度に応じて、年度ベースかクライアントベースかを選べます。紙とペンを使ってニーズを整理し、実際にPC上で実装する前に構造を設計しておくと、ファイルの保存・アクセス要件をより深く検討できます。ぜひ試して、より良いファイル管理方法につながるか確かめてみてください。
さらに、予防策としてフォルダー構造全体のコピーをクラウドストレージに保存しておくのも有効です。ハードディスクにアクセスできない状況や、外部からファイルが必要になった場合でも、Webブラウザー経由でクラウド上のコピーにアクセスできます。Microsoft OneDriveなら、ローカルファイルとクラウドストレージの双方向同期が可能です。無料アカウントを作成し、skydrive.live.comからデスクトップクライアントをダウンロードしてファイルを同期できます。OneDriveの同期フォルダーをハードディスクに設置する際は、前述の理由と同様に、システムファイルのあるドライブとは別のドライブを選びましょう。
ライブラリを活用した効率的なファイル管理
ライブラリを使うと、ファイルをカテゴリ別に整理できます。前述の4つの既定ライブラリに加えて、自由にライブラリを追加作成できます。音楽をジャンル別に保存したいなら「pop」「rap」「classical」「reggae」といったライブラリを作ればよいでしょう。同様に、顧客別にドキュメントを管理したいなら「client1」「client2」というライブラリを作成できます。フォルダー自体はローカルディスクのどこにあっても構いません。フォルダーアイコンを右クリックして既存のライブラリに含めるか、新しいライブラリを作成して追加します。ライブラリには元ファイルへのポインターのみが格納されるため、ライブラリを削除してもファイル自体は失われません。エクスプローラーで新しいライブラリを作成する手順は以下の画像を参考にしてください。
フォルダー単位ではなくファイル単位で追加したい場合は、エクスプローラーを開いて左ペインの「ライブラリ」を右クリックし、コンテキストメニューから「新規作成」→「ライブラリ」を選択します。新しいライブラリに個別のファイルをドラッグ&ドロップすれば追加できます。複数のファイルを一度に追加する場合は、SHIFTキーやCTRLキーを使って複数選択しましょう。
ジャンプリストでファイルにすばやくアクセスする
ジャンプリストには、最近使用したファイルと、ピン留めしたファイルの2種類が表示されます。アプリのジャンプリストを開くには、タスクバー上のアプリを右クリックします。アプリがタスクバーにない場合は、先にアプリを起動する必要があります。ジャンプリストを開くと、最近使ったファイルが表示されます。関連ファイルをジャンプリストにピン留めするには、エクスプローラーでファイルをアプリのアイコンへドラッグします。ファイルアイコンがタスクバーのアプリアイコン上に乗ると、「
親フォルダーをタスクバーに固定する
あるフォルダーの中にあるサブフォルダーを頻繁に使う場合、親フォルダーをWindowsタスクバーに固定しておくと、いちいちエクスプローラーを開いて移動する手間が省けます。ここでは、前述の「年度→月→クライアント」構造の例を使って説明します。
タスクバーの空いている部分を右クリックし、コンテキストメニューから「ツールバー」→「新しいツールバー」を選択します。「フォルダーの選択」ダイアログが表示されたら、親フォルダー(この例ではBusiness)を参照して選択し、「フォルダーの選択」をクリックします。必ず親フォルダーを選択するだけで、中を開かないように注意してください。開いてしまうとエラーになります。これで親フォルダーがタスクバーに固定され、フォルダー名の横の「>>」記号をクリックするだけで、エクスプローラーを開かずにすべてのサブフォルダーやファイルにアクセスできます。
フォルダーをクリックすると、カスケードメニュー形式で内容が表示されます。任意のサブフォルダーへ移動して、開きたいファイルをクリックするだけです。メインフォルダーが常にタスクバーに見えているため、時間の節約にもなります。もちろん、ドライブ全体やよく使うフォルダーをタスクバーに固定することも可能です。
ほかにも役立つヒントがあれば、ぜひコメント欄で教えてください!
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