Windows 11/10で「bootrec /fixboot」実行時に「要素が見つかりません」と表示される場合の対処法
Windowsのコマンドプロンプトは、上級ユーザーにとって非常に便利なユーティリティです。システムファイルの修復、ディスクのエラーチェックなど、さまざまな高度なタスクを簡単に実行できます。その中でも、Windowsの起動プロセスに問題が発生した際にコマンドプロンプトを使って修復するのは、よくある作業の一つです。
しかし、bootrec /fixboot コマンドを実行したときに、「要素が見つかりません(Element not found)」というエラーメッセージが表示されることがあります。このエラーの主な原因としては、以下が考えられます。
- BCD(ブート構成データ)またはMBR(マスターブートレコード)の破損
- システムパーティションが非アクティブになっている
- EFIパーティションにドライブ文字が割り当てられていない
この記事では、この問題を解決するための具体的な方法を詳しく解説します。
Bootrec /Fixboot の「要素が見つかりません」エラーへの対処法
このエラーを修正するために、以下の3つの対処法を順番に試していきましょう。
- EFIパーティションにドライブ文字を割り当てる
- システムパーティションをアクティブに設定する
- BCDを修復する
なお、事前にシステムの復元ポイントを作成している場合は、システムの復元を実行してコンピューターへの変更を元に戻すことも有効です。
1. EFIパーティションにドライブ文字を割り当てる
まず、Winキー + X を同時に押すか、スタートボタンを右クリックして「ターミナル(管理者)」または「コマンドプロンプト(管理者)」を選択します。検索ボックスで「cmd」と入力し、コマンドプロンプトのアイコンを右クリックして「管理者として実行」を選んでも構いません。
次に、以下のコマンドを入力します。
diskpart
Diskpartユーティリティが起動します。これはコマンドプロンプトと同様のコマンドラインベースのツールですが、起動時にUAC(ユーザーアカウント制御)の確認画面が表示されるので、「はい」をクリックしてください。
続いて、以下のコマンドを入力します。
list volume
これにより、コンピューター上に作成されているすべてのパーティションが一覧表示されます。エクスプローラーで通常のユーザーに見えるパーティションと、Windowsが起動ファイルや重要なシステムファイルを保存するためにデフォルトで作成した隠しパーティションの両方が含まれます。
表示された一覧から、ドライブ文字を割り当てたいパーティションを選択します。対象のパーティションは、ファイルシステム(Fs)が FAT32 になっていることで識別できます。
目的のボリュームを選択するには、以下のコマンドを入力します。
select volume 番号
選択したボリュームにドライブ文字を割り当てるには、続けて以下のコマンドを入力します。
assign letter=<英字>
<英字>の部分には、そのパーティションに割り当てたい任意のアルファベット1文字を指定してください。これで、選択したボリュームにドライブ文字が割り当てられます。
2. システムパーティションをアクティブに設定する
この方法では、まず起動可能なWindowsインストールUSBメモリを作成し、それを使ってPCを起動する必要があります。
セットアップ画面が表示されたら「次へ」をクリックし、ウィンドウ左下にある「コンピューターを修復する」をクリックします。その後、「トラブルシューティング」>「詳細オプション」>「コマンドプロンプト」の順に選択します。
コマンドプロンプトの画面が開いたら、以下のコマンドを記載された順番に従って1つずつ実行していきます。
diskpart
Diskpartユーティリティが起動します。UACの確認画面が表示された場合は「はい」をクリックしてください。続いて、以下を入力します。
list disk
次に、プライマリディスクを選択します。
select disk 番号
選択したディスク上のすべてのパーティションを一覧表示します。
list partition
ここでも、エクスプローラーから見えるパーティションと、Windowsが起動ファイルなどを保存するために自動的に作成したパーティションの両方が表示されます。
一覧の中から、サイズが約100MB程度のシステムパーティションを選択します。
select partition 番号
そして、以下のコマンドでそのパーティションをアクティブとしてマークします。
active
最後に exit と入力してDiskpartユーティリティを終了します。
3. BCDを修復する
BCDを修復する場合も、起動可能なWindowsインストールUSBメモリを作成し、それを使ってPCを起動します。
セットアップ画面で「次へ」をクリックし、左下の「コンピューターを修復する」を選択します。続いて「トラブルシューティング」>「詳細オプション」>「コマンドプロンプト」を開きます。
コマンドプロンプトが開いたら、以下のコマンドを順番に実行します。
bootrec /fixboot
次に、既存のBCDファイルをリネーム(バックアップ)します。
ren BCD BCD.bak
最後に、以下のコマンドを入力します。b: の部分は、接続している起動可能なUSBドライブに実際に割り当てられているドライブ文字に置き換えてください。
bcdboot c:\Windows /l ja-jp /s b: /f ALL
処理が完了するまで待ち、その後コンピューターを再起動して変更を反映させましょう。
以上の手順で、問題が解決するはずです。
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