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Windows 11/10でGPUプロセスメモリカウンターが誤った値を報告する問題とその対処法

本記事では、Windows 11/10においてGPUプロセスメモリカウンターが誤った値を報告する問題について、症状の概要、問題の再現手順、そして考えられる回避策を順を追って解説します。

GPUプロセスメモリカウンターが誤った値を報告する問題

Windows 11/10では、実行中のアプリケーションに対して、Graphics Processing Unit(GPU)のプロセスメモリカウンターが、あたかもメモリリークが発生しているかのような誤った値を表示することがあります。この問題は、以下のカウンターに影響を与えます。

  • パフォーマンスモニター:「GPU Process Memory(プロセス メモリ)」
  • タスクマネージャーの「詳細」タブ:「専用 GPU メモリ」

なお、一部のGPUは専用GPUメモリを使用しません。そのような環境では、「専用 GPU メモリ」カウンター自体が利用できないか、値が「0」と表示されるため、この記事で説明する問題は発生しません。

問題の再現手順(Officeアプリケーションを例に)

Officeアプリケーションを例として、この問題を再現するには、以下の手順を実行します。

  1. タスクマネージャーを起動し、「詳細」タブを選択します。
  2. 「詳細」ペインで列見出しを右クリックし、「列の選択」をクリックして、「専用 GPU メモリ」にチェックを入れます。
  3. 「OK」をクリックします。
  4. 任意のOfficeアプリケーションを起動し、空白のドキュメントを作成して、アプリケーションのウィンドウを最大化します。
  5. 別のアプリケーションを起動し、Officeアプリケーションと同じモニター上でそのウィンドウを最大化します(新しいアプリケーションがOfficeアプリケーションを覆い隠す状態にします)。
  6. 約30秒間待ちます。この間にOfficeアプリケーションは「低リソースモード」に移行し、GPUリソースを含む破棄可能なキャッシュをフラッシュします。
  7. タスクマネージャーの「詳細」ペインで、Officeアプリケーションの「専用 GPU メモリ」の値を確認します。値が約100MB減少していることが確認できるはずです。
  8. Officeアプリケーションのウィンドウを再びモニターの前面に表示します。

期待される動作と実際の動作

  • 期待される動作: Officeアプリケーションがリソースを再作成すると、「専用 GPU メモリ」の値は、前回アクティブだったときとほぼ同じ値に戻るはずです。
  • 実際の動作: この問題が発生しているシステムでは、新しい「専用 GPU メモリ」の値は、前回アクティブだったときよりも約100MB(またはそれ以上)大きくなります。Officeアプリケーションを非表示にしてキャッシュのフラッシュを待ち、再度アクティブ化するたびに、値はさらに100MB(またはそれ以上)ずつ増加していきます。

ただし、タスクマネージャーの「パフォーマンス」タブに表示される「専用 GPU メモリ」の値は、引き続き正しい値を示します。また、Windows Performance Recorder(WPR)やWindows Performance Analyzer(WPA)などのパフォーマンス解析ツールでも、期待どおりの正しい値が表示されます。

Microsoftによる見解と推奨される回避策

Microsoftによると、これはWindows 10における既知の問題です。したがって、この誤った値はシステムの実際のメモリ消費を反映したものではなく、カウンター自体の不具合である点に注意してください。

影響を受けるシステムで専用GPUメモリを正確に監視したい場合は、タスクマネージャーの「パフォーマンス」タブ、WPR、またはWPAを使用することを推奨します。

本記事が、GPUプロセスメモリカウンターが誤った値を報告する問題の理解と対処の一助となれば幸いです。

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