Windows Update for Businessで更新プログラムを一括展開する方法【設定手順を解説】
少数のPCを管理する小規模企業から、多数のWindows 10端末を扱う大企業まで、Windows Update for Businessは更新プログラムを効率的に管理・一括展開したい場合に最適なソリューションです。これはクラウドベースのWindows Updateサービスであり、グループポリシー、MDM、またはIntuneを使って設定を行い、Windows 10デバイスの更新タイミングや方法を制御できます。
この記事では、Windows Update for Businessが必要な理由、導入方法、そして実際に更新プログラムを展開する具体的な手順までを詳しく解説します。
Windows Update for Businessとは
小規模企業の担当者やIT管理者がWindows Update for Businessについて押さえておくべきポイントは、主に次の3つです。
- なぜ必要なのか
- どうやって入手するのか
- 更新プログラムをどう展開するのか
なぜWindows Update for Businessが必要なのか
多数のコンピューターの更新プログラムを管理する場合、1台ずつ手作業で対応していては時間と労力がかかりすぎます。Windows Update for Businessを使えば、各デバイスの更新を柔軟に管理でき、大幅な時間短縮につながります。
例えば、「一部のPCは旧バージョンのまま運用したい」「端末ごとに異なる構成にしたい」といったニーズがある場合にも、この機能が役立ちます。組織の要件に合わせて細かく更新ポリシーを制御できるのが大きな魅力です。
Windows Update for Businessの入手方法
Windows Update for Businessは、Windows 10ビルド1511以降で利用可能です。OSに標準で組み込まれている機能のため、クライアントマシンに追加ソフトウェアをダウンロード・インストールする必要はありません。
さらに嬉しい点として、管理者権限があれば自分のPCで気軽に試すことができます。ポリシー違反になることもなく、ドメイン環境も必須ではありません。まずは少人数環境で挙動を確認してから本格導入する、といった段階的な進め方も可能です。
グループポリシーで更新プログラムを展開する手順
Windows Update for Businessには、グループポリシー・MDM・Intuneのいずれかから設定できる4つの構成項目があります。ここでは、グループポリシーでの設定方法を紹介します。
- グループポリシーエディターを開き、以下の場所へ移動します
[コンピューターの構成] > [管理用テンプレート] > [Windowsコンポーネント] > [Windows Update] > [Windows Update for Business] - 設定できるポリシーは以下の4つです
- プレビュー ビルドの管理(Manage Preview Builds)
- ターゲットの機能更新プログラムのバージョンの選択
- プレビュー ビルドと機能更新プログラムを受け取る時期の選択
- 品質更新プログラムを受け取る時期の選択
これらの設定は一般ユーザー向けのWindows Updateオプションと似ていますが、組織として細かく制御できる点が特徴です。それぞれのポリシーについて詳しく見ていきましょう。
1. プレビュー ビルドの管理
このポリシーを使うと、プレビュービルドのインストールを無効化できます。[設定] > [Updateとセキュリティ] からユーザーがWindows Insider Programに参加することを防ぎます。
現在プレビュービルドを使用しているすべてのデバイスに対し、今後の配信を自動的に停止させたい場合にも有効です。該当端末は次回の公開リリースで自動的にオプトアウトされます。逆に、複数台のマシンでプレビュービルドを検証したい場合は、この機能でプレビュービルドを有効化できます。
2. ターゲットの機能更新プログラムのバージョンを選択
このポリシーを有効にすると、以降のスキャン時に要求する機能更新プログラムのバージョンを指定できます。設定時は、aka.ms/ReleaseInformationPageに記載されている正確なバージョン番号をメモしておきましょう。誤ったバージョンを指定すると意図した動作にならないため注意が必要です。
3. プレビュー ビルドと機能更新プログラムを受け取る時期を選択
一部のPCでプレビュービルドをテストしたい場合、このポリシーで受信レベルを設定できます。Fast、Slow、半期チャネル(Semi-Annual Channel)など、組織の検証フェーズに応じたチャネルを選択可能です。
4. 品質更新プログラムを受け取る時期を選択
ここでは品質更新プログラム(月例のセキュリティ修正など)を受信するタイミングを指定します。一般向けWindows 10の更新設定とほぼ同じ項目が用意されています。
- 品質更新プログラムの受信を最大30日間延期できます
- 品質更新プログラムを一時的に一時停止できます(最大35日間)
- 一時停止中の品質更新プログラムの受信を再開するには、開始日のフィールドをクリアします
- このポリシーを無効化または未構成にした場合、Windows Updateは通常どおりの動作を維持します
以上の手順で、組織内のすべてのコンピューターにWindows Update for Businessを設定できます。IntuneやMDMを使った構成方法については、Microsoftの公式ドキュメントを参照してください。
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