Windows 10のIExpressを使って自己解凍型アーカイブ(SFX)を作成する方法
自己解凍型アーカイブは非常に便利な機能です。専用の解凍ソフトを別途インストールしなくても、アーカイブをダブルクリックするだけで中のファイルが自動的に展開されます。この記事では、Windows 10に標準搭載されているツールを使って、自己解凍型アーカイブを作成する方法を詳しく解説します。
自己解凍型アーカイブとは
まず、基本的な知識として押さえておきたいポイントを紹介します。
自己解凍型アーカイブ(SFX / SEA)とは、圧縮データを格納したアーカイブファイルと、対応するOS上でそのデータを展開するための実行可能なプログラム命令を組み合わせた、コンピュータ用の実行ファイルです。展開先のPCにあらかじめ解凍ソフトがインストールされている必要がないのが最大の特徴です。ファイルのうち実行可能な部分は「スタブ」と呼ばれ、それ以外の部分がアーカイブ本体に相当します。
注意点1:クロスプラットフォーム非対応
WindowsでもLinuxでも自己解凍型アーカイブを作成できますが、作成されたアーカイブはクロスプラットフォーム互換ではありません。Windowsで作成した自己解凍型アーカイブがLinux上で動作するとは期待できません。さらにLinuxの場合でも、ディストリビューションによっては互換性がないことがあります。友人などに自己解凍型アーカイブを送る予定がある場合は、必ず相手と同じOSプラットフォームを使用しているか確認しておきましょう。
注意点2:セキュリティリスク
中身が不明な自己解凍型アーカイブは、セキュリティ上のリスクとなり得ます。信頼できる相手から受け取ると分かっている場合を除き、特に怪しいウェブサイトからダウンロードした自己解凍型アーカイブは決して開かないようにしてください。
Windows 10で自己解凍型アーカイブを作成する手順
Windows 10にはIExpress.exeという標準ツールが内蔵されており、追加ソフトなしで自己解凍型アーカイブを作成できます。

具体的な手順は以下の通りです。
- Windowsキー + R を押して「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開きます。
- ダイアログボックスに iexpress と入力し、Enterキーを押します。
- 最初の画面で [Create new Self Extraction Directive file](新しい自己抽出指示ファイルを作成する) を選択します。
- [次へ] をクリックします。
- 次の画面で [Extract files only](ファイルの抽出のみ) を選択します。
この選択を行うことで、インストーラーではなく自己解凍型アーカイブが作成されます。以降もウィザードの指示に従って「次へ」をクリックしながら、パッケージタイトルや表示オプションなどを順に設定していきましょう。
作業が完了するとEXEファイルが生成され、ダブルクリックするだけで中身を展開できるようになります。
応用:PowerShellスクリプト(PS1)をEXEに変換
なお、このIExpressは自己解凍型アーカイブの作成だけでなく、PowerShellスクリプト(PS1)ファイルをEXE形式に変換する用途にも活用できます。スクリプトを配布したい場面でぜひ試してみてください。
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