Windows 11/10でMicrosoft Storeアプリの複数インスタンスを同時に開く方法
Windows 11/10でMicrosoft Storeアプリを複数のウィンドウ(インスタンス)で開くことはできるのでしょうか?答えは「できる」とも「できない」とも言えます。実際には、アプリがどのようにコーディングされているかに依存します。何個でも好きなだけウィンドウを開けるアプリもあれば、どんなに試しても2つ目のインスタンスが開かないアプリも存在します。ただし、電卓などの一部のUWPアプリであれば、複数インスタンスを開くことが可能です。ここでは、Windows 11/10でストアアプリの複数インスタンスを開く方法を詳しく解説します。

一部のストアアプリで2つ目のインスタンスが開けない理由
まず前提として、複数インスタンスが開けるかどうかは、アプリ側の実装次第です。大きく分けて以下のようなケースがあります。
1. コーディング上の問題
2つ目のインスタンスが開かないアプリの場合、開発者がマルチインスタンス対応のコードを実装し忘れているか、あるいは意図的に複数起動を許可しない設計にしていることがあります。
2. 意図的な制限
従来型デスクトップアプリ(例:Photoshop)やモダンアプリ(例:3D Builder)の中には、作業中のデータや編集内容に不整合が起こるのを防ぐため、あえて複数インスタンスの起動を禁止しているものがあります。同じファイルを複数のウィンドウで開いて競合が発生するのを避ける目的です。
3. 実装忘れ・優先度の低さ
メールアプリのように、複数ウィンドウがあった方が使いやすいのに対応していないケースもあります。Windowsでメールアプリの新しいインスタンスを開こうとしても、既存のアプリが再読み込みされるだけで新しいウィンドウは表示されません。一方、Microsoft Outlookであれば、プログラムを新しいウィンドウとして別インスタンスで開くことができ、片方のウィンドウで連絡先ビュー、もう片方で受信トレイビューを表示するといった使い方も可能です。
要するに、Windows 11/10でアプリを複数インスタンスで開けるかどうかは、開発者の手に委ねられています。モダンアプリで複数インスタンスを許可するには、開発者がWindows APIを適切に利用する必要があります。マイクロソフト自身も、自社のモダンアプリで複数インスタンスをサポートできるよう取り組んでおり、サードパーティ開発者向けにも、Windows APIを使って同一アプリの複数インスタンスを提供するためのガイドラインを公開しています。
Windowsストアアプリの複数インスタンスを開く具体的な方法
方法1: Ctrl+Nキー(またはファイルメニューの「新規」)を使う
この方法は、Internet ExplorerやMozilla Firefoxなど、従来型のデスクトップアプリで有効です。アプリのウィンドウを開いた状態でCtrl + Nを押すと、新しいウィンドウが起動します。メニューバーが表示されていない場合は、AltキーやF10キーを押してメニューバーを呼び出し、「ファイル」メニューから「新規」を選択してもOKです。Microsoft WordやExcelなどのOfficeアプリも同様で、新しいファイルを作成すると常に新しいウィンドウで表示されます。
ただし、この方法はユニバーサル(UWP)アプリやモダンアプリでは機能しないことがあります。実際、電卓アプリでCtrl+Nを試しましたが、新しいインスタンスは開きませんでした。モダンアプリの場合は、次に紹介する方法を試してみてください。
方法2: タスクバーのアイコンから開く
電卓のようなモダンアプリや、エクスプローラーのような従来型アプリを複数起動したい場合は、タスクバーのアイコンを活用しましょう。ここでも2つのやり方があります。
Shift+クリックで開く
2つ目のインスタンスを開きたいアプリのアイコンにマウスカーソルを合わせ、Shiftキーを押しながらクリックします。すると、アプリの新しいインスタンスが起動します。筆者が確認したところ、モダンアプリでは電卓がこの方法に対応しており、サードパーティ製アプリでは「Hindi News」でも動作しました。Shiftキーを押しながらタスクバーのアイコンをクリックし続ければ、理論上はいくつでもインスタンスを開けます。
右クリックで開く
もうひとつの方法は、タスクバー上のアプリアイコンを右クリックし、表示されたコンテキストメニューからアプリ名を選択するやり方です。例えば、電卓の新しいインスタンスを開きたい場合は、タスクバーの電卓アイコンを右クリックして、メニューに表示される「電卓」をクリックします。エクスプローラーの複数ウィンドウも同じ手順で開けます。すでに起動しているアプリのアイコンを右クリックすると、コンテキストメニューにアプリ名が表示されるので、それをクリックすれば、アプリが複数インスタンスに対応していれば新しいウィンドウが開きます。
多くのモダンアプリが複数インスタンスに未対応である理由
以上がWindows 11/10でアプリの複数インスタンスを開く方法ですが、大多数のモダン(メトロ)アプリはまだ複数起動に対応していません。主な理由は以下の通りです。
- 開発者がWindows 11/10のAPIを十分に理解していない
- 何らかの理由で、ユーザーに複数インスタンスを開かせたくない
- APIによるマルチインスタンス対応の実装を忘れている
とはいえ、マイクロソフトがこの課題に取り組んでいることは情報源からも確認されており、今後リリースされる多くのUWPアプリは複数インスタンスに対応していくと期待されます。ただし、最終的には各開発者と各アプリ次第です。複数インスタンスの出力結果に悪影響を及ぼす可能性があるアプリでは、あえてこの機能を実装しない選択をするかもしれません。
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