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H.264・H.265・H.266とは?主要動画コーデックの違いを徹底解説

現在、最も広く普及している動画コーデックはH.264規格です。ほぼすべてのメディアデバイスがこのコーデックに対応しており、Web上の動画配信サービスも例外ではありません。独自のコーデックを擁するYouTubeでさえH.264に依存しており、この状況は今後しばらく変わらないと考えられます。

H.264・H.265・H.266とは?主要動画コーデックの違いを徹底解説

しかし、H.264に取って代わろうとする競合規格が次々と登場しているため、永久に首位であり続ける保証はありません。中でも注目すべきは、その後継版にあたるH.265(別名:HEVC/High Efficiency Video Coding)です。

さらにH.266というコーデックも存在しますが、こちらは先述の2つとは大きく異なる特徴を持っています。本記事では、それぞれのコーデックについて詳しく解説していきます。

H.264コーデックとは

H.264は2009年から存在する規格で、長きにわたり業界標準の地位を確立してきました。AVC、MPEG-4 Part 10、VC-1といった名称でも知られています。

これは、RAW形式や従来の規格よりも小さいファイルサイズで高画質な動画を再生できるよう設計された動画圧縮規格です。圧縮率はMPEG-2の約2倍に達するとされ、非常に驚異的な性能を誇ります。他の規格と比べて画質を劣化させることなく、高品質なコンテンツを提供できる点が最大の魅力です。

具体例を挙げると、88GBのファイルでもH.264で圧縮すれば800MB強まで削減できます。加えて、他の圧縮技術と比較して低ビットレートでの運用に優れている点も見逃せません。その結果、ユーザーは動画のダウンロードやストリーミングにかかる時間を大幅に節約できるのです。

H.265/HEVCコーデックとは

名前からも想像できるように、H.265/HEVCはH.264のアップグレード版であり、将来的にこれを置き換えることを目的として設計されています。2013年にリリースされた新規格ですが、4Kブームの到来により、近年になってようやく本格的なサポートが拡大しました。

4Kテレビやモニターがより手頃な価格になるにつれ、この流れは今後も加速していくでしょう。では、何がH.265を「未来の規格」たらしめているのでしょうか?

YouTubeで4Kコンテンツを見たことがある方は、同じ映像でもBlu-rayディスクのクオリティには遠く及ばないと感じたことがあるかもしれません。これは主にH.264による圧縮が原因であり、新しいコーデックはまさにこの課題の解決を目指しています。

HEVCはより効率的な圧縮方式を採用しているため、最終的な映像はより多くのディテールを表現でき、圧縮ノイズ(アーティファクト)も軽減されます。多くのユーザーが望む進化であり、より多くのハードウェアメーカーがこの規格をサポートすることが待たれる理由です。

ただし、現時点でH.265/HEVCには大きな弱点があります。ハードウェアアクセラレーションが機能しない環境では、処理速度がかなり遅くなるのです。HEVCで快適にデコードするには高性能なPCが必須となります。HEVC対応マシンを選ぶなら、Intel第6世代以降、またはAMD第6世代以降のCPUを搭載したモデルを検討するとよいでしょう。

H.266コーデックとは

動画コーデックの世界では、まだH.265が新標準として完全に受け入れられていないにもかかわらず、すでにH.266が脚光を浴び始めています。開発を主導しているのは、3つの規格すべてに関わるドイツの研究機関フラウンホーファーHHIです。

現時点で判明している情報によると、VVC(Versatile Video Coding)とも呼ばれるこの新コーデックは、前身のH.265よりも画質を向上させるものではなく、ファイルサイズのさらなる削減が期待されています。ある意味、H.265と同等の品質を、より少ないデータ量で実現する規格だと言えます。

将来的にH.266が広く採用されれば、世界中のユーザーがお気に入りのプラットフォームで4Kコンテンツをストリーミングする際に、通信環境をほとんど気にしなくて済むようになるかもしれません。さらに、8K時代の到来を後押しする存在にもなり得ます。

まとめ

H.264は今なお標準的なコーデックであり、H.265は4K時代の本命、そしてH.266は次世代への布石という位置づけです。それぞれの特性を理解して、用途に合わせた最適な選択をする参考にしてください。

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