【Windows 11/10】Microsoftアカウントとローカルアカウントのパスワード有効期限を設定する方法
同じパスワードを長期間使い続けている方は少なくありません。特に複数のサービスでパスワードを使い回している場合、どこかでセキュリティ侵害が発生すると、そのパスワードが広く流出してしまう危険性があります。そこで本記事では、Microsoftアカウントやローカルアカウントにパスワードの有効期限を設定し、数ヶ月ごとに強制的にパスワードを変更させる方法をご紹介します。
ここでは、MicrosoftアカウントとWindowsのローカルアカウントという2種類のアカウントを対象に解説します。Windows 10でMicrosoftアカウントを使用している場合は、定期的なパスワード変更がより一層重要になります。
パスワードの有効期限の設定には、Windows 11/10がローカルアカウント向けに標準で用意している機能を使う方法と、「net」コマンドを使う方法があります。
Microsoftアカウントのパスワード有効期限を設定する
- Microsoftアカウントのセキュリティページにアクセスします
- 「パスワードのセキュリティ」欄にあるパスワードの変更リンクをクリックします
- 現在のパスワードと、新しいパスワードを2回入力します
- 72日ごとにパスワードの変更を求める(Make me change my password every 72 days)というチェックボックスにチェックを入れます

この方法の唯一の欠点は、直近3回以内に使用したことのない新しいパスワードへ変更する必要がある点です。設定を完了すると、以降はMicrosoftが72日ごとに自動的にパスワード変更を促してくれるようになります。
なお、これはWindows 11/10のPCへのサインインに使うPINやWindows Helloとは別のものです。あくまでMicrosoftアカウント本体のパスワードに対する設定である点に注意しましょう。
ローカルアカウントのパスワード有効期限を設定する
Windowsではパスワードなしのアカウントを作成することも可能ですが、セキュリティの観点からはおすすめできません。PCの管理者ユーザーであれば、すべてのユーザーに定期的なパスワード変更を義務付けるべきです。設定方法は主に3つあり、いずれもユーザーにパスワード変更を強制できます。既定の有効期限は42日に設定されています。
1) ローカルユーザーとグループ(lusrmgr.msc)を使う方法

- 「ファイル名を指定して実行」(Win + R)に lusrmgr.msc と入力し、Enterキーを押します
- 「ローカルユーザーとグループ」エディターが開きます
- 「ユーザー」フォルダー内から、パスワード有効期限を変更したいユーザーを探します
- 対象ユーザーをダブルクリックしてプロパティを開きます
- 「パスワードを無期限にする」のチェックを外します
- 「OK」ボタンをクリックして設定を完了します
かつてよく使われていたWMICコマンドもありますが、Windows 11/10では正常に動作しないケースがあるようです。また、「where name」句を付けずに実行すると、システムアカウントを含むすべてのアカウントに設定が適用されてしまうため注意が必要です。
wmic UserAccount where name='John Doe' set Passwordexpires=false
2) コマンドラインで有効期限を設定する方法
正確な有効期限を日数で指定したい場合は、「Net Accounts」コマンドを使用します。管理者権限でPowerShellを開き、Net Accounts を実行すると、以下のようなポリシーの詳細情報が表示されます。
Force user logoff how long after time expires?: Never
Minimum password age (days): 0
Maximum password age (days): 42
Minimum password length: 0
Length of password history maintained: None
Lockout threshold: Never
Lockout duration (minutes): 30
Lockout observation window (minutes): 30
Computer role: WORKSTATION
特定の期日で有効期限を設けたい場合は、その日数に換算した数値を指定します。たとえば30日に設定すれば、ユーザーは月に1回パスワードを変更することになります。
Net Accounts /maxpwage 30
すぐにパスワード変更を強制したい場合は、maxpwage:1 を指定します。
関連記事: 次回ログイン時にアカウントパスワードの変更を強制する方法
3) グループポリシーでパスワード有効期限を変更する方法

- 「ファイル名を指定して実行」に gpedit.msc と入力し、Enterキーを押してグループポリシーエディターを開きます
- [コンピューターの構成] > [Windowsの設定] > [セキュリティの設定] > [アカウントポリシー] へ移動します
- 「パスワードのポリシー」を開き、「パスワードの有効期間」(Maximum Password age)をダブルクリックします
- 初期値の42を任意の数値に変更します。設定可能な範囲は1〜999です
本記事の手順が分かりやすければ幸いです。これでWindows 11/10のユーザーアカウントに対して、パスワードの有効期限を自由に設定できるはずです。定期的なパスワード変更を習慣化し、アカウントの安全性を高めましょう。
-
Windows 10のローカルアカウントとMicrosoftアカウント、どちらを選ぶべき?徹底比較
新しいWindows 10パソコンをセットアップする際、最初に直面する難しい選択の一つが、「ローカルアカウント」と「Microsoftアカウント」のどちらでログインするかという点です。Microsoftアカウントには、ローカルアカウントでは利用できない便利な機能が多数用意されている一方で、セキュリティ面での制約もいくつか存在します。では、どちらのアカウントがあなたに適しているのでしょうか?本記事で詳しく解説します。 Windows 10のローカルアカウントとは Windows 7やXPなどの自宅用パソコンにサインインした経験があれば、それはローカルアカウントを使用していたことになります。「ロ
-
MicrosoftアカウントなしでWindows 11をセットアップする方法|ローカルアカウント作成の手順を解説
Windows 11では多くの変更が導入されましたが、中核となる機能の多くは従来のまま残されています。そのひとつが、Home版を搭載したデバイスのセットアップ時にMicrosoftアカウントが必要になるという要件です。今後はWindows 11 Proにも同様の要件が適用される予定です。 多くの人にとって、Microsoftアカウントでのサインインや新規作成は理にかなっています。Microsoft 365やOfficeアプリからOneDrive、Outlookまで、Microsoftの人気ソフトウェア群をつなぐハブとして機能するからです。 しかし、これらを一切利用しない人にとっては、Windo