「このツールではPCをアップグレードできません」エラーの原因と解決方法|言語・エディション非対応の場合
一部のWindowsユーザーから、メディア作成ツール(Media Creation Tool)を使って最新版のWindows 10へアップグレードしようとした際に、「このツールではPCをアップグレードできません」というエラーメッセージが表示されるという報告が寄せられています。特に注意したいのは、Windows 10 Enterprise(エンタープライズ版)のユーザーがこのエラーに遭遇しやすいという点です。デフォルト設定では、メディア作成ツールがダウンロードできるISOイメージは、Windows 10 HomeおよびProといったコンシューマー向けエディションのアップグレード用に限られているためです。本記事では、この問題を素早く効果的に解決する方法を紹介します。
この問題が発生すると、以下のような完全なエラーメッセージが表示されます。
このツールではPCをアップグレードできません
現在PCにインストールされているWindowsの言語またはエディションは、このツールでサポートされていません。
基本的に、このエラーが発生するとWindows 10へのアップグレードインストールを先に進めることができません。ただし、後述する対処法を試すことで問題を解決できる可能性があります。
「このツールではPCをアップグレードできません」エラーの解決策
メディア作成ツール(MCT)でこのエラーが表示された場合は、以下の対処法を順番に試してみてください。
- システム要件を確認する
- USBフラッシュドライブを使ってWindows 10をアップグレードする
- ISOファイルを使ってWindows 10をアップグレードする
- コマンドラインオプションでEnterprise版のISOを取得してアップグレードする
それでは、それぞれの解決策について詳しく見ていきましょう。
1. システム要件を確認する
まず、お使いのPCがWindows 10をインストールするための基本要件を満たしているかどうかを確認しましょう。デバイスがこれらの要件を満たしていない場合、Windows 10本来の快適な体験が得られない可能性があります。その場合は、新しいPCの購入も検討するとよいでしょう。
| 項目 | 要件 |
|---|---|
| プロセッサ: | 1GHz以上の互換性のあるプロセッサまたはSoC(System on a Chip) |
| メモリ(RAM): | 32ビット版は1GB、64ビット版は2GB |
| ストレージ: | 32GB以上のハードディスク |
| グラフィックカード: | WDDM 1.0ドライバーに対応したDirectX 9以降 |
| ディスプレイ: | 800×600以上の解像度 |
| インターネット接続: | 更新プログラムの実行や一部機能のダウンロード・利用にはインターネット接続が必要です。また、SモードのWindows 10 Pro / Pro Education / Education / Enterpriseでは、初期セットアップ(OOBE)時にMicrosoftアカウント(MSA)またはAzure Active Directory(AAD)アカウントとインターネット接続が必要です。Sモードからの切り替えにもインターネット接続が必要となります。 |
システムが最小要件を満たしているのにまだエラーが発生する場合は、次の解決策を試してください。
2. USBフラッシュドライブを使ってWindows 10をアップグレードする
MCTを使用して「現在PCにインストールされているWindowsの言語またはエディションは、このツールでサポートされていません」というメッセージが表示される場合は、アップグレード対象のWindows 10 PC、別のWindows 10 PC、あるいはLinuxやMacのコンピューター上で、起動可能なUSBインストールメディアを作成できます。
作成が完了したら、USBフラッシュドライブをアップグレードしたいデバイスに接続し、インストール手順をもう一度実行してください。今度はエラーが表示されずにプロセスが進むはずです。
3. ISOファイルを使ってWindows 10をアップグレードする
メディア作成ツール自体に問題がある場合や、2台目のPCを用意できない場合は、MicrosoftのサーバーからWindows 10のISOファイルを直接ダウンロードし、そのISOを使ってアップグレードインストールを行うことで、エラーに遭遇することなく作業を進められます。
4. コマンドラインオプションでEnterprise版をアップグレードする
Windows 10 Enterpriseエディションのユーザーがこの問題に直面した場合にも、回避策があります。MCTには特定のコマンドラインスイッチが用意されており、これを使うことでWindows 10 EnterpriseのISOを直接ダウンロードできます。ISOのダウンロードが完了したら、上記の解決策3の手順に従って、ISOを使ってPCにWindows 10 Enterpriseをアップグレードインストールしてください。
本記事がお役に立てば幸いです。
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