Windows 11/10でストライプボリュームを作成・管理する完全ガイド
Windowsにおけるストライプボリューム(Striped Volume)とは、複数の物理ハードディスク上の空き領域を組み合わせて、1つの大きなボリュームを作成する技術です。通常のスパンボリュームとは異なり、ストライプボリュームはデータを小さなブロック単位に分割し、すべてのディスクに同時に書き込むことで、負荷を各ディスクに分散させます。

ストライプボリュームの作成に使われる各ディスクの領域は同一サイズである必要があり、実際のボリュームサイズは、含まれる空き領域の中で最も小さいものによって決まります。構成できるのは2〜32台のハードディスクで、データは64KBのブロックに分割されて格納されます。
Windowsでストライプボリュームを作成する手順
- ディスクの管理コンソールを開きます。
- ストライプボリュームに含めたい空き領域を右クリックし、「新しいストライプ ボリューム」をクリックします。
- 「新しいストライプ ボリューム ウィザード」が表示されるので、「次へ」をクリックします。
- 「ディスクの選択」ページで、利用可能なディスクを選択し、「追加」をクリックしてストライプボリュームに加えます。
- 各ディスクに割り当てる容量を指定し、「次へ」をクリックします。
- 「ドライブ文字またはパスの割り当て」ページでは、デフォルトで次に利用可能なドライブ文字が割り当てられます。既存ボリューム上の空のNTFSフォルダーにマウントすることも可能です。設定後、「次へ」をクリックします。
- 「ボリュームのフォーマット」ページで、新しいボリュームのフォーマットオプションを選択します。なお、Windows 11/10/8/7/Vistaのディスクの管理スナップインでは、NTFS形式のみがサポートされています。「次へ」をクリックします。
- 概要ページで「完了」をクリックすると、ボリュームが作成されます。対象がベーシックディスクの場合、「この操作によりダイナミックディスクに変換される」という警告が表示されます。「はい」をクリックして変換と作成を実行しましょう。
ストライプボリュームを構成する物理ディスクは同一モデルである必要はありませんが、各ディスクに未使用の空き領域が存在している必要があります。また、一度作成したストライプボリュームのサイズを後から拡張することはできませんので注意してください。
ストライプボリュームのサイズを変更する方法
ストライプボリュームのサイズを変更したい場合は、以下の手順を順番に実行する必要があります。
- 既存のデータを必ずバックアップします。
- ディスクの管理を使用して、ストライプボリュームを削除します。
- ディスクの管理を使用して、より大きなサイズの新しいストライプボリュームを作成します。
- バックアップしておいたデータを新しいストライプボリュームに復元します。
ストライプボリュームが活躍するシーン
ストライプボリュームは、以下のような状況で特に高い効果を発揮します。
- 大規模なデータベースなどへの高速な読み取りアクセスが必要な場合。
- プログラムイメージ、DLL(ダイナミックリンクライブラリ)、ランタイムライブラリなどを高速にロードするために保存する場合。メモリマップドイメージを利用するOS環境では特に有効です。
- 外部ソースから非常に高速な転送レートでデータを収集する場合。特に非同期で収集を行う際に効果的です。
- 複数の独立したアプリケーションが同じストライプボリューム上のデータにアクセスする場合。OSが非同期マルチスレッドをサポートしていれば、ディスクの読み書き処理の負荷分散にも役立ちます。
ストライプボリュームは、スパンボリュームと比較してデータの読み書きが高速であるという大きなメリットがあります。その一方で、フォールトトレランス(耐障害性)を持たない点には注意が必要です。ディスクのいずれかに障害が発生すると、ボリューム全体のデータが失われる可能性があるため、定期的なバックアップを欠かさないことが重要です。
出典:Technet Magazine & Technet Library
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