Windows 10のPowerCFGコマンドでバッテリー駆動時のプロセッサ電源状態を変更する方法
プロセッサの電源状態(Processor Power State)は、電源オプションに含まれる機能の一つで、バッテリーの状態に応じてCPUをどの程度の割合で使用するかを決定します。設定には「最大のプロセッサの状態」と「最小のプロセッサの状態」の2種類があり、パフォーマンスよりもバッテリー持ちの良さを優先したい場合は、プロセッサの使用率を引き下げることで消費電力を抑えられます。
プロセッサの電源状態(Pステート)とは?

パフォーマンス状態は「Pステート」とも呼ばれ、プロセッサの周波数や電圧などを組み合わせた状態を指します。これにより、Windows 10は必要に応じてパフォーマンス要件に合わせた動作を実現できます。
ただし注意が必要なのは、最大プロセッサ状態を例えば50%に設定しても、プロセッサがクロック速度の50%で動作するわけではないという点です。WindowsはPステートの計算に使われる複数の要素のうち一部を調整するため、設定値を50%引き下げても、実際の動作への影響は30%程度にとどまる場合があります。
PowerCFGコマンドでバッテリー駆動時のプロセッサ電源状態を変更する
Pステートと電源状態の仕組みがわかったところで、Windows 10のpowercfgコマンドラインを使って素早く変更する方法を見ていきましょう。作業は管理者権限のコマンドプロンプトまたはPowerShellで行います。「ファイル名を指定して実行」(Win + R)に「cmd」と入力し、Ctrl + Shiftキーを押しながらEnterを押せば、管理者権限で開けます。
まず、以下のコマンドを入力して実行します。
powercfg /list
このコマンドで、PCに登録されているすべての電源プランが一覧表示されます。一般的には次の3つが表示されます。
- バランス(SCHEME_BALANCED)
- 省電力(SCHEME_MIN)
- 高パフォーマンス(SCHEME_MAX)
続いて、以下のコマンドを実行します。
電源接続時(AC)の設定を変更するコマンド
powercfg -setacvalueindex SCHEME_BALANCED SUB_PROCESSOR PROCTHROTTLEMIN X
バッテリー駆動時(DC)の設定を変更するコマンド
powercfg -setdcvalueindex SCHEME_BALANCED SUB_PROCESSOR PROCTHROTTLEMIN X
- 必要に応じて「SCHEME_BALANCED」を「SCHEME_MIN」または「SCHEME_MAX」に置き換えてください。
- 末尾の「X」には0〜100までの数値を入力します。

最大・最小のプロセッサ状態が表示されない場合の対処法
電源オプションの詳細設定に「最大のプロセッサの状態」「最小のプロセッサの状態」が表示されない場合は、以下のコマンドで項目を追加(表示)したり、削除(非表示)したりできます。
最大のプロセッサの状態を表示/非表示にする
powercfg -attributes SUB_PROCESSOR bc5038f7-23e0-4960-96da-33abaf5935ec -ATTRIB_HIDE
powercfg -attributes SUB_PROCESSOR bc5038f7-23e0-4960-96da-33abaf5935ec +ATTRIB_HIDE
最小のプロセッサの状態を表示/非表示にする
powercfg -attributes SUB_PROCESSOR 893dee8e-2bef-41e0-89c6-b55d0929964c -ATTRIB_HIDE
powercfg -attributes SUB_PROCESSOR 893dee8e-2bef-41e0-89c6-b55d0929964c +ATTRIB_HIDE
なお、これらの設定はAC電源接続時にも変更できますが、実用的な効果があるのは主にバッテリー駆動時です。モバイル作業中にバッテリー残量を長持ちさせたい場面で活用するとよいでしょう。
関連記事: Windows 10で隠された電源オプションを構成する方法もあわせてチェックしてみてください。

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