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WindowsパソコンでBIOSのPOSTエラーが出たときの直し方|ビープ音コード別の対処法を徹底解説

Windows 11/10搭載のパソコンを起動しても正常に立ち上がらず、BIOSの電源投入時自己診断(POST)のエラーコードが表示されることがあります。本記事では、この問題の原因と、自宅で試せる解決策を順番に詳しく解説します。

BIOS POSTエラーとは何か

POST(Power-On Self-Test)とは、パソコンの電源投入時にBIOS/UEFIがCPU・メモリ・ストレージなどの主要ハードウェアを自動的にチェックする仕組みです。この診断で異常が検出されると、画面にPOSTエラーコードが表示されるとともに、多くの場合スピーカーから1回以上のビープ音が鳴ります。POSTコードの一覧とその意味については、Oracleの公式サイトなどで確認できます。

POSTエラーが発生した場合は、以下の対処法を順不同で試してみてください。

  1. 新しく追加したハードウェアを取り外す
  2. ディスクやUSB機器を抜く
  3. 外付けデバイスをすべて切断する
  4. 電源ケーブルを再接続して点検する
  5. ビープ音コードを特定する
  6. ファンを確認する
  7. ケーブルの接続を確認する
  8. 拡張カードをすべて取り外す
  9. すべてのドライブを切断する
  10. メモリ(RAM)を取り外して確認する
  11. パソコンの電源を入れ直す(パワーサイクル)
  12. CPUを取り外して再装着する
  13. BIOSチップの緩みを確認する
  14. CMOSをクリアする
  15. BIOSを初期設定に戻す
  16. BIOSをアップデートする
  17. マザーボード・CPU・RAM・電源ユニットを交換する

注意:以下の作業の多くは、パソコン内部に触れるため、静電気対策や分解経験が必要です。自信がない場合は、無理をせずハードウェア技術者に相談することをおすすめします。

1. 新しく追加したハードウェアを取り外す

最近パソコンに新しいハードウェアを追加したのであれば、まずそれを取り外してください。取り外した後に正常に起動できるなら、原因は次のいずれかです。

  • 追加したハードウェアがパソコンと互換性がない
  • システム設定の変更が必要
  • 追加したハードウェア自体が不良品

2. ディスクやUSB機器を抜く

ドライブに入ったままのディスクやCD/DVDをすべて取り出します。iPod、USBメモリ、スマートフォンなどのUSB機器が接続されている場合も、すべて取り外しましょう。そのうえでパソコンを再起動し、変化があるか確認します。

3. 外付けデバイスをすべて切断する

デスクトップPCの場合、背面に接続された機器を電源ケーブル以外すべて取り外します。その状態で電源を入れ、通常どおりビープ音が鳴るかどうかを確認してください。一度もビープ音が鳴ったことがないパソコンなら、モニターだけは接続したままにして変化を観察します。

4. 電源ケーブルを再接続して点検する

電力が不足していたり、供給が断続的だったりすると、POSTエラーが発生することがあります。テーブルタップやUPS(無停電電源装置)経由ではなく、壁のコンセントに直接接続して試してみてください。延長コードを使わず、確実に通電しているコンセントを使うのがポイントです。

5. ビープ音コードを特定する

連続したビープ音が聞こえる場合は、その回数と長短のパターンから「ビープ音コード」を特定しましょう。各メーカーのビープコード一覧や、マザーボード・パソコンの取扱説明書に意味が記載されています。ビープコードは、どの部品が故障しているかを突き止める手がかりになります。該当するコードが見つからない場合は、次の項目へ進んでください。

6. ファンを確認する

パソコン内のすべてのファンが正常に回転しているか確認します。特にCPUクーラーのファンが停止していると、過熱やファン異常の検出によって起動が妨げられ、POSTエラーが発生します。ファンの羽根に埃が溜まって回転が阻害されていないかも併せて点検しましょう。

7. ケーブルの接続を確認する

すべてのケーブルがしっかりと差し込まれているか、一本ずつ強く押し込んで確認します。各ディスクドライブにはデータ用ケーブルと電源ケーブルの両方が接続されている必要があります。また、電源ユニットからマザーボードへの主電源ケーブル(24ピンなど)が必ず接続されていることも確認してください。マザーボードによっては、ファン用の補助電源ケーブルが必要な場合もあります。

8. 拡張カードをすべて取り外す

ここまでの対処で改善しない場合は、ライザーボード(搭載されている場合)とグラフィックボードなどの拡張カードをすべて取り外します。これで起動できるようになったら、カードを1枚ずつ戻していき、問題を起こしているカードを特定します。

9. すべてのドライブを切断する

ビープ音コードで原因を特定できない(またはビープ音が鳴らない)場合は、パソコンの電源を切り、IDE・SATA・SCSIなどのデータケーブルをマザーボードからすべて外します。そのうえで再度起動を試みてください。

これで不定期なPOSTエラーが解消されたり、代わりに明確なエラーメッセージが表示されたりする場合は、機器とケーブルを1台ずつ再接続し、原因となっているものを絞り込みます。

10. メモリ(RAM)を取り外して確認する

上記の作業をすべて行っても同じ問題が続く場合は、マザーボードからメモリを取り外して電源を入れてみます。ビープ音のパターンが変わる、あるいは今まで鳴らなかったのに鳴り始めるようであれば、メモリ関連のトラブルの可能性が高いです。メモリの着脱は必ず電源を切った状態で行ってください。

  • メモリを同じスロットに挿し直す
  • メモリが2本以上ある場合は1本だけ残して他を外し、順番に差し替えながら試す
  • 1本のメモリを各スロットに順番に挿して試す

1本以上のメモリを挿した状態で起動できるなら、不良のメモリモジュールが混ざっている可能性があります。不良品を特定して交換しましょう。また、あるスロットでは動作するのに別のスロットでは動作しない場合は、マザーボード側の故障が疑われます。動作するスロットを使い続けるか、マザーボードの交換を検討してください。

11. パソコンの電源を入れ直す(パワーサイクル)

電源ユニットやマザーボード起因の電源系トラブルの場合、素早く「電源オン→オフ→オン」と繰り返すことで復旧することがあります。パソコンの電源ランプが点灯・消灯することを確認しながら試してみてください。状況によっては起動に成功するケースがあります。

12. CPUを取り外して再装着する

CPUをソケットから一度取り外し、再度正しく装着し直すことで接触不良が解消されることがあります。その際は、CPUとヒートシンク(冷却フィン)の間に塗られたグリースも、新しいサーマルコンパウンド(熱伝導グリース)に塗り替えることをおすすめします。

13. BIOSチップの緩みを確認する

マザーボードに着脱式のBIOSチップが搭載されている場合、長年の熱膨張によってチップが緩み、不定期なPOSTエラーの原因になることがあります。BIOSチップを軽く押し込んで、緩んでいないか確認してください。

14. CMOSをクリアする

CMOSをクリアすると、BIOSの設定情報がリセットされ、誤った設定による起動トラブルが解消されることがあります。手順は以下のとおりです。

  • パソコンに接続された周辺機器をすべてオフにする
  • AC電源から電源コードを抜く
  • パソコンのカバーを開ける
  • マザーボード上のコイン型電池(CMOSバッテリー)を探す。水平・垂直の電池ホルダーに入っているか、配線でオンボードヘッダーに接続されている場合がある

電池がホルダーに入っている場合は、電池の+と-の向きを控えてから、中程度の大きさの平頭(マイナス)ドライバーでそっとこじって取り外します。配線で接続されているタイプの場合は、オンボードヘッダーから配線を外します。

  • 1時間ほど待ってから電池を元に戻す
  • パソコンのカバーを閉める
  • 電源コードとすべての機器を再接続する

その後パソコンを起動し、POSTエラーが発生しなくなったか確認します。

15. BIOSを初期設定に戻す

BIOS設定画面に入れる場合は、設定をデフォルト(初期値)に戻してから保存・再起動し、問題が解消するか確認してください。CMOSクリアでも同様の効果が得られます。

16. BIOSをアップデートする

BIOSやファームウェアの更新で問題が修正されるケースもあります。デスクトップが起動できない状態でも、動作する別のパソコンで起動可能なUSBメモリを作成し、それを使ってトラブルの起きているPCを起動すれば、BIOSを手動で更新できます。

更新が完了したら、問題が解消したかどうかを確認しましょう。

17. マザーボード・CPU・RAM・電源ユニットを交換する

ここまでの対処をすべて試しても改善しない場合は、マザーボード、電源ユニット(PSU)、CPU、またはメモリのいずれかに物理的な故障が発生している可能性が高いです。該当部品を交換するか、修理業者に依頼しましょう。動作が確認できている別のパソコンから部品を借りて差し替える方法も有効です。交換の順序は、マザーボード→RAM→CPU→PSUの順に行うのがおすすめです。

本記事で紹介したトラブルシューティングが、皆さんの問題解決に役立てば幸いです。

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