Windows 11/10でCOMサロゲートのCPU・ディスク使用率が高くなる問題を解決する方法
Component Object Model(COM)は、2つのプロセスやアプリケーション間の通信を可能にする仕組みです。開発者は「COMオブジェクト」と呼ばれるオブジェクトを作成でき、これによりユーザーは他のアプリケーションへ機能を組み込んで拡張することができます。たとえば、画像や動画などのファイルからサムネイルを生成する処理も、このCOMオブジェクトによって担われています。
しかし、COMには一つ弱点があります。COMオブジェクトがクラッシュすると、それをホストしているプロセスも一緒にクラッシュしてしまうのです。最悪の場合、1つのCOMオブジェクトのクラッシュがWindowsプロセス全体を巻き込むこともあります。
この問題を解決するため、Microsoftは「COMサロゲート(COM Surrogate)」というプロセスを導入しました。このプロセスは、COMオブジェクトを要求元のプロセスとは別の場所で実行します。万が一COMオブジェクトがクラッシュしても、影響を受けるのはそのCOMオブジェクトに紐づくCOMサロゲートプロセスだけであり、元のホストプロセスは保護されたままです。
ただし、複数のCOMサロゲートプロセスが同時に実行されると、CPU使用率が異常に高くなる原因となることがあります。ここでは、その対処法を詳しく紹介します。
COMサロゲートのCPU・ディスク使用率が高いときの対処法
COMサロゲートプロセス自体は多くの場合に必要不可欠なものですが、複数のインスタンスが同時に動作すると、CPUやディスクの使用率が急上昇し、PC全体の動作が遅くなることがあります。まずは以下の4つの方法を順番に試してみてください。
- ウイルス対策ソフトでフルスキャンを実行する
- SFCツールを実行する
- DISMツールを実行する
- クリーンブート状態でトラブルシューティングを行う
なお、COMサロゲートはさまざまなプログラム拡張機能を実行するために設計された正規のプロセスですが、一部のマルウェアは検出を逃れるために、あえて「COM Surrogate」というプロセス名を装うことがあります。そのため、まずウイルス感染の有無を確認することが重要です。
1. ウイルス対策ソフトでフルスキャンを実行する
怪しいポップアップが頻繁に表示される場合や、ログイン情報を繰り返し求められる場合は注意が必要です。何の目的でパスワードを要求しているのか判断できないからです。不測の事態を避けるため、PC全体の徹底スキャンを実行しましょう。Windows Defenderであれば十分対応できます。Windows 10/11に標準搭載されているマルウェア対策・ウイルス対策ソフトであり、日常的な保護において高い性能を発揮します。
関連記事:Service Host: Local System のCPU・ディスク使用率が高い場合の対処法
2. SFC(システムファイルチェッカー)を実行する
システムファイルチェッカー(SFC)は、破損或いは欠損したシステムファイルを自動的に検出し、正常なコピーと置き換えてくれる、コマンドプロンプトから手軽に使える公式ユーティリティです。管理者権限でコマンドプロンプトを開き、「sfc /scannow」コマンドを実行すれば、スキャンと修復が自動的に行われます。
3. DISMツールを実行する
展開イメージのサービスと管理(DISM)ツールは、Windowsに標準で組み込まれている修復ツールで、PCの非表示の回復イメージに関連する一般的な問題を修正できます。また、Windowsの.wimストア内に潜む潜在的な問題をスキャンして修復し、システムファイルへの悪影響を未然に防ぐことも可能です。SFCで問題が解決しない場合は、DISMを先に実行してから再度SFCを試すのが効果的です。
4. クリーンブート状態でトラブルシューティングを行う
PCの起動時に原因不明のエラーが発生する場合は、クリーンブート状態でのトラブルシューティングを検討しましょう。クリーンブートでは、最小限のドライバーとスタートアッププログラムのみでWindowsを起動するため、パフォーマンス低下の原因となっているサードパーティ製ソフトウェアを特定しやすくなります。msconfigコマンドでシステム構成画面を開き、設定を変更して問題の切り分けを行いましょう。
上記の方法で、COMサロゲートによる高いCPU・ディスク使用率の問題が解決できるはずです。
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