Windows 11/10でドライバー署名の強制を無効にする3つの方法
「Windowsにはデジタル署名されたドライバーが必要です」というメッセージが表示された場合、この記事では、Windows 11/10/8/7において、詳細スタートアップオプションまたはコマンドプロンプト(CMD)を使ってドライバー署名の強制を無効化する方法を詳しく解説します。
ドライバー署名(Driver Signing)とは、ドライバーパッケージにデジタル署名を関連付ける仕組みのことです。Windowsのデバイスインストールでは、このデジタル署名を使ってドライバーパッケージの整合性を検証し、ドライバーを提供しているベンダーの身元を確認しています。
通常、Windows UpdateやPCメーカー(OEM)、サードパーティ製のドライバーダウンロードソフトなどからインストールするドライバーは、デジタル署名によってMicrosoftの認証を受けている必要があります。これは、ドライバーの発行元とその関連情報を証明する電子的なセキュリティマークです。Microsoftの認証を受けていないドライバーは、32ビット・64ビットどちらのシステムでも実行できません。この仕組みが「ドライバー署名の強制(driver signature enforcement)」と呼ばれるものです。
Windows 11/10は、Dev Portalによってデジタル署名されたカーネルモードドライバーのみを読み込みます。ただし、この変更の対象となるのは、Secure Bootが有効な状態で新規インストールされたOSのみです。アップグレードではなくクリーンインストールした環境では、Microsoftによって署名されたドライバーが必須となります。
ときどき「Windowsにはデジタル署名されたドライバーが必要です」というメッセージが表示されることがあります。どうしても署名なしのドライバーをインストールしたい場合は、ドライバー署名の強制を無効にすることも可能です。以下、その具体的な手順を見ていきましょう。
Windows 11/10でドライバー署名の強制を無効にする方法
利用できる方法は主に3つあります。
- 高度なブートメニュー(詳細ブートオプション)を使う
- デバイスドライバーの署名チェックを無効にする
- テスト署名モードを有効にする
1. 高度なブートメニューを使用する
Windowsの「再起動」を選択する際に、Shiftキーを押しながらクリックします。すると、コンピューターは詳細オプション画面付きで再起動します。表示されたオプションの一覧から「トラブルシューティング」を選択してください。

次に「詳細オプション」を選択し、「スタートアップ設定」をクリックします。

続いて、「再起動」ボタンを選択して、スタートアップ設定画面からPCを再起動します。

再起動すると以下のような画面が表示されます。キーボードの7キーを押して「ドライバー署名の強制を無効にする」オプションを有効にしましょう。

これで完了です。PCはドライバー署名の強制が無効になった状態で再起動し、署名されていないドライバーをインストールできるようになります。
なお、この方法による変更は一時的なものです。次回コンピューターを再起動すると、ドライバー署名の強制は自動的に元の状態(有効)へ戻ります。
2. デバイスドライバーの署名チェックを無効にする
コマンドプロンプトを管理者として実行し、以下のコマンドを入力して実行します。
bcdedit.exe /set nointegritychecks on

これにより、デバイス上のドライバー署名の強制が自動的に無効になります。
この機能を再度有効に戻したい場合は、管理者権限で開いたコマンドプロンプトで以下のコマンドを実行してください。
bcdedit.exe /set nointegritychecks off
なお、この操作を行うためには、あらかじめSecure Bootポリシーを無効にしておく必要があります。
テストモードを終了したい場合は、以下のコマンドを実行します。
bcdedit /set testsigning off
お役に立てば幸いです。
3. テスト署名モードを有効にする
このオプションを有効にすると、自分でテストモードを解除するまで、ドライバー署名の強制機能は無効のまま維持されます。有効にするには、まず管理者権限でコマンドプロンプトを開きます。検索ボックスに「CMD」と入力し、「コマンドプロンプト」を右クリックして「管理者として実行」を選択してください。
次に、コマンドプロンプトのウィンドウに以下のコマンドを入力してEnterキーを押します。
bcdedit /set testsigning on

ここで「この値はセキュア ブート ポリシーによって保護されています(The value is protected by Secure Boot policy)」というメッセージが表示された場合は、コンピューターのUEFIファームウェアでSecure Bootが有効になっていることを意味します。
テスト署名モードを有効にするには、UEFIファームウェア設定でSecure Bootを無効に切り替えてください。

その後、コンピューターを再起動してテストモードに入ります。画面の右下に「テストモード」の透かし(ウォーターマーク)が表示されていれば成功です。この状態では、署名されていないドライバーや未検証のドライバーをインストールしても制限されません。
以上で作業は完了です!
最後に一点だけ注意点があります。ドライバー署名は、あなたのシステムを悪意のあるドライバーから守るための重要なセキュリティ機能です。必要な作業が終わったら、できるだけ早くこの機能を再度有効に戻すことをおすすめします。
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