Windows 10でシンボリックリンク(Symlink)を作成する方法【GUIツール&コマンド両対応】
シンボリックリンク(Symlink)は、Windowsに搭載されているあまり知られていないものの、非常に便利な機能の一つです。Windowsで作成するショートカットのようなものと考えることができますが、通常のショートカットよりもはるかに強力で実用的です。この記事では、シンボリックリンクの仕組みと、Windows 10で簡単に作成する方法を解説します。
シンボリックリンクとは?
ファイルやフォルダのショートカットを作成する場合、それは単にそのファイルやフォルダを指し示すだけのものです。一方、シンボリックリンクは単なるショートカット以上の存在です。実際のファイルやフォルダへリンクする、仮想的なファイルやフォルダとして機能します。
ファイルのシンボリックリンクを作成すると、バックグラウンドでは実ファイルへリダイレクトしているにもかかわらず、あたかも本物のファイルであるかのように表示されます。ファイルだけでなく、フォルダのシンボリックリンクも作成できます。簡単に言えば、シンボリックリンクとは、別のファイルやフォルダへのパスであることをOSに伝えるためのテキスト文字列にすぎません。
たとえば、インストールしたクラウドサービスアプリの多くは、独自のフォルダ内にあるファイルやフォルダしか同期できません。しかし、別のドライブにあるフォルダをクラウドストレージと同期したいケースもあるでしょう。
ただし、フォルダを本来の場所から移動させたくない、あるいはコピーを作成したくない場合もあります。そのようなときは、クラウドサービスのフォルダ内にシンボリックリンクを作成するだけで、実際のフォルダを移動やコピーすることなく、ターゲットフォルダの内容を同期できます。
シンボリックリンクは、実フォルダへのパスとして機能する仮想フォルダにすぎないため、ディスク容量を消費する心配もありません。
Link Shell Extensionを使ってシンボリックリンクを作成する
コマンドプロンプトでの操作が面倒だと感じる方には、右クリックのコンテキストメニューから既存のファイルやディレクトリへのシンボリックリンクを作成できるツールの利用がおすすめです。「Link Shell Extension」は、リンクを作成したいフォルダを右クリックするだけで、ハードリンクやシンボリックリンクを作成できるツールです。
インストール時にはいくつかの警告が表示されることがあります。安全にダウンロードできないという警告や、Windows Defenderから「署名されていない」と指摘される場合があります。
このツールは安全であることをお伝えしておきます。そのままインストールを進めてください。なお、インストール中にexplorer.exeが再起動されるため、重要なデータはあらかじめバックアップしておきましょう。
LSEのインストールが完了したら、シンボリックリンクを作成したい対象のファイルやフォルダを右クリックし、「Pick Link Source(リンクソースを選択)」をクリックします。
次に、シンボリックリンクを配置したいフォルダに移動し、右クリックして「Drop As -> Symbolic Link(シンボリックリンクとしてドロップ)」を選択します。
Mklinkコマンドでシンボリックリンクを作成する
注:ここではWindows 10での手順を紹介していますが、紹介するコマンドはWindows Vista以降で使用可能です。
Windowsでシンボリックリンクを作成するのは、mklinkコマンドを使えば非常に簡単です。まず、Win + Xを押し、「コマンドプロンプト(管理者)」を選択して管理者権限でコマンドプロンプトを開きます。
コマンドプロンプトが開いたら、以下のコマンド形式でファイルのシンボリックリンクを作成します。
mklink リンク ターゲット
この例では、FドライブにあるテキストファイルのシンボリックリンクをEドライブに作成したいので、コマンドは次のようになります。
mklink "E:\Path\Symlink_File.txt" "F:\Real_File.txt"
コマンドで最初に指定するパスは、シンボリックリンクを作成する場所です。このパスは「リンク(Link)」と呼ばれます。2番目のパスはディスク上の実際のファイルのパスで、「ターゲット(Target)」と呼ばれます。
シンボリックリンクが作成されると、エクスプローラーでは次のように表示されます。アイコンは通常のショートカットとよく似ていますが、これはシンボリックリンクです。
個別のファイルだけでなく、ディレクトリ全体のシンボリックリンクも作成できます。その場合は、以下のコマンドを使用します。スイッチ/Dを付けることで、フォルダへのリンクが作成できます。
mklink /D "E:\Path\Symlink_Books" "F:\Books"
コマンドを実行すると、ターゲットディレクトリのシンボリックリンクが作成されます。このリンクを経由して、実際のフォルダ内のすべてのファイルやフォルダにアクセスできます。不要になった場合は、シンボリックリンクを他のファイルやフォルダと同じように削除できます。リンクを選択してキーボードのDeleteキーを押すだけで完了です。
これで作業は完了です!Windows 10でさらに深いカスタマイズを行いたい場合は、便利なレジストリハックのまとめ記事も参考にしてください。また、ファイルの一括リネームの方法や、Windows 10でMac風のホットコーナーを実現する方法もあわせてチェックしてみてください。
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