Windows 10でChromium OSを実行する方法|VMware+CloudReadyによる導入手順
Chrome OSの評価が高まる今、Windows 10でも試せる
Chrome OSは、優れたデスクトップOSとして急速に評価を高めています。かつてはクラウドやGoogleサービスへの依存が理由で敬遠されがちでしたが、現在ではAndroidアプリやLinuxアプリのインストールに対応し、クラウドゲームサービス経由で最新のPCゲームを遊ぶことさえ可能です。開発や個人的な検証のためにWindows 10上でChrome OSを試してみたい場合は、そのオープンソース版である「Chromium OS」を利用するのがおすすめです。
PC向けに設計されたChromium OSディストリビューション「CloudReady」は、VMware用のイメージファイルとして提供されており、VMware自体もWindows向けに入手できます。Windows上のVMwareにCloudReadyをインストールすれば、Google固有のアプリや機能を除くChrome OSのほぼすべての機能を体験できます。ただし重要な点として、CloudReadyではPlayストアのアプリを実行できないことに注意してください。
以下、Windows 10上でChromium OSを動かす具体的な手順を解説します。
ステップ1:必要なファイルをダウンロードする
まず、CloudReadyのOVAファイルをダウンロードします。これはVMware用の仮想マシンイメージで、VMware本体も併せてダウンロードが必要です。仮想マシンを1台だけ実行できる軽量版「VMware Workstation 15 Player」を公式サイトから入手しましょう。
OVAファイルのダウンロードとVMwareのインストールが完了したら、両者を連携させる作業に移ります。
ステップ2:CloudReadyをVMwareにインポートする
VMwareを起動し、画面右側の「Open a Virtual Machine(仮想マシンを開く)」をクリックします。ダウンロードしたCloudReadyのOVAファイルを見つけて選択してください。
新しいウィンドウが表示されたら、仮想マシンに任意の名前を付け、データの保存先となるストレージパスを指定します。準備ができたら「Import(インポート)」をクリックし、処理が完了するまで待ちましょう。
インポートが終わると、VMwareのメイン画面に新しいChromium OS仮想マシンが表示されます。ダブルクリックしてマシンを起動し、CloudReady/VMware内の指示に従って初期セットアップを行ってください。
これで、あなただけのChrome OS仮想マシンの完成です。ただし、最初につまずきやすいポイントがいくつかあるため、次のセクションでサウンドとネットワーク接続に関するトラブル対処法を紹介します。
CloudReady実行時に知っておきたいポイント
マウス制御をWindows側に戻すショートカット
最も重要なショートカットはこれです。仮想マシン内で操作中に、マウスを再びWindows側で使いたくなったら、Ctrl + Altキーを押してください。このショートカットを知らないままフルスクリーンモードに入ると、マウスが取り戻せず操作不能に陥る恐れがあります。
インターネットに接続できない場合
筆者も最初、仮想マシンをオンラインにする際に問題に遭遇しました。原因は、仮想ネットワークアダプタがPC上の誤ったネットワークアダプタにブリッジしていたことでした。修正するには、VMwareウィンドウ左上の「Player」メニューから「Manage(管理)」→「Virtual Machine Settings(仮想マシン設定)」を開きます。
「Hardware(ハードウェア)」タブで「Network Adapter(ネットワークアダプタ)」をクリックし、「Configure Adapters(アダプタの構成)」を選択します。ここで、インターネット接続に直接関係のないアダプタ(仮想アダプタなど)をすべてオフに切り替えてください。
サウンドカードが認識されない場合
また、Chromium OS仮想マシンがサウンドカードに自動的に接続しないケースも確認しました。同じ設定画面の左側ペインにあるデバイス一覧に「Sound Card(サウンドカード)」が表示されているか確認しましょう。表示されていない場合は、「Add(追加)」をクリックして「Sound Card」を選択し、「Auto-Detect(自動検出)」を指定します(「Specify host sound card」オプションを使えば、特定のサウンドカードを直接選択することも可能です)。設定が完了したら「OK」をクリックします。
まとめ
以上が、Windows 10上で独自のChromium OS環境を構築する方法です。なお、CloudReadyの開発元だったNeverwareはGoogleに買収されており、現在は後継版「ChromeOS Flex」が無償提供されています。古いPCをChromebook化したい場合にも活用できるので、あわせてチェックしておくとよいでしょう。
Chromium OS内の「Settings(設定)」→「About CloudReady」から定期的にアップデートを確認し、常に最新の状態を保つことを忘れずに。それでは、快適なChromium OSライフをお楽しみください!
-
MacでWindowsを使う方法|Parallels・Boot Campなど5つの手段を徹底比較
Macは安全性と快適な操作性で知られています。しかし、「Windows専用のソフトウェアを使いたいから」という理由で、Windowsからの乗り換えをためらっている方も多いのではないでしょうか。 実は、その心配は不要です。仮想マシン(Virtual Machine)などの仕組みを活用すれば、1台のMac上でmacOSとWindowsの両方を利用することができます。再起動なしにOSを切り替えられる方法もあれば、ネイティブ性能でWindowsを動かせる方法もあります。 この記事では、MacでWindowsを実行する代表的な5つの方法(Parallels Desktop、VMware Fusion、B
-
Windows 11でAndroidアプリを実行する方法|Amazon Appstoreの導入手順とサイドロード術
Windows 11のPCでもAndroidアプリが使えたら便利だと思いませんか?その夢はついに現実になりました。Windows 11では、サードパーティ製ソフトやエミュレーターを別途用意しなくても、Androidアプリを簡単に実行できます。鍵となるのが「Amazon Appstore」。Microsoft Storeからインストールすれば、厳選されたカタログの中からお気に入りのアプリやゲームを閲覧・インストールできるようになります。ただし注意点として、この機能はリリース当初、米国でのみサポートされていました。 スマートフォンだけでなくWindows PCでもアプリを活用したい——これは多く