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「Microsoftマネージドデスクトップ」が実現すること・しないこと――Windows 10サブスクリプション化の真実

「Microsoftマネージドデスクトップ」が実現すること・しないこと――Windows 10サブスクリプション化の真実

Microsoftが「Microsoftマネージドデスクトップ(Microsoft Managed Desktop)」と呼ばれる新サービスを計画していることが明らかになりました。その基本的な構想は、Windows 10搭載マシンをサブスクリプション(月額課金)形式で提供するというものです。

このニュースが流れると、ネット上では「MicrosoftがついにWindows 10を月額制にするのか」という不安をあおる報道が相次ぎました。しかし、安心してください。これは一般ユーザーのOSを有料サブスクリプション化する動きではありません。企業向けにより良いサービスを提供するための、新しいビジネスの試みなのです。

では、この「Microsoftマネージドデスクトップ」とは一体何なのでしょうか。ジャーナリストのMary Jo Foley氏が関係者への取材をもとにこのサービスの実態を解説しており、ここではその内容を整理してみましょう。

サービスの内容:企業向けの「Desktop as a Service」

「Microsoftマネージドデスクトップ」が実現すること・しないこと――Windows 10サブスクリプション化の真実

企業にとってWindowsの大きな悩みの種といえば、やはりアップデートです。問題のあるアップデートを適用してしまえば、PCがクラッシュして業務が止まり、取引に支障をきたしかねません。また、独自開発の業務用ソフトを使用している場合、不用意なWindows Updateによってソフトが正常に動作しなくなるリスクもあります。標準設定のままアップデートを続けることは、企業にとってリスクを伴う行為なのです。

Microsoftマネージドデスクトップは、この課題へのソリューションとして生まれました。企業はMicrosoftからWindows 10搭載端末をリースし、Microsoft側がその企業のニーズに合わせて環境を調整します。設定やシステムは企業の要望に合わせてカスタマイズされ、配信されるアップデートも、それぞれの端末や環境に適したものになります。

これは「Desktop as a Service(DaaS/デスクトップ・アズ・ア・サービス)」と呼ばれるビジネスモデルへの、Microsoftの最新の一手です。デスクトップ環境を月額料金で提供し、その対価として、誰もが使う画一的な製品ではなく、利用者のニーズに合わせて運用されるOSサービスを届けるという考え方です。

サービスでないもの:一般ユーザーへの課金ではない

「Microsoftマネージドデスクトップ」が実現すること・しないこと――Windows 10サブスクリプション化の真実

ここまで見てくると、「Windows 10の有料化」を煽るセンセーショナルな報道がどこから生まれたのかがわかります。切り取り方次第では、「Microsoftが既存ユーザーの財布に手を伸ばし始めた」という印象を与えられるからです。

しかし幸いなことに(今のところは!)、この動きは自社のビジネスに合わせたカスタムWindows環境を求める企業だけが対象です。つまり、一般ユーザーが引き続きWindows 10を使い続けるために追加料金を払う必要はありませんし、Microsoftに自分のPCの設定を勝手にいじられたり、利用傾向を監視されたりすることもありません。実際、何もする必要はないのです――この新しいサービスに関心を持つ事業者である場合を除いては。

将来はどうなる?サブスクリプション化の可能性

「Microsoftマネージドデスクトップ」が実現すること・しないこと――Windows 10サブスクリプション化の真実

Microsoftマネージドデスクトップが個人消費者向けではないことは明らかです。それでも、この方向性が将来的にコンシューマー向けサービスにつながる可能性はゼロではありません。では、Windows 10が全員対象の有料サブスクリプションになる可能性はどれくらいあるのでしょうか。

まず、Windows 10にはすでに収益化の仕組みが組み込まれています。クリーンインストール直後のスタートメニューを開けば、プリインストールされたゲームや追加アプリの広告が並んでいるのがわかるでしょう。つまりMicrosoftは、無償アップグレードしたユーザーからも、OSインストール後に収益を得られる仕組みをすでに持っているのです。

一方で、Microsoftが製品のサブスクリプション化に臆病でないことも周知の事実です。従来のOfficeソフトウェアを置き換えるために登場したOffice 365(現在のMicrosoft 365)は、まさにその代表例です。「Windows 11はリリースしない」という方針を貫くなら、将来的にWindows 10ユーザーベースから追加収益を得る手段として、サブスクリプションサービスの導入は十分にあり得るシナリオだと言えるでしょう。

まとめ:現時点では企業向けサービス

「MicrosoftがWindows 10の月額課金を導入する」と報じるサイトもありますが、実際にはMicrosoftマネージドデスクトップは、企業が必要とするオーダーメイドのサービスを提供するための計画です。Windows 10がすぐにサブスクリプション型のDaaSになるわけではありません。ただし、MicrosoftのOS戦略における将来の方向性を示す前兆である可能性は十分にあります。

あなたはどう思いますか?Windows 10が月額サブスクリプション制を採用することはあると思いますか?もし導入されるなら、どこまで進むのでしょうか。追加機能やサービスのアンロックにとどまるのか、それともOS全体が支払いと紐づくことになるのか。ぜひコメントで意見をお聞かせください。

画像クレジット:Samsung Galaxy TabPro S

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