ついに登場!マイクロソフトがWindows 10に「タイムライン」機能を正式搭載
何度も延期を重ねてきたタイムライン(Timeline)機能が、ついに最新のWindows 10 Insider Previewビルド17063で登場しました。今回のビルドには、この機能以外にも数多くの新機能や改善が含まれています。
タイムラインとは?
タイムラインは、2018年4月に予定されているWindows 10大型アップデートの目玉機能の一つと位置づけられています。過去の作業履歴をさかのぼり、当時使用していたアプリを開くことができるのが特徴です。
この機能最大の魅力は、Microsoftアカウントに紐付いたすべてのデバイスから、前回中断した場所から作業を再開できる点にあります。他のWindows 10 PCはもちろん、iOSやAndroidデバイスにも対応しています。
タスクビューとの統合
マイクロソフトは賢明な判断として、タイムラインとタスクビュー(Task View)を統合しました。新しいビルドでは、改良されたタスクビューボタンをクリックするか、キーボードショートカット「Win + Tab」を押すことで、現在開いているアプリの一覧とともに、日ごとに整理された過去のアクティビティのタイムラインが表示されます。
各アクティビティはアプリのサムネイルとして表示され、「特定の時刻に特定のアプリで作業していた具体的なコンテンツ」という組み合わせで記録されます。アクティビティの中身は、Webページ、アプリ内コンテンツ、特定のドキュメント、アプリ内の個別タスクなど多岐にわたります。アクティビティをクリックすると、Windowsが即座に該当アプリを起動し、最後に作業していた箇所まで移動してくれます。

Microsoft GraphとCortanaによるバックエンド
お察しの通り、これらの仕組みはMicrosoft GraphとAzureクラウド上の機械学習によって支えられています。さらに、Windows 10のデジタルアシスタントであるCortanaがユーザーとクラウドの仲介役を担い、Graphデータに積極的にアクセスすることで、対応デバイス全体で作業の続きを提案・表示してくれます。
すべてのアクティビティはMicrosoftアカウントに紐付けられクラウドに保存されるため、データは永続化されます。PCをシャットダウンしても、別のデバイスへ切り替えても、作業履歴が失われることはありません。
例えば、デスクトップPCでドキュメントを編集していて、出張先でノートPCに切り替えた場合、Cortanaが「作業を再開しますか?」と提案してくれることがあります。もちろん、タイムラインから直接そのアクティビティにアクセスすることも可能です。

オフにしたい場合
Windowsの多くの機能と同様に、この機能を使いたくない場合は、設定アプリから簡単に無効化できます。

対応アプリの現状
タイムライン機能は優れていますが、すべてのアプリでインストール直後から「そのまま動作する」わけではない点には注意が必要です。執筆時点では、Edge、マップ、マネー、スポーツ、天気、Word、Excel、PowerPoint、OneNoteといったマイクロソフト純正アプリの大半は、タイムラインと良好に連携します。
一方、サードパーティ製アプリを対応させるには、開発者がMicrosoft Graphを活用して明示的にサポートを実装する必要があります。
過去の実績を考えると、この要件はマイクロソフトにとって決して楽観できる状況ではありません。とはいえ、開発者の負担を軽減するため、マイクロソフトはタイムライン機能の統合・活用方法に関するガイドラインを公開済みです。これらのガイドラインは、既存アプリの更新、新規アプリの開発、あるいはDesktop Bridge(Project Centennial)を利用した既存デスクトップアプリのMicrosoft Storeへの移植を検討している開発者にとって、確実に役立つはずです。
まとめ
マイクロソフトは、デバイス間のエクスペリエンスを可能な限りシームレスにすることに力を注いでおり、タイムラインはその目標に一歩近づける施策といえるでしょう。AndroidやiOSを含むあらゆるデバイスで動作するため、複数デバイスを使い分け、作業の再開が頻繁に必要なパワーユーザーにとっては特に便利な機能です。ただし、開発者が手動で対応を追加しなくても、すべてのアプリで自動的に動作する仕組みであれば、さらに優れたものになったはずです。
言うまでもなく、タイムラインには大きな可能性があり、日常的にWindowsを使用するユーザーにとって非常に有用な機能です。しかし、開発者が積極的にタイムラインへ対応しない限り、一部のアプリしか活用できない「見た目だけの華やかな機能」にとどまってしまうかもしれません。
さて、あなたは新しいWindows 10のタイムライン機能をどう思いますか?実際に使ってみたいと思いますか?ぜひ下のコメント欄でご意見をお聞かせください。
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