Windows 10のISOイメージをMicrosoft公式から直接ダウンロードする裏技

Windows 10をクリーンインストールしたい、あるいは既存のPCをアップグレードしたい場合、通常はMicrosoftが提供する「メディア作成ツール(Media Creation Tool)」を使ってダウンロードを行います。このツールは必要なファイルのダウンロードに最適化されており、起動可能なUSBメモリやDVDの作成、PCのアップグレード、さらには将来の備えとしてWindows 10のISOファイルを作成することも可能です。
しかし、このツールには一つ大きな弱点があります。それは「一時停止・再開機能に対応していない」という点です。約3GBにも及ぶ巨大なファイルを一度にダウンロードし切らなければならないため、通信速度が遅い環境の方にとっては大きな負担となります。
もしWindows 10のISOファイルを直接ダウンロードできれば、必要に応じて一時停止や再開を自由に行え、ファイルを分割してダウンロードすることも可能です。MicrosoftはISOへの直接リンクを公式には公開していませんが、サーバーをうまく騙すことで直接ダウンロードリンクを取得できます。本記事では、その具体的な手順を詳しく解説します。
注意:この記事では、お使いのPCにWindowsがインストールされていることを前提としています。
Windows 10 ISOを直接ダウンロードできる仕組み
Windows 10のISOをダウンロードしようとすると、Microsoftのサーバーは自動的にブラウザとOSの情報を検出します。Windows 7以降を使用していることが検知されると、自動的にメディア作成ツールのダウンロードページへリダイレクトされてしまうのです。
つまり、ISOを直接ダウンロードするための鍵は、「自分はWindows 7以降を使っていない」とMicrosoftのサーバーに思い込ませることにあります。そこで活躍するのが、ブラウザのUser Agent(ユーザーエージェント)を偽装するテクニックです。
準備:Chrome拡張機能「User Agent Switcher」を導入する
まず、Chromeブラウザに「User Agent Switcher for Chrome」という拡張機能をインストールして有効化します。インストール方法は、他の一般的なChrome拡張機能とまったく同じです。

拡張機能をインストールしたら、ツールバーのアイコンをクリックし、「Windows Phone」を選択します。User AgentはiOSやAndroidも選択できますが、実際に試したところ、Windows Phoneが最も安定して動作しました。他のUser Agentを使用した場合、Microsoftのサイトにアクセスしても真っ白なページが表示されるだけでした。

表示された選択肢の中から「Windows Phone 8」を選びます。この操作により、ブラウザのUser Agentが即座に偽装されます。

ISOダウンロードページにアクセスする
次に、Windows 10 ISOダウンロード用の特別ページへアクセスします。なお、User Agent偽装をしていない通常のブラウザ(Windows 7以降)でアクセスした場合、URLは自動的に別ページへリダイレクトされるので注意してください。
このURLにアクセスすると、「Windows 10 のディスク イメージ(ISO ファイル)をダウンロードする」ページが表示されます。ページを下にスクロールし、ドロップダウンメニューから「Windows 10」を選択して「確認」ボタンをクリックします。HomeエディションかProエディションかを選ぶ必要はありません。ダウンロードリンクは両エディション共通で利用できます。

リクエストの検証が完了すると、言語の選択画面が表示されます。ドロップダウンメニューから希望の言語を選び、「確認」ボタンをクリックしてください。筆者の場合は「English International」を選択しました。

ここまでの手順を完了すると、32ビット版と64ビット版それぞれの直接ダウンロードリンクが表示されます。必要な方をクリックすれば、すぐにダウンロードが開始されます。

ダウンロードリンクの有効期限に注意
一点だけ重要な注意点があります。発行されるダウンロードリンクの有効期限は24時間しかありません。必ず期限内にダウンロードを完了させてください。ただし、何らかのダウンロードマネージャーを使用している場合は、ダウンロードリンクを差し替えることで、24時間経過後でもダウンロードを再開できる可能性があります(こちらは未検証です)。
また、デスクトップ版Windows以外のOS(LinuxやmacOSなど)を使用している場合、あるいはWindows上でLinux仮想マシンを動かしている場合は、User Agentの偽装は一切不要です。そのまま上記のダウンロードページのURLにアクセスすれば、ISOファイルを直接ダウンロードできます。
この方法でMicrosoftからWindows 10 ISOを直接ダウンロードしてみた感想や体験談があれば、ぜひコメント欄で共有してください。
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