Sismics Readerで自前のRSSフィードサーバーを構築する方法
かつて多くのユーザーに愛用されていたGoogleリーダーは、すでにサービスを終えています。現在ではGoogleリーダーの代替となるWebベースのRSSリーダーが数多く存在しますが、本記事では少し視点を変えて、「自分専用のRSSフィードサーバーを自前でホストする」という使い方をご紹介します。
Sismics Readerは、比較的新しいオープンソースのRSSフィードサーバーソフトウェアです。複数のユーザーが同時に接続でき、各ユーザーがそれぞれ自分好みにカスタマイズしたRSSフィードを持つことができます。同じ用途で使えるTiny Tiny RSSについても以前ご紹介しましたが、Sismics Readerはマルチユーザー対応という点が大きな特徴です。
Sismics ReaderはWindows、Mac、Linuxの各プラットフォームでサーバーとして動作します。なお、サーバー機能は必須ではなく、単一ユーザー向けのローカルRSSリーダーとして使うことも可能です。
インストール方法
Windowsへのインストールは非常に簡単です。セットアップインストーラーを実行すれば、あとの設定はすべて自動的に行われます。インストールが完了すると自動的に起動し、システムトレイ(タスクトレイ)にアイコンが表示されます。
システムトレイのアイコンを右クリックすると、ブラウザでリーダーを開く、コントロールパネルを表示する、Sismics Readerを終了する、といった操作が行えます。
基本的な使い方
コントロールパネルにはそれほど多くの設定項目はありません。変更できるのは、Sismics Readerが使用するポート番号と、サーバーの起動・停止のみです。その代わり、サーバーの起動時刻やメモリ使用量、エラーメッセージの一覧など、現在の稼働状況を確認できます。
実際の細かな設定は、Webインターフェースから行います。コントロールパネルを右クリックして「Open Reader in browser」を選択すると、ブラウザでSismics Readerが開きます。初回ログイン時は、ユーザー名とパスワードの両方に「admin」を入力してください。
初めてログインすると、セットアップウィザードが起動し、まずパスワードの変更と最初のユーザーアカウントの作成を求められます。
最初のユーザーを作成したら、adminアカウントからログオフし、作成した自分のアカウントでログインし直しましょう。
adminアカウントにログイン中であれば、「Settings(設定)→ Users(ユーザー)」セクションから追加のユーザーを作成することもできます。
ユーザーは何人でも自由に追加できます。各ユーザーは、ネットワーク上の任意のコンピュータからブラウザ経由で自分のRSSフィードにアクセスできます。アクセス先は、Sismics ServerがインストールされているPCのIPアドレスまたはコンピュータ名にポート番号を付けたものです。例えば筆者の家庭内ネットワークでは、次のようなアドレスでアクセスしています。
https://192.168.1.2:4001
フィードのインポート・エクスポート
Sismics Readerは、RSSフィードのインポート・エクスポート機能にも対応しています。「Settings → Import/Export」タブを開いてください。
フィードを一つずつ手作業で登録するのは手間がかかります。特に、別のRSSリーダーをすでに使っている場合には不便です。Sismics ReaderはGoogle Takeout形式のデータに対応しているほか、標準的なOPMLファイルのインポートも可能なので、既存の購読リストを簡単に移行できます。
まれに「Error accessing reader, try again(リーダーにアクセスできません。再試行してください)」というエラーが表示されることがあります。その場合は、コントロールパネルからSismicsサーバーを一度停止して、再度起動すれば解決します。
インターネット経由での利用
固定IPアドレスを持っていれば、Sismics ReaderのRSSサーバーをインターネット経由で外部から利用することも可能です。外出先からでも自宅のフィードを読めるようになります。
実際に使ってみた感想
筆者はここ数日Sismics Readerを使用していますが、全体的に良好な体験でした。デザインは非常にシンプルで、どこかGoogleリーダーを彷彿とさせる雰囲気があります。一方で、いくつか不具合にも遭遇しました。例えば、ページを開いた直後は画面が真っ白になり、リンクをクリックするまで表示されないことや、ときどきサーバーにアクセスできない旨のエラーが出ることなどです。とはいえ、それ以外の部分、特にサーバー機能については安定しており、快適に使えています。
制限事項として挙げられるのは、どこからでもアクセスしたいなら24時間コンピュータをつけっぱなしにしておく必要がある点です。ただし、すでに家庭内に常時稼働のホームサーバーを運用しているのであれば、これは問題にならないでしょう。
また、あると嬉しい機能としては、管理者が全ユーザー共通で表示されるフィードを定義できる仕組みがあります。これが実装されれば、サーバーとしての利便性がさらに高まるはずです。
自前のRSSフィードサーバーをホストしてみたい方、インストールも設定も簡単なソフトウェアをお探しの方は、ぜひSismics Readerを試してみてください。
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