ARM搭載ThinkPad X13sを開封!Snapdragon 8cx Gen 3の実力をファーストインプレッション
Qualcommの「Snapdragon 8cx Gen 3」を搭載した、Windows on ARMの新フラッグシップノートPCが登場しました。今回はその新型「Lenovo ThinkPad X13s」を入手できたので、開封の様子とファーストインプレッションをお届けします。
ThinkPadシリーズとして初めてARMベースのプロセッサーを搭載したのがこのX13sです。Lenovoは、前世代のSnapdragon 8cx Gen 2(Lenovo Flex 5Gなどに搭載)から大幅なパフォーマンス向上を果たしたと謳っており、注目度の高い1台となっています。
スペックと価格
今回購入した構成は、税・送料込みで約1,500ドル。Lenovo直販の価格は1,439ドルです。主な仕様は以下の通りです。
- CPU:Qualcomm Snapdragon 8cx Gen 3
- メモリ:32GB LPDDR4x(オンボード)
- ストレージ:512GB PCIe SSD(換装可能)
- ディスプレイ:1920×1200ドット、タッチ対応、輝度300ニット
- カメラ:500万画素のWindows Hello対応IRカメラ
- セキュリティ:電源ボタン一体型の指紋認証センサー
- OS:Windows 11 Pro
なお、今回は5G通信非対応のモデルを選びましたが、必要であれば5G搭載構成も選択可能です。SSDは交換できますが、メモリは基板に直付けされているため増設はできません。
初期パフォーマンスインプレッション
入手してまだ1日ほどなので、所感は限定的ですが、Geekbench 5、Visual Studio 2022(ARM版)、ChromeでのWebブラウジングなどを試してみました。2週間後にはフルレビューを公開する予定です。
Webブラウジングは快適
ARM向けに最適化されたMicrosoft Edgeはもちろん快適で、エミュレーションで動作するGoogle Chromeも効率よく動作し、遅延やフリーズは感じられませんでした。EdgeとChromeを並行して起動しても、Intel製CPU搭載機と同じようにスムーズに動きます。
Geekbench 5のスコア
Geekbench 5では、シングルコア1,118点、マルチコア5,776点を記録。前世代のSnapdragon 8cx Gen 2搭載Flex 5G(シングルコア698点/マルチコア2,551点)と比べると、世代間で大きな差がついています。一方でM1 MacBook Air(シングルコア1,706点/マルチコア7,420点)には及ばず、数字だけ見れば控えめという声もあります。とはいえ、実際の使い心地はベンチマークの数値以上のものがあるはずです。
開発環境にも対応
ARM最適化版のVisual Studio 2022プレビューをインストールしたところ、3つの開発ワークロードを含めて約18分でダウンロードとインストールが完了しました。また、Windows Subsystem for Linux(WSL)やHyper-Vにも対応しており、開発用途でも十分なポテンシャルを秘めています。
発熱とリソース管理も良好
Edgeのタブを数枚開き、システムアプリをいくつか起動している状態でも、SoC使用率は6%程度にとどまりました。ARM非最適化のChromeについても、エミュレーションながらCPU負荷は一時的に上がるものの、すぐに安定します。高解像度動画の再生中もラグはなく(Edgeをバックグラウンドで開いた状態で使用率30%程度)、熱管理も優れており、高負荷時でも筐体が過度に熱くなることはありませんでした。
その他の所感
バッテリー駆動時間などの詳細は最終レビューに譲りますが、現時点でX13sには大変満足しています。マグネシウム合金の筐体は軽量・薄型を実現しつつ、ThinkPadらしい堅牢な質感を保っています。トラックパッドやキーボードの打鍵感もThinkPadらしく良好で、ディスプレイも明るく鮮やかです。
Galaxy Book Go 5Gのような廉価モデルではなく、明確にプレミアムな位置づけのノートPCだと言えます。今後さらに使い込んだうえで、フルレビューをお届けする予定です。現時点では、新しいARMフラッグシップにふさわしい完成度だと感じています。
試してほしい項目などがあればぜひお知らせください。購入検討の一助になるよう、できる限りお答えします!
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