【インタビュー】Stardockに聞く「Start11」――Windows 10をWindows 11風にできる? 開発のきっかけと今後の展望
ご存じない方のために紹介すると、Stardockの「Start11」は、Windows 11を自分好みにカスタマイズするための優れたツールです。スタートメニューをWindows 7やWindows 10のような見た目に変更できるほか、多彩なカスタマイズオプションが用意されています。ハンズオンレビューでも触れましたが、このたび私たちは、同アプリの継続的な開発についてStardockに話を聞く機会を得ました。
Start11はどのようなきっかけで生まれたのか?
Stardockとの対話は、私がずっと疑問に思っていたことから始まりました。このアプリ、特にStart11はどのような着想から生まれたのでしょうか? Windows 10の見た目を懐かしむユーザーの声がきっかけだったのでしょうか? いただいた答えは興味深いもので、その起源はWindows 8の時代にまでさかのぼります。
さらにStardockは、Windows 11にまつわる経緯についても語ってくれました。同社によると、Windows 11が発表された瞬間にビジネスチャンスを見出したといいます。「Microsoftはボタンをメニューの中央に移動させましたが、私たちの経験上、ユーザーはWindows 7のスタートメニュー構成を好むことが分かっています。当社のすべてのStartX製品では、ユーザーが自分に最適なスタイル(Windows 7またはモダン)と配置を選択できるようになっています」と同社は述べています。
Stardockはノスタルジー志向なのか?
Windowsを10年以上追いかけてきた筆者として、もう一つの疑問は「ノスタルジー」に関わるものでした。Windowsユーザーは、時に大きな変更を嫌う傾向があります。Windows 8でMicrosoftが受けた強い反発や、Windows XPの後のWindows Vistaへの評価を見れば、それは明らかでしょう。
そこで私は尋ねました。Windowsユーザーは、ノスタルジーのためにStardock製品を使うのでしょうか? つまり、現行バージョンのWindowsを、すでにサポートが終了した旧バージョンの見た目に戻したい人たちなのでしょうか?
実際のところ、Stardockの世界は懐古趣味だけでは語れないようです。同社には他にも多彩な製品ラインナップがあります。似たようなウィンドウをひとつにグループ化できる「Groupy」、デスクトップアイコンを美しく整理できる「Fences」、そして複数PCをつなぐ「Multiplicity」などがその例です。特にMultiplicityは、1組のマウスとキーボードで2台以上のPCを操作でき、作業効率の向上に大きく貢献するアプリです。
Start11はWindows 10でも使えるのか?

TPM 2.0をめぐる論争や、希望してもWindows 11にアップグレードできないユーザーが多い現状を踏まえ、もう一つ大きな質問をStardockに投げかけました。Start11を使って、逆にWindows 10をWindows 11のように見せることはできるのか? そして将来的にその予定はあるのか? お使いのPCでWindows 11を利用できない方にとって、その答えは嬉しいものになるかもしれません。
どうやらStardockは、Windows 10をWindows 11風の外観にできるよう取り組んでいるようです。では、Windowsの仕様上の制限、特にWindows 11の制限によって、開発の壁にぶつかったことはあるのでしょうか? その答えは、意外なものでした。
今後の大きな展開はあるのか?
Stardockのターゲットは、私たちのような個人ユーザーだけではありません。今後に向けて同社はビジネス分野へも注力しており、法人向けの「Start11 for Business」エディションも用意されています。企業規模では従業員の研修コストが高額になりがちですが、このエディションはそうしたコスト削減を支援するものです。「多くのエンタープライズ顧客は、従業員の再研修や、Windowsのバージョン間で一貫しない操作性を望んでいません」とStardockは語ります。
一方、コンシューマー向けにも、今後さらに魅力的な製品が登場することが期待されます。これまでお伝えしてきたように、長年Windows業界をウォッチしてきたBrad Sams氏がStardockに移籍し、Windowsをカスタマイズできるアプリを開発するチームを率いることになりました。同氏は「MicrosoftはWindowsへの新たな情熱を見せている」と述べており、StardockがWindows 11を新たなステージへと押し上げてくれることに、大きな期待が寄せられています。
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