Windows 11で音量調整のカスタムホットキーを設定する方法【NirCmd活用術】
すべてのキーボードに、ミュート・最大音量・音量調整のためのホットキーが搭載されているわけではありません。また、Windows 11には標準で使える音量操作のショートカットキーも存在しません。そのため、マウスだけで音量を調整せざるを得ないユーザーも少なくありません。
しかし、サードパーティ製ソフトを活用すれば、Windows 11に独自の音量コントロールホットキーを設定できます。一度設定してしまえば、面倒な音量バーを操作することなく、キーを押すだけで音量を変更できるようになります。この記事では、NirCmdを使って「ミュート」「最大音量」「音量アップ」「音量ダウン」のショートカットキーを設定する方法を詳しく解説します。
NirCmdのダウンロードと展開方法
NirCmdは、さまざまな便利なPCタスクを実行できるコマンドラインツールです。ミュート、最大音量への切り替え、音量の上げ下げなど、音量制御に関するコマンドも多数用意されています。NirCmd自体にはホットキー設定機能は組み込まれていませんが、そのコマンドに対してキーボードショートカットを割り当てることが可能です。
まずは、NirCmdをダウンロードして展開しましょう。アプリはZIPアーカイブ形式で配布されているため、解凍が必要です。以下の手順でダウンロードと展開を行います。
- NirCmdのダウンロードページを開きます。
- ページの最下部までスクロールし、「Download NirCmd 64-bit」のリンクをクリックします。
- ダウンロードしたNirCmdのZIPファイルをダブルクリックして開きます。
- エクスプローラーのコマンドバーにある「すべて展開」をクリックします。

- 「参照」を選択して、展開先のフォルダを指定します。
- 「完了後に展開されたファイルを表示する」にチェックを入れます。

- 「展開」ボタンを押してアーカイブを解凍します。
ミュートホットキーの設定方法
NirCmdのアーカイブを展開したら、プログラムのインストールは不要です。起動する必要も一切ありません。ただし、展開したNirCmdのフォルダパスをメモしておくかコピーしておく必要があります。そのパスをもとに、音量制御用のショートカットを作成していきます。以下の手順でミュートホットキーを設定しましょう。
- まず、展開したNirCmdフォルダを開きます。
- nircmd.exeを右クリックし、「パスのコピー」を選択します。
- 次に、デスクトップの空き領域を右クリックし、「新規作成」を選択します。
- サブメニューから「ショートカット」をクリックします。

- 「Ctrl + V」キーを押して、コピーしたNirCmdのパスを項目の場所ボックスに貼り付けます。
- NirCmdのパスの後ろにスペースを1つ入力し、続けて「mutesysvolume 2」と入力します。項目の場所ボックスは「"NirCmdフォルダのパス\nircmd.exe" mutesysvolume 2」という形式になります。

- 「次へ」をクリックして進みます。
- ショートカット名に「Mute(ミュート)」と入力し、「完了」を選択します。
これでデスクトップにミュート用ショートカットが作成されました。ブラウザやメディアプレーヤーで動画を再生し、そのショートカットをクリックするとミュートされます。次に、このデスクトップショートカットにホットキーを割り当てましょう。
- デスクトップのMuteショートカットを右クリックし、コンテキストメニューから「プロパティ」を選択します。
- 「ショートカットキー」ボックス内をクリックして、テキストカーソルを置きます。
- 「M」キーを押すと、「Ctrl + Alt + M」のホットキーが設定されます。

- 「適用」を選択して保存します。
動画を再生した状態で「Ctrl + Alt + M」を押してみてください。もう一度押すとミュートが解除されます。このホットキーは、ミュートと解除を切り替えるトグルとして機能します。
なお、デスクトップ上のMuteショートカットは削除しないでください。ショートカットを削除すると、割り当てたホットキーも無効になってしまいます。ホットキーを有効に保つには、すべての音量制御ショートカットをデスクトップに残しておく必要があります。
お好みであれば、デスクトップショートカットのアイコンを見やすいものに変更することもできます。ショートカットを右クリックして「プロパティ」を開き、「アイコンの変更」ボタンをクリックして、一覧から好きなアイコンを選びます。「OK」と「適用」を選択すればアイコンが反映されます。
関連記事:Windows 11で旧バージョンの音量ミキサーを復活させる方法
最大音量ホットキーの設定方法
ミュートホットキーに加えて、音量を最大化するショートカットキーも設定できます。音量を一気に最大まで上げたい場合(近隣への騒音にはご注意ください)は、NirCmdの「setsysvolume 65535」コマンドを使います。
作成手順はミュート用ショートカットとほぼ同じです。「ショートカットの作成」ツールを使い、項目の場所ボックスに入力するコマンドだけを以下のように変更してください。
"NirCmdフォルダのパス\nircmd.exe" setsysvolume 65535
コマンド内の「65,535」は、NirCmdにおける最大のデシベル値です。この新しい最大音量ショートカットをクリックすると、再生音量が最大になります。あとは、ミュート用ショートカットと同じ要領で、このショートカットにもホットキーを割り当てられます。
音量アップ・ダウンホットキーの作成方法
NirCmdには、指定した値だけ音量を上げたり下げたりするコマンドも用意されています。これらのコマンドにホットキーを割り当てれば、キー操作だけでデシベルレベルを細かく調整できます。こちらも、まずはミュートや最大音量の場合と同じ手順でデスクトップショートカットを作成します。「ショートカットの作成」ウィンドウの場所ボックスに入力するコマンドは以下の通りです。
音量を2,000単位上げる場合:"NirCmdフォルダのパス\nircmd.exe" changesysvolume 2000
音量を5,000単位下げる場合:"NirCmdフォルダのパス\nircmd.exe" changesysvolume -5000
これらのコマンド内の数値は自由に変更できます。例えば、より大きく音量を上げたい場合は「changesysvolume 5000」と入力すればOKです。逆に、2倍の幅で音量を下げたいなら「changesysvolume -10000」と入力します。ただし、どの値も最大値65,535を超えないようにしてください。
音量アップ・ダウン用のデスクトップショートカットを作成したら、それぞれ右クリックして「プロパティ」を開きます。ミュートコマンドの場合と同様に、「ショートカットキー」ボックスから新しいホットキーを追加できます。設定が完了したら、あとは好きなだけホットキーを押して、音量を思い通りに調整しましょう。
関連記事:Windows 11で独自のキーボードショートカットを設定する方法
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