公共の場でMacBookを守るために知っておきたいプライバシー対策8選

自宅や普段の職場を離れ、カフェなどの公共スペースで作業すると、気分転換になり生産性が向上することもあります。普段の作業環境が使えない場合には、むしろ必要な選択肢となることもあるでしょう。
しかし、公共の場での作業にはプライバシーに関するリスクが伴います。見知らぬ他人があなたのMacBookの画面を覗き見しようとする可能性がある環境では、プライベートな空間での作業とは同じ感覚でいてはいけません。本記事では、公共の場で安全に作業するために実践すべき重要な対策を8つご紹介します。
1. パスワードを設定し、ヒント機能は使わない
デバイスにパスワードを設定していない人もいますが、それは常時安全な場所に保管している場合のみ許容される話です。MacBookを公共の場に持ち出すなら、必ずパスワードを設定しましょう。
パスワードは「システム設定 > Touch IDとパスワード」から追加できます。「パスワード」セクションの「設定」を選択し、推測されにくい新しいパスワードを入力してください。その際、パスワードのヒントを登録したくなるかもしれませんが、これは避けるべきです。あなたの個人情報を知る人物が、ヒントを手掛かりにパスワードを推測できてしまう恐れがあります。

パスワード入力が面倒だと感じる場合は、対応機種でTouch IDを設定しておくのがおすすめです。何も入力せずに素早くログインできるようになります。
2. 非操作時に自動ロックを有効にする
作業する公共の場は飲食ができる場所であることが多く、トイレに行くためにMacBookを離れる場面も出てくるでしょう。つまり、Macを一時的に無人状態にする可能性は十分にあるのです。
トイレでもちょっとした用事でも、席を離れる際はMacが自動的にロックされるよう設定しておきましょう。設定手順は以下の通りです。
- メニューバーのAppleメニューをクリックし、「システム設定」を選択します。
- サイドバーから「ロック画面」を選択します。
- 「操作していないときにスクリーンセーバを開始」と「バッテリー駆動時に操作していないときディスプレイをオフにする」を「1分後」に設定します。
- 「スクリーンセーバの開始またはディスプレイがオフになった後にパスワードを要求」を「すぐに」に設定します。

これらの設定により、Macを放置してから1分後には自動的にロックされます。なお、席を離れることがわかっている場合は、Touch IDボタンや電源ボタンを押して手動でロックする習慣をつけましょう。この自動ロック設定は、うっかりロックし忘れたときのための保険と考えるのが適切です。
3. 画面を暗くするか、プライバシー保護フィルムを使う
機密性の高い作業をしていて、隣や後ろの人に画面を見られたくない場合は、画面の明るさをできる限り下げましょう。あるいは、覗き見防止フィルム(プライバシーフィルター)を購入するのも有効です。
MacBookの輝度はキーボードのF1キーで調整できます。最低輝度でもまだ明るいと感じる場合は、専用アプリを使えばさらに暗くすることも可能です。
ただし、覗き見防止フィルムは視認できる角度を狭める一方で、画面の明るさや色の正確さも大きく損なわれる点には注意が必要です。
4. FileVaultによる暗号化を有効にする
Macにパスワードを設定するメリットの一つは、その上にFileVaultを組み合わせられることです。FileVaultはAppleがmacOS向けに提供する暗号化技術で、Macをロックするとハードドライブ上の全データが暗号化され、ロック解除時に初めて復号されます。
公共の場での作業では、物理的にMacへアクセスしようとする悪意ある人物や、公衆ネットワーク経由で攻撃を仕掛けるハッカーに晒される可能性があります。FileVaultを有効にしていれば、不正なソフトウェアやハードウェアによってファイルにアクセスされることを防げます。
有効化するには、「システム設定 > プライバシーとセキュリティ」を開き、下にスクロールしてFileVaultの横にある「オンにする」をクリックします。

5. 信頼できるVPNとアンチウイルスを導入する
公衆ネットワークを利用するときは、VPNとアンチウイルスでさらなるセキュリティ層を追加しましょう。VPNはインターネット通信を暗号化してIPアドレスを隠蔽し、アンチウイルスはマルウェアを未然にブロックしてくれます。
こうしたソフトウェアにお金をかける必要はありません。無料で使えるmacOS向けVPNや、本当に無料で使えるMac向けアンチウイルスのおすすめ記事を参考に選んでみてください。
6. データのバックアップとmacOSの定期アップデートを怠らない
公衆ネットワークを使わない人は、アップデートを後回しにしてもそれなりに済みますが、公衆ネットワークを使うあなたにはその余裕がありません。AppleはmacOS向けのセキュリティパッチを継続的に配信しており、古いmacOSの脆弱性は公衆ネットワーク上の攻撃者に悪用され得るからです。
自動アップデートを有効にするには、「システム設定 > 一般 > ソフトウェア・アップデート」を開きます。「自動更新」の横にある「情報(i)」アイコンをクリックし、すべての項目をオンに切り替えましょう。

また、MacBookのデータは定期的にバックアップしておきましょう。万一初期化が必要になったときでも、データ消失を恐れずに済みます。
7. Wi-Fiへの自動接続を無効にする
Macは、既知のWi-Fiネットワークが範囲内にない場合、利用可能なWi-Fiネットワークへ自動接続することがあります。パスワード不要の危険な公衆ネットワークに勝手に接続してしまう恐れがあるためです。
「システム設定 > Wi-Fi」を開き、「ネットワークに接続時に確認」をオンにしてください。これにより、未知のネットワークへ接続しようとすると通知アラートが表示され、承認するか拒否するかを選べるようになります。
8. 本当に必要な時以外はBluetoothをオフにする
Bluetoothは大きなセキュリティリスクになり得ます。特に、MacBookが検出可能な状態になっている場合は要注意です。Bluetoothがもたらす脅威については、専門ガイド記事で詳しく解説しています。
macOSはAirDropやAirPodsなどの機能のためにBluetoothを常にオンにする設計になっています。しかし、外出前にはコントロールセンター(メニューバー右上のスイッチアイコン)を開き、「Bluetooth」をクリックしてオフに切り替えることを意識的に行いましょう。本当に必要なときだけオンにし、信頼できないデバイスとの接続は避けてください。

なお、Macは「システム設定」の「Bluetooth」画面を開いている間、検出可能な状態が維持されます。システム設定を開いたまま他の作業をすると、コンピュータを危険に晒すことになるので注意してください。
機密性の高い作業は公共の場では避けるべき
これらの対策を講じれば、公共の場での作業は格段に安全になります。それでも、本当に重要な機密情報を扱う作業は公共の場で行わないことを強くおすすめします。もしMacBookでの作業内容を第三者に見られることが問題になるなら、誰にも画面を覗かれずデータにアクセスされない場所で行うべきです。そうした作業には、セキュアな作業環境を選びましょう。
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