iCloudのアップロードを高速化する方法:今すぐ試せる実証済み9つのヒント
Paul Doty氏はWest Coast Sound & Lightの元CEOであり、Mac愛用者、ツアーサウンド&ライティングエンジニア、そして「The 15 Minute Mac Book」シリーズの著者でもあります。
iCloudは、ファイルをオンラインに保存し、場所を選ばず複数のデバイスからアクセスできる素晴らしいサービスです。しかし、アップロード速度が遅くなると、この便利なサービスも一気にストレスの原因になってしまいます。
iCloudのアップロード速度にはさまざまな要因が影響し、その一部はユーザー側ではコントロールできません。それでも、自分の側でできる対策は数多くあります。以下では、アップロード速度をできる限り速く保つための9つの方法をご紹介します。
1. アップデートを確認する
AppleはiCloudサーバーを定期的に更新していますが、デバイス自体を最新の状態に保つことで、最新の改善を最大限に活用できます。iPhoneでもMacでも、常にAppleの最新OSがインストールされていることを確認しましょう。
iPhoneでアップデートを確認するには、「設定」>「一般」>「ソフトウェア・アップデート」に進みます。Macの場合は、「システム設定」>「一般」>「ソフトウェア・アップデート」から最新版のmacOSをインストールできます。
2. デバイスをリセットする
アップロードが完全に止まってしまった場合、特定のファイル(またはファイル群)がプロセスを詰まらせている可能性があります。このとき、FinderのiCloud Driveの横に小さな時計アイコンが表示され、いつまでも進捗しない状態になることがよくあります。席を離れて後で戻ってきても、何も進んでいない——そんな経験はないでしょうか。こうした場合は、デバイスをリセットすることで復旧できます。
具体的には、iCloudからサインアウトして再度サインインします。Macでは「システム設定」を開いてApple IDをクリックし、一番下までスクロールして「サインアウト」を選択します。これにより、アップロード中に滞留していたファイルがリセットされます。iPhoneやiPadでも「設定」アプリから同じ操作が可能です。
3. 適切な文字を使う
macOSはファイル名やフォルダ名に使える文字に関してかなり寛容ですが、iCloudはそうはいきません。アップロードするファイル名に、以下の文字が含まれていないか必ず確認してください。
- <(小なり記号)
- >(大なり記号)
- #(ハッシュ)
- %(パーセント)
- $(ドル記号)
- "または'(引用符)
- :(コロン)
- |(縦棒)
- ?(疑問符)
- *(アスタリスク)
- /または\(スラッシュまたはバックスラッシュ)
また、ファイル名を空白(スペース)で始めるのも避けましょう。これらの文字をiCloudのファイル名やフォルダ名に使用すると、エラーが表示されるだけでなく、最悪の場合、原因となるファイルが特定できないままシステム全体が徐々に遅くなることがあります。
4. 大容量ファイルを一度に転送しない
iCloudには巨大なファイルを保存できますが、複数の大容量ファイルを同時にアップロードしようとすると、サービス全体が非常に遅くなります。大容量ファイルを扱う際の基本は、1つずつアップロードし、1件が完全に完了してから次を開始することです。
データベースなど、本質的にサイズが大きいファイルがある場合は、外付けハードドライブなど別の保存先を検討しましょう。iCloudに頼らなくても、Macのストレージを拡張する方法はいくつもあります。
5. アップロード中にマルチタスクを行わない
アップロード中はマルチタスクを避けるのが賢明です。ファイルのアップロード中は、コンピューターのリソースを使用しています。つまり、アップロードを実行しながら、利用可能なRAMやストレージにもアクセスしているのです。
iCloudへのアップロード中に他の作業を同時に行うと、それらのタスクがリソースを消費し、アップロード処理が遅くなる可能性があります。アップロードが完了するまで、RAMやストレージに負荷のかかる操作は控えましょう。
6. ファイル名はシンプルにする
Appleでは、ファイル保存時にかなり長いファイル名を付けることができます。ファイルの中身がわかる詳細な名前を付けたくなりますが、iCloudにアップロードする際にはあまり良い習慣とは言えません。
ファイル名はできるだけ短く、コンパクトにすることをおすすめします。ファイル名もファイル自体の一部です。ファイルが軽量であるほど、アップロードは速く完了します。
7. Wi-Fiの代わりに有線接続(Ethernet)を使う
Wi-Fiはとても便利で、特にiPhoneではiCloudへのアップロードにWi-Fiを頼ることが多いでしょう。しかし、その利便性はアップロード速度という犠牲の上に成り立っています。
Wi-Fi 6や6Eといった無線技術が進歩しても、有線接続の方が依然として速く、安定しています。特に大容量ファイルをアップロードする場合は、可能な限りWi-FiではなくEthernet接続を使用しましょう。
8. インターネット回線(プロバイダ)を見直す
iCloudのアップロードが慢性的に遅い場合は、インターネット接続が実際にどれだけ速くて安定しているかを確認すべきです。契約時に謳われている速度が出ていないのであれば、プロバイダの変更を検討するタイミングです。
通信速度は無料のスピードテストサイトで簡単に測定できます。現在の水準では、ダウンロード・アップロードともに20Mbps以上あることが望ましく、特に米国在住の場合はこの目安が重要です。
9. ストレージ容量を満杯にしない
最後に、デバイスとiCloudの両方に十分な空き容量があることを確認しましょう。どちらか一方でもストレージがほぼ満杯になると、アップロード速度が低下します。iCloudの容量が不足している場合は、プランのアップグレードを検討するとよいでしょう。
新しいハードドライブの購入費用を考えれば、AppleのiCloud料金は非常に合理的です。ただし、追加料金をかけたくない場合は、クラウド上の不要なファイルを削除して空き容量を作りましょう。
一方、iPhoneやMac本体のストレージが不足している場合は、一部のファイルを外部ドライブに移すか、不要なファイルを削除する必要があります。
速度の心配なくiCloudへアップロードしよう
サーバー側の問題によってアップロードが遅くなることもありますが、その場合はAppleが修正するのを待つしかありません。
しかし、上記のヒントを実践していれば、iPhone、iPad、MacからiCloudにファイルをアップロードする際に、速度を気にかけることはほぼなくなるはずです。
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