macOSのディスクユーティリティ徹底解説!基本の使い方からディスク管理術まで

公開日:2023年2月22日(米国東部時間 午前8時30分)
執筆者:Shujaa Imran(シュジャ・イムラン)。iOS、macOS、Windows向けのトラブルシューティングガイドを10年以上にわたり執筆しているライターです。テクノロジーの問題解決を支援するほか、生産性向上のための効率的な手法の紹介にも情熱を注いでいます。現在は英国を拠点とする商用パイロット兼フライトインストラクターとしても活動しており、YouTubeチャンネル(iTechno8)で航空関連のコンテンツを発信しています。バイオテクノロジーの学士号も持っています。
Macでドライブのエラーを解消したり、ストレージを整理したりするときに頼りになるのが「ディスクユーティリティ」です。このツールはmacOSに標準搭載されており、使いこなせば非常に強力な味方になります。
本記事では、Macユーザーが知っておきたいディスクユーティリティのさまざまな活用法をご紹介します。その前に、まずはこのツールの基本について簡単におさらいしましょう。
ディスクユーティリティとは?

ディスクユーティリティは、macOSにおけるドライブ管理ツールの中核となるアプリケーションです。Macに接続された内蔵ドライブ・外付けドライブの表示、診断、パーティション分割、フォーマットなどを行えます。
また、ハードディスクの構成情報やグラフが表示されるため、各ドライブの総容量や空き容量、使用済み容量をひと目で把握できます。外付けドライブを接続したのにmacOS上に表示されない場合も、ディスクユーティリティを使えばドライブを確認・診断し、正常に認識されない原因を調べることが可能です。
なお、ディスクユーティリティはmacOSのバージョンアップに伴い何度かデザインが変更されているため、画面に表示される項目はお使いのmacOSのバージョンによって多少異なる場合があります。
ディスクユーティリティの5つの活用法
ディスクユーティリティには、故障したドライブの診断・修復、フォーマット、パーティション分割など、多彩な機能が備わっています。ここでは、特によく使われる5つの活用法を詳しく見ていきましょう。
1. 外付けドライブの故障をチェックする
Macに接続した外付けドライブに問題が発生した場合は、ディスクユーティリティの「First Aid(応急処置)」機能を使ってドライブをチェック・診断できます。
First Aidは、その名のとおりドライブに対してさまざまな検査を実行し、検出された問題を修復してくれる機能です。ただし、この方法ではMacの内蔵ドライブ(起動ディスク)の修復は行えません。内蔵ドライブを修復するには、Macをリカバリーモードで起動する必要があります(詳細は後述します)。
外付けドライブをFirst Aidでチェックする手順は以下のとおりです。
- Macでディスクユーティリティを開きます。Finderから「アプリケーション」>「ユーティリティ」フォルダ内のディスクユーティリティを起動するか、Spotlightで検索してください。
- サイドバーから問題のあるドライブを選択します。デバイスが表示されない場合は、「表示」メニューのプルダウンからすべてのデバイスを表示をクリックしてください。
- First Aidをクリックします。

- ディスクユーティリティがボリュームのエラーをチェックし、必要に応じて修復を行います。実行をクリックしましょう。
検査中はMacを使用できません。ドライブの容量によっては完了まで時間がかかることもあるため、余裕をもって実行してください。
ディスクユーティリティがドライブに問題を発見した場合は、許可を与えることで自動的に修復が試みられます。もし修復できない、またはドライブがまもなく故障する恐れがあると判断された場合は警告が表示されます。その際は、データ損失を防ぐために速やかにバックアップを取ることをおすすめします。逆に「ドライブは問題ありません」と表示されれば、ドライブに異常はないということです。
2. Macの起動ディスクを修復する
起動ディスク自体に発生した問題やエラーも、First Aidで修復できます。ただし、ディスクユーティリティが問題を検出しても、通常どおり起動した状態では起動ディスクの修復は行えません。macOSをリカバリーモードで起動する必要があります。
リカバリーモードへの起動方法は、Intel製チップ搭載MacとAppleシリコン搭載Macで少し異なります。
Appleシリコン搭載Macの場合は、Macをシステム終了してから電源ボタンを押し続けたまま起動します。一方、Intel搭載Macの場合は、Macを再起動してキーボードのCommand + Rを押し続けてください。
macOSリカバリーが起動したら、以下の手順で起動ディスクを修復します。
- macOSリカバリーの画面(macOSユーティリティ)が表示されたら、ディスクユーティリティを選択します。
- メニューから修復したい内蔵ドライブを選択し、First Aidをクリックします。
- 先ほどの手順と同様に、ディスクユーティリティがチェックを実行し、ドライブの修復を試みます。修復には時間がかかる場合があります。
これで完了です。First Aidにより、ドライブ上の問題が自動的に修復されるはずです。
3. Macのストレージドライブをフォーマットする

ディスクユーティリティを使えば、Macに接続されたあらゆるドライブをフォーマットできます。また、ドライブのファイル形式を変更することも可能です。これは、購入したばかりの外付けドライブをMacで使えるようにしたいときに特に便利です。
フォーマットにはディスクユーティリティの「消去」機能を使用します。フォーマットは元に戻せず、ドライブ内のデータは完全に失われるため、必ず事前にMacのデータをバックアップしておきましょう。
なお、macOSをクリーンインストールするためにMacの内蔵ドライブをフォーマットしたい場合は、macOSリカバリーを起動し、macOSユーティリティ画面からmacOSを再インストールを選択します。
4. ドライブにボリュームを追加する
ディスクユーティリティでは、ドライブにボリュームを追加することもできます。APFSファイル形式を採用したストレージドライブには複数のボリュームを作成でき、それぞれが独立したコンテナとして機能するため、Mac上のデータを目的別に整理しやすくなります。
さらに、異なるバージョンのmacOSをそれぞれ別のボリュームにインストールすることも可能です。複数のOSが同じドライブの空き容量を共有できるのが大きな特徴です。ボリュームの作成はパーティションの作成とは仕組みが異なりますが、用途としては似たような働きをします。
5. Macのディスクをパーティション分割する
1つのドライブ内に独立した領域を作ってファイル管理をより効率化したい場合は、ディスクユーティリティでパーティション分割を行いましょう。
パーティション分割では、サイズの異なる複数の領域を作成し、それぞれを別々の用途に使えます。パーティションごとに特定のファイル形式を設定することも可能です。たとえば、macOS専用のパーティションを作成し、そこにTime Machineを設定して定期的なバックアップ運用に活用するといった使い方ができます。
まとめ
ディスクユーティリティは、ドライブ管理に関するさまざまな問題を解決できる頼もしいツールです。First Aidを使えば、外付け・内蔵を問わずドライブのトラブルを診断・修復できます。
さらに、外付けドライブのフォーマットやパーティション分割にも対応しています。macOS専用ドライブを用意したいときや、特定のファイル形式をドライブに設定したいときにも役立つので、ぜひ使いこなしてみてください。
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