macOSでファイルを非表示にする6つの方法|プライバシーとセキュリティを強化しよう

プライバシーとセキュリティを重視するなら、Mac上のファイルを非表示にすることを検討してみましょう。個人的な写真、機密性の高い書類、業務上の重要ファイルなど、誰にも見られたくないデータは少なからずあるはずです。ファイルを隠すことで、不正アクセスから大切な情報を守る第一歩となります。
本記事では、macOSでファイルを非表示にする6つの方法を、初心者でもわかるように手順を追って解説します。
1. ショートカットキーでファイルを非表示にする
最も手軽なのが、キーボードショートカットを使う方法です。非表示にしたいファイルやフォルダを選択し、Command + Shift + ピリオド(.)を同時に押すだけで、その場で見えなくなります。もう一度同じショートカットを押せば、再び表示させることができるのも便利なポイントです。
ただし、このショートカットが使えるのはmacOS Ventura以降のみです。お使いのMacのバージョンが古い場合は、「システム設定」>「一般」>「ソフトウェアアップデート」から最新版に更新しておきましょう。
注意点として、この方法にはセキュリティ認証がありません。つまり、あなたのMacにアクセスできる人なら、誰でも隠しファイルを表示できてしまいます。また、複数のファイルを一度に非表示にすることもできず、ファイルやフォルダごとにショートカットを繰り返し実行する必要があります。
2. FileVaultで不可視のフォルダを作成する
FileVaultはMacに標準搭載されている暗号化機能で、ディスク全体をパスワードで保護できます。パスワードや認証情報なしではファイルに一切アクセスできないため、機密データを守る非常に有効な手段です。なお、旧モデルのMacではFileVaultによる暗号化が動作速度に影響することがありますが、事前にmacOSを最新版へ更新しておくことで軽減できます。
FileVaultの設定手順は以下の通りです。
- Appleメニューから「システム設定」を開きます。
- 左側のメニューで「プライバシーとセキュリティ」を選択し、下へスクロールして「FileVault」を見つけます。
- 「オンにする」をクリックし、パスワードを入力します。
- 回復方法を選んで「続ける」をクリックします。

「iCloudアカウントにディスクのロック解除を許可」を選ぶと、自動的に暗号化プロセスが始まります。「復元キーを作成し、iCloudアカウントを使用しない」を選んだ場合は、システムが復元キーを生成します。この復元キーは必ず安全な場所に保管してください。復元キーとパスワードのどちらか一方でも失うと、ディスク上のすべてのファイルにアクセスできなくなる恐れがあります。
なお、Macに他のユーザーアカウントがある場合、そのユーザーのデータも一緒に暗号化されます。ただし、各ユーザーは自分のログインパスワードでディスクのロックを解除できるため、その点には留意しておきましょう。
3. ターミナルでフォルダを隠す
ターミナルはMacに標準搭載されたコマンドラインツールで、専用コマンドを使ってファイルを非表示・保護できます。GUIではできない細かい操作も可能なので、慣れておくと非常に便利です。
ターミナルでファイルを非表示にする手順は以下の通りです。
- LaunchpadまたはSpotlight検索(Command + スペースバー)からターミナルを起動します。
- 次のコマンドを入力します:
chflags hidden
- コマンドの後に半角スペースを空けて、非表示にしたいファイルまたはフォルダをドラッグ&ドロップします。
- Returnキーを押すと、ファイルが消えます。

通常、コマンドを実行すると即座にファイルが非表示になりますが、まれに反映されないことがあります。その場合はFinderを再起動すれば解決します。Optionキーを押しながらControlクリック(右クリック)でFinderアイコンをクリックし、「再度開く」を選択すると、すぐにファイルが見えなくなります。
逆に、ターミナルで隠しファイルを表示・復元したい場合は以下の手順を行います。
- Spotlightからターミナルを起動し、次のコマンドを入力します:
defaults write com.apple.finder AppleShowAllFiles -boolean true; killall Finder
- Returnキーを押すと、隠されていたファイルのアイコンが薄く表示された状態で現れます。Finder上でもすべての隠しファイルを確認できます。
- もう一度ターミナルを起動し、次のコマンドを入力します:
chflags nohidden
- コマンドの後にスペースを入れて、該当ファイルをドラッグ&ドロップし、Returnキーを押します。これでFinder上でファイルが通常どおり表示されるようになります。
4. ファイル名の先頭にドットを付けて隠す
Macの隠しファイルには「ファイル名がピリオド(ドット)で始まる」という共通の特徴があります。この仕組みを利用して、ファイル名の先頭にドットを付ければ、システムはそのファイルを自動的に隠しファイルとして扱います。
具体的な手順は以下の通りです。
- 非表示にしたいファイルを選択し、Controlクリック(右クリック)します。
- ファイル名の先頭に「.(ドット)」を追加してReturnキーを押します。
- 確認ダイアログが表示されるので、ファイルを不可視にすることを承認します。アイコンが半透明に変化します。
- Command + Shift + ピリオド(.)のショートカットを押すと、Finder上からファイルが消えます。
- 再び表示したいときは、同じショートカットをもう一度押します。その後、ファイル名を変更してドットを取り除けば、元の状態に戻せます。

5. ユーザーアカウントでファイルを分ける
これまで紹介した方法とは少し異なるアプローチですが、Macに複数のユーザーアカウントを作成すれば、ファイルを目立たない場所に分けて管理できます。仕事用とプライベート用のアカウントを分ければ、業務データと個人データを明確に区別でき、家族などMacを共用する人がいる場合にも、それぞれ専用のアカウントを用意できます。
新しいユーザーアカウントの作成手順は以下の通りです。
- Appleメニューから「システム設定」を開きます。
- 左側の「ユーザとグループ」に移動し、「アカウントを追加」をクリックします。
- Macのパスワードを入力してロックを解除します。
- 新しいアカウントの名前とパスワードを入力し、「ユーザを作成」をクリックします。
- 以降は、ロック画面からいつでも異なるユーザーアカウントを切り替えられます。

6. サードパーティ製アプリを活用する
macOSのシステム管理機能を提供するサードパーティ製アプリの中には、ファイルやデータの保護に役立つ機能を持つものが数多くあります。上記で紹介した方法はそれぞれ単体で動作するため、頻繁に切り替えるのは少し面倒に感じるかもしれません。
機密性の高い情報を日常的に扱い、ファイルの表示・非表示を頻繁に切り替える必要があるなら、こうしたアプリを活用することで作業時間を大幅に短縮できます。代表的なアプリとしては、CleanShot XやParallels Toolboxなどが挙げられます。
まとめ:ファイルを非表示にしてデータをしっかり守ろう
Macでファイルを非表示にすることは、大切なデータを保護する賢い方法です。本記事で紹介した6つの方法と手順を参考にすれば、自分に合った選択肢を見つけて、素早く簡単にファイルを隠せるはずです。
もちろん、機密ファイルを覗き見から守る手段は他にもありますが、ファイルやフォルダを非表示にするだけでも、セキュリティレベルを一段引き上げる効果的な対策になります。まずは手軽なショートカットやターミナルから試してみてはいかがでしょうか。
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