Macを保護する方法|セキュリティを強化するための設定と対策まとめ
Macのセキュリティを強化する基本的な対策には、macOSの定期的なアップデート、ファイアウォールの有効化、Mac用ウイルス対策ソフトの導入、公式サイトからのアプリダウンロードなどが挙げられます。こうした対策は単なる設定変更にとどまらず、ユーザー自身の行動改善にも関わってくる点が重要です。
さらに、公衆ネットワークの利用を避けること、不審なリンクや添付ファイルを開かないこと、ゲストアカウントを活用すること、強固なパスワードを設定することなども、Macを安全に保つうえで効果的です。本記事では、さまざまな脅威を効果的に回避できる、macOSに標準搭載されている便利なセキュリティ設定を詳しくご紹介します。
Macのセキュリティ対策と設定
Macは市場の他のコンピュータと比べて安全性が高いことで知られていますが、それでもセキュリティ脅威から完全に免れているわけではありません。Mac上の大切なデータを守るためには、常に能動的な対策を心がけることが大切です。
ここからは、シンプルかつ効果的なセキュリティのヒントと設定をもとに、Macを保護する具体的な方法を見ていきましょう。
「セキュリティとプライバシー」設定を調整する
Macのセキュリティを強化するために最初に確認すべき場所が「セキュリティとプライバシー」設定です。この設定は「システム環境設定」内にあります(※macOS Ventura以降では「システム設定」に名称が変わっています)。ここには、Macを保護するための4つのタブ——「一般」「FileVault」「ファイアウォール」「プライバシー」——が用意されています。
これらの設定を変更するには、まず画面左下の鍵アイコンをクリックし、ユーザー名とパスワードを入力します。管理者アカウントでログインしていればMac全体の設定を変更できますが、一般アカウントの場合は自分のアカウントにのみ変更が適用されます。
それでは、より安全な環境を実現するために、各タブで行うべき設定を順番に見ていきましょう。
一般

「セキュリティとプライバシー」設定の最初のタブは「一般」セクションです。ここでは、Macのさまざまなセキュリティ設定を調整できます。主な設定項目は以下の通りです。
- 1つ目のオプションでは、アカウントのパスワードを未設定の場合に設定したり、必要に応じて変更したりできます。
- 2つ目のオプションでは、スリープまたはスクリーンセーバー開始後にロックを解除する際にパスワードを要求するタイミングを指定できます。「すぐに」から一定間隔まで選択可能で、「ロックメッセージを設定」をクリックすれば、ロック画面に表示するメッセージも登録できます。
- 「自動ログインを無効にする」オプションで、電源投入時の自動ログインのオン/オフを切り替えられます。
- Apple Watchをお持ちなら、「Apple Watchでロック解除を許可」を有効にしておくと、素早くシステムへアクセスできて便利です。
また「一般」タブでは、アプリのダウンロード元を「App Storeのみ」にするか「App Storeと確認済み開発元」にするかを選択することもできます。
FileVault

FileVaultを有効にすると、ユーザーアカウント内のすべてのファイルが暗号化されます。データにアクセスするたびに、アカウントのパスワードまたは復旧キーによる復号が必要になります。復旧キーはFileVaultを有効化した際に生成されるものです。多少の手間は発生しますが、万一の盗難や紛失時にもデータを守れる、非常に強力なセキュリティ機能です。
ファイアウォール

次のタブは「ファイアウォール」です。システムに脅威をもたらしうる外部からの着信接続をブロックする役割を担います。ファイアウォールはMacに標準搭載されていますが、初期状態では無効になっていることもあるため、必ず有効になっているか確認しましょう。有効化の手順は以下の通りです。
- 「セキュリティとプライバシー」>「ファイアウォール」を開きます。
- 画面左下の鍵アイコンをクリックし、ログイン情報を入力します。
- 「ファイアウォールをオンにする」ボタンをクリックします。
- 続いて「ステルスモード」を有効にしましょう。これにより、公衆Wi-Fiなどのネットワーク上で自分のMacが存在を検知されにくくなります。
さらに「ファイアウォールオプション」をクリックすれば、着信接続を許可するアプリやサービスを個別に管理できます。
プライバシー

「プライバシー」タブでは、複数のセキュリティコントロールを使って情報を保護できます。ウィンドウ左側のパネルから、位置情報サービス、連絡先、カレンダー、リマインダー、写真アプリ、SNSアカウントなど、各機能ごとのアクセス権限を設定しましょう。
これらに加えて、「アクセシビリティ」と「分析」の設定も調整可能です。アクセシビリティでは、Macを操作できるアプリを管理でき、分析ではAppleやアプリ開発者が製品品質の向上に役立てるための利用データ収集の可否を指定できます。
共有設定を管理する
Macをローカルネットワーク上の他のデバイスとデータ共有するよう設定している場合は、何が共有されているのかを把握しておくことが重要です。共有オプションを管理するには、以下の手順に従います。
- 「システム環境設定」を開きます。
- 「共有」アイコンをクリックします。
- 左側のパネルで、有効/無効にするサービスを確認します。
- Macのセキュリティ向上のため、不要なサービスはすべて無効にしましょう。
Safariのプライバシー設定を管理する

Mac本体のセキュリティ設定に加えて、Safariのプライバシー設定を見直すこともMac保護につながります。「ファイル」メニューから「新規プライベートウインドウ」を開けば、閲覧履歴などオンライン上の活動を記録せずに作業できます。このウインドウでの操作内容は、訪問したサイトの履歴を含め、Macのどこにも保存されません。
また、Safariの「プライバシー」設定では、Webサイト間トラッキングの防止、すべてのCookieのブロック、Webサイトデータの管理、Apple Payの設定状況をWebサイトが確認できるようにするかどうかなどを調整できます。
ファームウェアパスワードを設定する

最近のMacでは、FileVaultがデフォルトで有効になっており、ログイン時にユーザーのパスワードでロック解除しない限り、データは暗号化されたままアクセス困難です。しかし、この機能だけでは、USBメモリなどからMacを起動される行為を防ぐことはできません。そこで有効なのが、ファームウェアパスワードの設定です。
このパスワードを設定しておくと、USBメモリを使うといった非標準的な方法で起動しようとした際に、Macはパスワードを要求します。復元コンソール(Recovery Console)から起動された場合にも同様にパスワードが求められます。
ファームウェアパスワードを設定する手順は以下の通りです。
- システムを再起動し、Appleロゴが表示される直前に「Command + R」キーを押し続けます。起動時の進行状況バーが表示されたらキーから指を離します。
- プロンプトが表示されたら、地域と言語を選択します。
- 「ユーティリティ」>「ファームウェアパスワードユーティリティ」を開き、画面の指示に従います。
ゲストユーザーを有効にする

Macのゲストアカウントは、iCloudの「Macを探す」機能と連携しています。Macを紛失した際に位置を特定するのに役立つ便利な機能です。誰かがゲストとしてログインし、Safariを使用した時点で、盗難または紛失したMacの所在を追跡できます。そのため、ゲストアカウントは有効のままにしておくことが推奨されます。
- ゲストアカウントを有効にするには、「システム環境設定」>「ユーザーとグループ」を開きます。
- iCloudで「Macを探す」が有効になっているか確認するには、「システム環境設定」>「iCloud」を開き、「Macを探す」にチェックが入っていることを確認します。
二要素認証を有効にする
二要素認証(2FA)は、Macを保護するうえで最も重要なセキュリティ機能のひとつです。サイバー犯罪者からの攻撃を防ぐだけでなく、覗き見などによるデータ漏洩からも守ってくれます。二要素認証を有効にする手順は以下の通りです。
- 「システム環境設定」>「iCloud」>「アカウント詳細」を開きます。
- Apple IDでログインします。
- 「セキュリティ」タブを選択し、「二要素認証」を有効にします。
設定時に電話番号の入力を求められ、その番号宛てにワンタイムパスワード(OTP)が送信されます。受信したOTPをMacの認証画面に入力すれば完了です。
ソフトウェアを最新の状態に保つ

ソフトウェアを最新の状態に保つことは、既知・未知のさまざまな脅威から身を守るための重要なセキュリティ対策です。通常、アップデートは自動的に定期的に配信されますが、手動で確認したい場合は以下の手順を実行します。
- Appleメニュー >「システム環境設定」を開きます。
- 「ソフトウェア・アップデート」をクリックします。アップデートが利用可能な場合は「今すぐアップデート」ボタンをクリックしてインストールします。
注意:「Macは最新です」と表示されていれば、macOSおよびシステム上のすべてのアプリが最新状態であることを意味します。
優れたマルウェア対策ソフトを導入する

Macのセキュリティを維持するもうひとつの有効な手段が、信頼性の高いMac用アンチウイルスソフトの導入です。こうしたツールは高度なセキュリティアルゴリズムによって、多様な脅威からMacを守ります。市場には多くのセキュリティツールがありますが、ここではMac向けマルウェア対策ソフト「Systweak Anti-Malware」をご紹介します。
Systweak Anti-Malwareの主な機能
- ウイルス、スパイウェア、アドウェア、トロイの木馬など、あらゆる種類の脅威をスキャン・検出・駆除します。
- スタートアップ項目をスキャンし、スタートアップスクリプト、ログイン項目、Cronジョブの脆弱性を検出できます。
- ブラウザプラグインをスキャンし、オンラインアクティビティの安全を確保します。
- クイックスキャンとディープスキャンの2つのモードを搭載し、目的に応じたセキュリティスキャンが可能です。
- スキャンをスケジュール設定でき、時間を節約できます。
無料のアンチウイルス機能に加えて、有料版ではMacをより強固に守る多彩な機能を利用できます。
まとめ
今回は、効果的なセキュリティ対策を通じてMacを保護する方法について詳しく解説しました。FileVaultやファイアウォールの設定、ファームウェアパスワード、二要素認証、ソフトウェアの更新など、ぜひこれらの対策を実践して、Macのセキュリティとプライバシーをしっかり守りましょう。試してみた感想や体験談があれば、ぜひコメント欄でシェアしてください。
画像提供:macworld.co.uk
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